On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2014-12-02 08:00:28

苦闘千里その後

▼今月12月に発刊の「ぼくらの真実」(扶桑社)は、原稿全文を脱稿してからも、そして12月になっても、まだまだ格闘は続いています。


▼原稿が終わったあと、今度は新刊の巻頭におく写真ページのキャプション(写真説明)を、兵庫県の陸上自衛隊の駐屯地に向かいながら、大揺れの飛行機や、なぜか「ピイ~ッ」という異常な、頭が変になりそうな音がしているタクシーのなかで(…高齢の運転手さんは何も聞こえないということでした。ふひ…)、一枚一枚の写真と照らし合わせながら懸命に書き続けました。
 自衛隊のみなさんと、兵庫県商工会議所青年部のみなさんのジョイント講演会で懸命に話して、帰京する道のりでは、今度はゲラ直しです。
 本文の全ページに、丁寧に赤ペンを入れていきます。

 そのあと、東京ではことし最後の独立講演会(独研が自主開催している長時間講演会)もありました。
 ひろ~い会場を埋め尽くしたみなさんの眼を見ながら、胸のうちで、こんなに集まってくださったことに感激しながら、いつものように5時間ほどを語り終えました。
 すると、何年かまえにスキーのジャンプで墜落し、腰の骨を5本折ったあとが、いくらか重い。
 原稿執筆とゲラ直しでずっと屈んだ姿勢でいた後ですから、ま、それぐらいは当然。
 気にしないでいると、自然に、回復。


▼いま12月2日火曜の夜明け前は、危機管理の任務で、寒い北陸路にいます。
 北陸はゆうべから凄まじい強風で、その激しい音を聞きながら、ゲラ直しの真っ最中です。
 きょうはこのあと北陸から大阪へ移動し、近畿大学経済学部で国際関係論の授業、そして関西テレビで報道部の諸君との議論を経て、あすは「水曜アンカー」です。
 12月3日に水曜アンカーの生放送を終わって、夜に東京へ帰ったとき、待っている出版社からの使いの人に、完成したゲラを手渡せねばなりません。

 それが無事に終わったら、今度は、上記の写真説明のゲラ直しに取り組みます。
 それをニッポン放送の「ザ・ボイス」生放送がある、明後日12月4日木曜までに終わって、これでようやくぼくの作業が一段落します。


▼版元からの連絡によると、初版の発行部数は、ぼくの本としては何と、過去最大です。
 そして、いつからみなさんの手に届くかというと、今回も徹夜を重ねながら頑張ってくれた編集者は、こういうメールをくれました。

「東京都心部の大型書店で、早いところでは12月25日の夕方から店頭に並び始めます。
 27日には、首都圏とその近辺なら店頭に出ると思われます。ネット書店は26日になると思われます。
 京阪神圏は、27日ごろからと思われます。
 電子版もほぼ同時、12月27日頃に配信されると思われます」

 ということです。
 みなさん、よろしければご予約をどうぞ。

 さ、ゲラ直しに戻ります。
 〆切が切迫しているので、朝ご飯を食べながらです。
 ふひ。
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