On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2019-09-29 07:33:24
Comments (15)

ちょい余話  (ちょい余話に、もうちょい、書き足しました) (さらにひとこと、加えました)

▽ラグビーワールドカップ@静岡の切符は、ふつうに公式サイトから買いました。
 そして、およそ4万7千人のひとりとして観戦しました。
 アクセスは・・・みなさん、そうだったと思いますが、なかなかにたいへんでした。
 しかしおかげで、ほんとうに久しぶりに、よく歩けました。
 
▽家族のうち、行ける家族が同行してくれました。
 行けた家族はラッキー、凄い時間を目撃できました。
 ぼくは「大差ではなく、すごく僅差でもなく、日本がしっかりと勝つよ」と話していて、家族の反応は「まさか」でした。そして「雨もきっと降るから、たいへんですよ」ということでしたが、「雨も大丈夫。降らない」と答えていました。
 アクセスがたいへんなのは、チケットを買ったり、問い合わせたりしているときに、十二分に予想がつきました。
 そしてアイルランドが強すぎるのも分かっていました。
 しかし、アクセスがずっと楽で、相手が強すぎるわけでもないロシア戦@都内より、このアイルランド戦にどうしても行きたかった。
 歴史の日にきっとなるからでした。

▽日本が逆転を実現していくとき、エコパスタジアムの上の空が素晴らしい荘厳な夕焼けになるのが見えました。
 逆転が始まるとき、ぼくは勝利をさらに確信してずっと涙していました。
 と言っても、世界1位の座も経験しているアイルランドのアイルランドたる逆襲を、もちろん心配していましたよ。
 ノーサイドの瞬間が訪れるまで、気が気ではなかったです。

▽アイルランド人、あるいはアイルランドを応援なさるひとが多いのも感心していました。
 その応援ぶりのフェアネス、気持ちの良さは最善のものでした。
 スポーツまでもが一方的にして理不尽な動きに巻き込まれることが日常の北東アジアにあって、これも忘れがたい体験です。
 ひとつまえのエントリーにて、日本の勝利のあとスタンドの同じ列のアイルランド人から次から次へと、ほんものの祝福の握手を求められたことを記しました。
 それだけじゃなく、80分間の試合時間のあいだずっと、アイルランドの応援ぶりは、まさしくラグビー精神そのものの爽快なものでした。
 そう、これが不肖ぼくの見てきた、歩いてきた世界の標準だよね、と感じました。世界標準です。すべての国同士に当てはまる「標準」ではありませんが、アイルランドだけのことでもありませぬ。そして「何が標準か」が国際社会で広く共有されています。北東アジアの情況、ごくごく一部の国とその社会がまことに不健康なのです。

▽長時間のアクセスのうち、歩いていないときはすべて、パソコンで仕事です。
 苦しいと言えば言えるかも知れないけれど、おかげで、会員制で配信している東京コンフィデンシャル・レポート  ( TCR ) の大切な一本、執筆途中のまま苦吟していた一本が完成度高く、仕上がりました。
 うれしかった。ホッとした。
 月曜に、すべての会員に向けて配信されます。

▽おおくのひとがおそらくご存じの通り、アイルランドのラグビーチームはただ強いだけのチームではありません。
 あれほどに悲惨な内戦やテロリズムに苦しみ抜いた北アイルランド ( 大英帝国領 ) とアイルランド共和国の南北統一チームです。
 北アイルランドはプロテスタントが多く、アイルランド共和国はカトリック教徒が多数派、そして「異端は異教より憎し」という言葉が語るように、同じキリスト教内の内紛は古くからもっとも無残な戦争を引き起こしてきました。
 それを克服するチームですね。
 試合開始まえ、まず君が代が高らかに響きました。
 日本チームは、初の日本開催のワールドカップに臨むにあたり、あらためて君が代という国歌の持つ深甚な意義を学習し直したそうですが、実際、胸に響く格別な君が代となりました。
 そのあと、アイルランドの番です。


(国歌斉唱の前の、選手団の入場)

