On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2014-03-25 08:37:07

いくら何でも…

…無茶ぶり日程だよぉ。
 ゆうべ深夜に、西太平洋を越えて帰国すると、今朝8時にはもう出発。
 新幹線で京都に入ってから、奈良県へ、奈良県から大阪へ。
 あ、今日は飛行機に乗らない珍しい日だ。こないだからずっと、戦闘機に乗り、哨戒機に乗り、、軍用ヘリに乗り、そして民間航空機はほぼ毎日乗り、2日間に5回飛んだりするのがこの頃は、ふつうにある。
 その意味では、今日はマシ?

 ゆうべ真っ暗な海の上を飛んでいるとき、自然にマレーシア航空機の乗客のことを思った。
 ふつうに映画のチャンネルを視たり、CA(キャビンアテンダント)に飲み物を頼んだりしているさなかに、夜更けから朝にかけての迷走フライトが始まったのだろう。
 無言の叫びが、光のない海から湧きあがるようで、ぼくは疲労に耐え、原稿遅れの焦燥に耐え、窓のシェードを開いて、果てしのない闇をMH370便の乗客のひとびとと共にするように感じつつ、独研・研究員の書いた報告書を直す仕事を続けた…。


 さ、新幹線に乗ります。
 みなさん、独立講演会で会いましょう。(ここです)
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