▼メタンハイドレートに積極的に取り組んでおられる仁坂知事 ( 経産省出身 ) の和歌山県がひらくセミナーに青山千春博士が参加し、しかもメタンハイドレートの燃焼実験を行います。
　青山千春博士は知事の志と共鳴し、もう何年も紀伊半島沖で調査研究をしています。
　そして、先日の資源エネルギー調査会で不肖ぼくが述べたように、これまで日本海で見つけてきたメタンプルーム、つまり表層型メタンハイドレート由来の可能性が高いメタンプルームだけではなく、太平洋側の潮岬沖で、おそらくは由来が違うメタンプルームを発見するという画期的な成果を出しています。

▼ひとつの県が単独で懸命に遂行される調査ですから、予算面ではありのままに申して苦労もしているようで、調査船の装備で想像以上の苦労をした時もあったようですが、青山千春博士は、そんなことはまるで意に介さず、ほかの研究と同じく全身全霊で取り組んでいる様子が見てとれます。

▼メタンハイドレートは、ご承知のように「燃える氷」と呼ばれます。
　一般的に分かりやすくしただけの呼び方ではありません。科学の世界でも、そう呼ばれています。
　すなわち、触るとまさしく氷のように冷たいです。
　その冷たいままのところへ、何でもない火を近づけただけで、ボッと青い火、印象的な青い火を出して燃えます。
　燃焼効率がそれだけ良く、天然ガスとしての純度も高いわけですね。

　それをご自分で確かめられる燃焼実験は、とても貴重な機会です。
　会場が一般的にはすこし遠いですが、お出かけになる値打ちは、ほんとうにあると考えます。
　参加無料だと思います。チラシにはなぜか、何も書いてありませんが‥‥。

▼和歌山県からお借りしたチラシの画像を下掲しておきます。
　右上にある燃焼実験の炎は、まさしく青山千春博士による実験成功の写真です。