 ひよっとしたら、いい国歌だなぁと思われたひともいらっしゃるかも知れませんが、北アイルランドは当然、大英帝国の事実上の国歌 God Save the Queen だし、アイルランド共和国はみずからの国歌、「兵士の歌」 Soldier's Song です。
 この兵士の歌とは、100年ちょっと前にアイルランドが大英帝国から独立する蜂起の端緒として郵便局を占拠した兵士が歌ったのが始まりです。
 だから、ふたつの国歌はそのままなら正面衝突してしまいます。
 そこで、きのうエコパスタジアムに響いたのは、対立を超克して歌われるアンセム anthem 、応援歌ですね。
 スタジアムでも一段と盛りあがった、さびのところはこうです。

Ireland, Ireland
Together standing tall
Shoulder to shoulder
We’ll answer Ireland’s call

 蛇足ながら訳してみるとー

アイルランド、アイルランド
背筋を伸ばして共に立つ
肩と肩を組み
アイルランドの呼び声に、われら応えん。

 さぁ、ぼくらも祖国の呼び声に応えよう。


★この感激も胸に、独立講演会にて、みんな、みなさんの眼を見ながら一緒に考えます。
 たくさんの人にとって至便の、東京に戻ります。

 ここです。
 3日後の10月2日から、募集が始まります。



 
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見事な勝利でしたね!【しきしま】
2019-09-30 03:43:40
私は試合をリアルタイムでは見ていなかったので、当日夜にCSで録画放送されていたものを見ました。
いや~、よくやりました!

で、日本がロシアに勝った日に地上波で放送されていた映画「インビクタス」(ネルソン・マンデラ氏が大統領に就任後、自国のラグビーチームを建て直す話)を録画してあったものをついさっき見ました。
そこに登場する南アフリカ代表「スプリングボクス」は本来は名門チームだったにもかかわらず、アパルトヘイトが原因で制裁を受けたために長年国際試合に出られず、映画の始まりの時点では往時の勢いがなくなっていました。
マンデラ大統領はアパルトヘイトでイメージが悪化した南アフリカの誇りを取り戻すために、スプリングボクスをテコ入れし始めます。
チームの状態は次第に改善されていき、「白人のスポーツ」のイメージが強くアパルトヘイトの象徴とされていたラグビーも次第に黒人からも受け入れられるようになり、初の自国開催のWCでも大活躍、ついに決勝でニュージーランドのオールブラックスと対決。
結果はネタバレになるので伏せるとして・・・

映画のそのシーンを見て、思わずスプリングボクスに今の日本代表の姿を重ね合わせてしまいました。
日本代表もいつかはオールブラックス相手にいい試合をする時が来るんでしょうね。
その時が楽しみです。
今大会で実現したとしたら凄いですが・・・さてさて。

それにしても

>北東アジアの情況、ごくごく一部の国とその社会がまことに不健康なのです。

には声を出して笑ってしまいました。
いやはや、まったくねえ。
凄い 分析力?直観力?【酩酊クズ野郎】
2019-09-30 00:02:50
アイルランド戦の勝利!
予言なさっていたのですね…

そう言えば女子テニスの大坂なおみ選手について、
(まだ四大タイトルとっていない時に)
「大坂なおみ選手は、いずれ四大タイトルのどれかに優勝して、
世界ランキング一位になる」と言い切っていらっしゃいました。

そしてその通りになったのです。

言葉が出ないというか、思わずうなってしまいます。
まさにノーサイド【せい】
2019-09-29 23:53:10
すごい、エコパまで行かれていたとは!
私はTVで録画しながら生で見ていました。
アイルランドのアンセム、すごく胸に沁みました。
歌詩とメロディーが相まって、分断されてしまったアイルランドがラグビーでひとつになって戦う、その情熱が、アンセムをバックに各選手の顔アップの映像を見て、ビシビシ伝わってきました。
それは日本も同じだと思いました。
様々な国出身者たちが集まり、意思疎通し、君が代を歌い、共に戦うJAPAN。フォワードもバックスも一丸となって相手に立ち向かうその姿勢に感動しました。スクラムでも負けていない。

