・・・不肖ぼくの新刊「不安ノ解体」 ( 飛鳥新社 / 例えばここ ) と共に始まった、きょうの「オン・ザ・ロード」 ( クロスFMの音楽番組 / 土曜の午後3時～5時 / ラジコによって全国でお聴きになれます ) の収録は、そのあとちょっと意外な、そして面白い展開になりました。

▼ひとつ前のエントリーの写真のよっちゃんこと西本淑子さんは、マスクを外してくれていますが、実はひどい風邪で声が出ないのでありました。
　彼女は明日も別の仕事で声を出さねなりません。
　そこで、ぼくから提案して、ふだん、よっちゃんが読んでくれているリクエストの文面や、曲が終わったあとの「～をお送りしました」という意味の受けも、要はよっちゃんの担当のところをすべて、ぼくがやることにしました。
　よっちゃんの声を聴きたいリスナーのみなさんのために、声を出せるところは出してもらって、出せないときは溜息 ( わはは ) を出してもらって、大半が、ぼくの声の収録となったのでありました。

▼厳しいディレクターの林さんやよっちゃんは、「面白い別番組になりました」と言ってくれましたが、なかなか責任重大でした。
　午前11時45分ぐらいにスタジオに入って、2本分の収録を終えて外の空気を吸ったのは、午後8時前。
　いつ通りの、およそ8時間を休憩なく費やす、超ロングラン収録でありました。

　連日の予算委員会で疲弊してのスタジオ入りでしたが、責任が一気に増えたので、おのれの底の底のエネルギーがこうしたときの自然として、どっと噴き上がってきて、かえって元気に愉しく収録を乗り切りました。

▼これまで聴いたことがないひとも、よろしければ一度、お聴きになってください。
　ロック、ポップス、ボサノバ、サンバ、ジャズ、Jポップ、そしてクラシックなどなど、ありとあらゆるジャンルの音楽を、ぼくのささやかな解説でお届けしています。
　ぼくにとっては、もちろん初めての音楽番組、それも徹底的に質にこだわった本格派の音楽番組です。
　ディレクターの林さんはプロのキーボード奏者でもあるからか、妥協がありません。
　よっちゃんこと西本淑子さんもぼくも、それに応えようと努力しています。
　ただしあまりに蛇足ながら、絶対最優先の国会日程、公務日程をいささかでも浸食することは絶対にありません。きょうの収録も国会の無い祝日です。

▼ブログに何かを書くと、そしてエントリーを増やすと必ず、さまざまな反応もありますが、ぼくが基本や、外してはならない原則を外すことは一切ありませぬ。
　議員になってから初めて、美術分野にも出て、京都で現代アートの個展を開いたように、国の議員の仕事をする以上は、民間の専門家の端くれだったとき以上に、ウイングを広げる、たとえば文化の理解の深度も掘り下げることは大切だと考えています。
　あとはぼく自身の心身の体力と、日々の地道な努力次第です。