On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2014-03-28 06:22:32

きのうの木曜日に…

…東京・有楽町のニッポン放送に行ったら、週刊文春が置いてあった。
 ま、いつも、週刊文春と週刊新潮は、この報道番組「ザ・ボイス」のスタジオには、新聞各紙と一緒に置いてあるんだけどね。
 この3週間は、ちょっとだけ、違う意味がありました。

 水道橋博士は週刊文春に大人気の連載記事を持っていて、そのなかで、なぜかぼくのことも取りあげて、それが3週間続いたのです。
 以前に、ぼくが新幹線のホームにいたとき、水道橋博士から携帯に電話があった。
「たかじんさんのことを書いたあとに、青山さんのことを書こうと思うんですけど」という話だったから、ぼくは「あ、いいですよ。書きたいことを書くのは当然です」とだけ答えて、何を書くのかとか、もちろん聞かなかった。

 そして正直、忘れていた。
 ぼくは自分の出ているテレビ番組も気持ち悪くて視ないので、この連載記事も、あまりしっかり読んでいない。
 自分のことが書いてあるのなら、それはあまり読んでもしょうがない。他人が自分をどう見ているか、それをいろいろ知っても、意味は大きくない。他人に評価していただくために生きているのでは、ないからだ。

 きのう、ニッポン放送のスタジオで週刊文春の今週号を手にしたときも、著者の水道橋博士の炯眼(けいがん)に敬意を払いつつ、ざっとしか読まなかった。
 だけど、自分のことじゃなく、水道橋博士の「書くこころ」に惹きつけられた。

 水道橋博士の達者な、面白い文章で書かれている、ぼくをめぐる細かい事実には、やや実際とニュアンスの違うこともないわけじゃないけど、何というのか、その根本を見る眼、ぼくなりのささやかな生き方のちいさな根っこを掴んでいる水道橋博士のこころの眼、それが澄んでいることに、実は、感動しました。


 水道橋博士は「ザ・ボイス」の飯田キャスターとぼくが横浜高島屋で開いたトークショーに、なんと、お忍びで来ていましたね。
 まことにまことに僭越ながら、水道橋博士、よければ独立講演会にもお出でください。4時だよぉ、あ、いや、ここだよぉ。



*4時だよぉ…が何のことか分からない人も、たくさんいらっしゃるでしょう。
 ごめんね、ニッポン放送の「ザ・ボイス木曜日」を、午後4時から聴いてくださると、えへへ、わかります。
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