どこの国も出身や国籍にかかわらず、フェアネス精神でいれば、自国に誇りを持ち、他国に敬意を払い、勝っても負けても互いに讃え合えれば、平和な世界が築けるのではないのか、

ラグビーの精神こそが、世界を変え、ひとつにしてゆくんじゃないのかな、と感ずる一戦でした。
とは言っても、現実では、スポーツであっても他国を平気で悪しざまに言う国もありますが、ね。
8月にアイルランドに行ってきました【YS】
2019-09-29 21:55:25
8月に家内と個人旅行でアイルランドに行ってきました。旅行中、日帰りのオプショナルツアーで、ダブリンとベルファストを往復しましたが、車中で運転手兼ツアーガイドを務めた男性(結構お年の方です)が、何度も語ったのがアイルランドの内戦の話でした。割とわかりやすい英語でしたので結構理解できたのですが、内戦の凄まじさ、終結したのが1998年とつい最近であったことなどを初めて知りました。また、現在は北アイルランドとアイルランド共和国の間に物理的な国境はないのですが、ブレグジットの結果により、どうなるかを非常に心配していました。
私が旅したアイルランドは、景色が美しく、治安や人柄もよいところで、パブのビールや食事もおいしくてすっかり好きになってしまいましたが、このブログを読んで対立を超克して歌われるアンセム anthem が歌い続けられる関係を継続してほしいと改めて願いました。
ありがとうございます!【pearl24】
2019-09-29 16:52:09
青山さん、こんにちは。

素敵なブログありがとうございます。

仕事の合間に拝読して、胸が熱くなりました。
仕事の疲れもふっ飛びました。

今朝見た昨日の試合の再放送の映像が思い出されて興奮がよみがえりました。
そして、アイルランドの国歌を通じてその意味や歴史の一端を知ることができたのは、とても興味深かったです。

それぞれ独自の歴史を持って国は成り立っていますが、祖国に誇りを持って今を生きられるということは幸せで尊いことですね。

さぁ、もうひと頑張りお仕事します!
なぜか、自分も頑張らないといけないと、思うのです。【社会保障から経済成長?!】
2019-09-29 16:27:34
 なぜかこういう時、エコノミックアニマルといわれ、半ば蔑まれながら次世代に素晴らしい日本を残してくれた先輩方のことを思い出してしまいます。
 あと、セヴェルスという属州出身のローマ皇帝も思い出します。ローマ人から失われつつあった寛容などの精神をなんとか維持して、国を一つにまとめようと努力したイメージがあるのです。リーチ主将はバレー日本のセルビア勝利に感動して、9/29の日本ーオランダを応援しようと呼びかけたそうです。
 日本勝利がうれしいとともに、自分も頑張らないといけないと、思うのです。
何時も応援しています❗【船曳 文雄】
2019-09-29 16:13:33
拝啓、青山先生、日々のご活動有り難うございます。ラグビー日本代表が、遥か格上のアイルランド国代表チームに、勝ちました。素晴らしい、非常に嬉しいです。改めて、国歌の君が代、日章旗の素晴らしさを感じました。日の丸は、私が口にするのは、大変失礼なのですが、あれだけ簡素なのに、あれだけ素晴らしいデザインは他に存在しないと前から思っていました。旭日旗も然り。ご健康、ご発展、お祈りしています。敬具
う~む【yossy】
2019-09-29 12:23:09
う~む、恐るべき、そして羨むべき直感力‼️
風になったのです【新津 勇】
2019-09-29 11:31:49
青山さん、こんにちは。

 ラグビーの書き込みを読みながら、ふと思い出しました。そういや、僕らに「脱私即的」の真意を語られる度に、ラグビー観戦で表現(青山さんにとっては体感)されていたなと。正に昨日の試合は日本チームが、またアイルランド選手含め全選手が脱私即的を体現されていたんだろうなと思います。だからこそ観る側を感動させるのだろうと。勿論、選手達が青山さんの座右の銘を知らなくても、各々が「風」になったのだと思います。日本人とっては本来の日本人の美しさですかね。


