▼およそ千人が一堂に会すると、大袈裟ではなく、人の海が新しく生まれたような感覚です。
　その海が、なんの無理もなく、なんの仕掛けもなく、ひとつになって一致点をみんなで探す場になる。
　ほかでは決して味わうことのない感覚を、人生の違い、立場の違いを超えて共有する。

　それが独立講演会だと思うのです。

　いつもこの地味ブログにて、「みんなの眼を見て対話する広範な機会としては唯一のもの」、「オフ･ザ･レコードを絶対条件に深い情報にまで踏み込んで一緒に考える場」・・・という趣旨で、独立講演会を紹介し表現しているのは、そういう意味です。

▼この独立講演会は、スポンサーが一切いない、集ってくださるみんなにだけ支えていただくという真っさらな試みとして、第1回を神戸で開きました。
　それは西暦2011年、東日本大震災の発生からまだ2か月あまりの5月のことでした。復興への願いと祈りを込めて、1995年の阪神大震災の被災地である神戸を選んだのです。
　この第1回は、みなさんから頂いた参加費のすべてを、被災地の宮城県南三陸町へぼくが持参し、佐藤仁町長に直接、手渡しました。
　先日、議員会館におみえになった佐藤町長と当時のお話を親しく、いたして、復興の完遂に向けた課題を話し合いました。
　こうして出発した独立講演会は、その第2回と第3回を大阪、第4回は東京で開き、以降は京阪神と東京の交互開催が基本になったのですが、大阪開催は第56回を最後にこのところずっと絶えていたのです。

▼多くのひとがご存じのように、不肖ぼくは3年前の参院選の最中に、僭越至極ながら当選を予感し、独立総合研究所の代表取締役社長も首席研究員も辞任し、創業者株も無償で返上し、ひとりの作家に戻りました。
　したがってそれ以降は、独立講演会での講演も、東京コンフィデンシャル・レポート ( TCR ) のための情報収集や当事者からの取材、そしてレポート執筆も、主管の独立総合研究所から委託されて遂行しています。
　そのために社長時代と違って、独立講演会の開催地の決定権も当然、今は持っていません。

　さらに現在では、独研 ( 独立総合研究所 ) の社長には戻らないと決心していますから、開催地をめぐる意見もなるべく申さないように努めてきました。
　その原則は今も変わりません。
　ただ、考え抜いた末に、東京と京阪神以外の開催地、すなわち福岡、名古屋、仙台での開催も検討してくれるよう要望し、さらにもう一点、大阪開催の会も作ることを、あくまで検討への要望としてお願いしました。

　それがいずれも受け容れられたわけです。
　独立講演会は、スポンサーを付けないだけではなく、業者の手も一切借りないようになっています。
　そのために会場探しも、独立総合研究所内の事務局のわずかなスタッフが、生きた情報の収集から下見などなどを苦心して行っていますから、新しい開催地をつくること、あるいは久しぶりの開催地を選ぶことは、いずれもふだんにないコストを伴います。
　しかし、受け容れてくれました。

　すでに開催した福岡でも名古屋でも、ほかの開催地とはまた違う、素晴らしい熱気をみんなと共有することができたと実感しています。
　ことに先日の名古屋開催のあとは、この地味ブログにかつてなく沢山の熱い感想をいただき、実は、もの凄くうれしく思っています。

▼さぁ、そしていよいよ大阪リバイバルです。
　募集は今日9月5日の正午からです。
　つまりまだ2時間半ほどあります。
　これまで一度も、募集前にこのブログに記したことがありません。
　このエントリーは例外中の例外です。

　主宰者の独研の許可を得て、もう募集要項を下掲してしまいます。
　まだ申し込み受付前ですから、いつもの青い『申込フォーム』ボタンはありません。
　受付が始まれば、また新しいエントリーにて、その青ボタンをアップしますね。

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第94回　独立講演会@大阪　(2019年 10月14日 : 開催のお知らせ) 【講演日】 2019年10月14日(月祝)