 私心を捨てる…。あまり特定の人物への皮肉は書きたくないけれど、「将来日本の舵取りを任せたい人No.1」とされるあの小倅には決して理解出来ないかもな…。
石井紘基さんのハート【焼肉マン】
2019-09-29 10:34:48
特別会計の闇に切り込んで暗殺された石井紘基さん。

今もGDPの6割の350兆円の特別会計使途を役人が決めて、天下り用に作った特殊法人に相応分を流し込んでいます。岸信介の満州モデルは戦後の一時期は機能したのかもしれません。しかし財閥の予算分配機能も無くなり、今は税金を500万円も払っていないソフトバンクのような会社が益々力を付け、政商のごとく跋扈する時代になりました。

ラグビー選手は後ろに続く者が居ると信じて首から突っ込んで行きます。石井紘基さんも中川昭一さんも、国士は太い立派な首をしていました。国の為に闘うからこそ尊い。政治の世界にはこの当たり前の感覚がありません。護る会の勢力が拡大して行くことを切に願っております。
違法な韓国不買運動の対応について 青山さんの見解よろしく【岡】
2019-09-29 10:30:46
悪い営業妨害の違法な、韓国の官民の不買運動で、被害も出ており、これからも続くので{軍事協定破棄実施・徴用工{戦時募集工}裁判現金化}、日本も必要な対抗処置・対策が必要と思うので、青山さんの見解方向性を よろしく。   即国際裁判所提訴実績{韓国応じないが}?、WTO提訴不買貿易妨害?、日本も韓国旅行中止・不買運動、現金化の対抗処置表明、不買中小被害者補助、、、
国歌【Poets and Poetry】
2019-09-29 10:21:04
青山さんのブログの写真とても綺麗ですね。
国歌の話をされていて、インドの国歌を思い出しました。
子供の頃3年ほど住んで居ましたが、映画館に行くと必ず起立してインドの国歌を歌ったものです。
今でも良い思い出として心に残っています。
国歌は大切なものですね。
スポーツマンシップとフェアープレイ【福姫】
2019-09-29 10:04:40
日本国家国民のために 日々忙しい青山さん。
一日としてゆっくりされることはないのでしょうね。
本当にお疲れ様です。

過密スケジュールを押して観に行かれたんですね。
アイルランド戦!
そして、感動的な勝利!

風をよみ、機を見る能力に富んだ青山さんにあらためて驚いてます。
神出鬼没!

英霊に護られ、脱私即的という謙虚な姿勢が 人知を超えるような事象を喚び起こすのかもしれないんだろうなって。

ラグビーワールドカップの試合は
ラガーマンのフェアープレイ精神が溢れ、どこの国が勝っても
どの試合も清々しい 気持ちで見れます。
これこそスポーツ観戦の醍醐味!

北東アジアの国がいないからかななんて思わず 思ってしまいます。

いよいよ臨時国会がスタート。
日本国を佳き方向に導く国会となります様に 一国民として祈るばかりです。

青山さんのご健康を祈ってます。
今朝はラグビーの話題で盛り盛り上がりー【O.kanako】
2019-09-29 09:23:42
今朝の朝刊のラグビー記事をゆっくりじっくり楽しみました。A新聞の社会面に稲垣選手の写真つき記事がどどーんと載っていて感激です。
息子はフォワードなので、私にとっての憧れの選手です。

やっぱり私は新聞が好きです。今日はどんな紙面かなぁと楽しみがあります。

昨日はうるうるでなく、滝だったんですね。まっすぐに感情表現できる青山さんは素敵です。

最後に父と行った旅行先がアイルランドでした。風光明媚な歴史のある良い所です。スモークサーモンの美味しさが忘れられません。
我が祖国よ【東 淳司】
2019-09-29 09:14:12
アイルランドの勝利。素晴らしい試合でした。諦めない心。勇気をもらいました。君が代を家族で、大きな声で斉唱してたら、自然と涙が溢れて。続いてアイルランドコール。祖国の呼び声に。先人達に恥ない生き方ができているか自問自答。中学の娘に、君が代、国歌を斉唱するって素晴らしいね。という言葉にまた号泣。試合内容にまた号泣。祖国よ必ず蘇る。

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