On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2019-11-13 06:51:04
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
Comments (3)

たとえば、こんな一日です。異業種のひとよ、出でよ。みなさん、お金が無くても地盤が無くても国会議員になってください。

※きのうアップを準備していて、時間がなくて実行できなかったエントリーを、今朝、アップします。

▼11月12日火曜、いつもの通り、仕事は朝4時台の情報収集と情報交換から始まりました。
 そして公務の日程は、午前7時40分に自由民主党本部に入り、8時に開会する外交部会の「正副部会長会議」に出席することから始まりました。
 外交部会には、いわゆるヒラバ、平場、つまり全体の会合と、それから幹部 ( 外交部会長、外交部会長代理、副部会長ら ) による会議があります。
 前者は、自由民主党の国会議員なら誰でも自由に出席できます。
 後者は、幹部だけの会合で、これを「正副部会長会議」と呼んでいるわけですね。
 いずれも外務省からずらりと幹部が出席します。
 ぼくは外交副部会長としての参加です。

▼外交部会に限らず平場の部会の内容は、虎ノ門ニュースの隔週の月曜日に、できるだけ資料付きでみなさんにお話ししています。
 自由民主党の部会は、議院内閣制のもと、法治国家日本のすべての法律、それから政府の施策に直接の影響を与えるからです。
 自由民主党が与党でいる限りは、法律案、法律改正案はこの部会を通過しないと、原則として国会に出せません。
 また、何度かお伝えしたように、たとえば韓国に対して現在、「ホワイト国」から除外して通常の輸出管理を実行するようになっているのも1月30日の外交部会にて不肖ぼくが提案したことが正真正銘の出発点となっています。
 成果のあるなしにかかわらず、ありのままに部会の伝えるべきを伝える、虎ノ門ニュースで主権者にお話ししているのは、こうしたことが実際、起きるからです。

▼一方で、幹部限定の「正副部会長会議」は非公開です。
「非公開です」と明示はされていません。自由民主党には、議員の良識と慣行に任せる空気があります。ぼくは、正副部会長会議は幹部間の非公開協議だと自分の責任で解釈しています。
 そのため、自分の発言ぶりは公開すべきをみずから公開し、一方で他の幹部陣の発言や、外務省の回答ぶりは紹介しません。

きょうの議題は、予算がメインテーマでしたが、国連総会での北朝鮮の人権問題に関する決議もテーマのひとつでした。
 そのなかに拉致事件も含まれています。
 この決議自体はもちろん、完全に公開情報ですから、すこしお話しすると、ぼくが発言せざるを得なかったのは決議の中の文言に、拉致被害のご本人やご家族、あるいや友人、知人にとっては到底、受け容れがたい言葉があちこちに含まれているからです。

 プロの外交官からすると、国連の決議なんだから調整や妥協の結果、半端な言葉が含まれるのはやむを得ないということになるのでしょうが、それが違うと考えるのです。
 具体的には、虎ノ門ニュースで資料を使って紹介します。
 いまは隔週の参加ですから、すこし先の11月25日月曜になりますが、この件は古くなるような話ではありません。

▼朝のこの会議が9時過ぎに終わると、すぐ、院内、つまり国会議事堂の中へ移動です。国対の会議に参加します。国対、国会対策委員会の一員であることはいったん卒業しているのですが、政策審議会の副会長として国対の会議に出席して政審の議論のもようを報告する義務があります。
 これが終わると、急いで院内の分館に移ります。
 参議院・経済産業委員会に出席し、梶山新大臣の所信表明にあたる発言を、委員のひとりとして聴取しました。
 委員会が今日は短く終わると、梶山大臣とすこし言葉を交わしました。ェネルギー政策についてしっかり議論しましょうと、まことに僭越ながら約束しました。
 分館から、議員会館の自室にこれも急ぎ、戻ります。10時半から、日本経済新聞政治部のデスクから取材を受け、日韓、日中韓について語りました。
 冷静な、よい記者です。デスクに昇格していながら現場を知ろうとする意気に、内心で共感しました。日経新聞もオールドメディアであり、考えは違うことが多いですが、考えの違う人を避けていては、ぎーんは務まりません。
 11時過ぎに終えると、休む間はなく、経済産業省の幹部と、民間から提案のあった件で議論です。
 ぼくはいわゆる陳情は受けません。政治献金をすべてお断りするのと一体です。利害関係をつくりません。
 しかし同時に、尊ぶべき民間の志を尊びます。必要があれば、そして利害関係を生まなければ、ぎーんの責務として官僚と正面から議論します。

 さらに11時半から、対馬をはじめ国境離島に強く、元気になっていただく具体策について、参議院政策審議会の幹部と議論。
 新しい方向が出てきたので、すぐに対馬に関わるベテラン政治家たちに連絡を取り、協議を調整しました。

 12時半になる前に、再び急いで、議事堂の中に戻りました。
 参議院自由民主党の執行部会がありました。 ( 護る会の執行部会ではなく、党の執行部会です。護る会の執行部会は、この翌日の13日水曜にやります )
 ぼくは文字通りに末席に座る政審副会長ですが、国民から頂いている疑問をめぐって、首脳陣への質問をひとつ、おこないました。
 これが終わると議員会館の自室に戻って、メールチェック、電話、資料の整理と読み込みをやっているとすぐに、日独議員連盟の総会です。
 この議連には与党、野党を問わず有志の議員が集まっています。
 今度は衆議院第二議員会館の地下の会議室へ大急ぎで行き、ドイツの駐日女性大使を囲む超党派の議論に参加しました。
 ぼくはドイツの原発政策について、隣国のポーランドで聞いた話、ただしある程度は一方的な話や、電気代の高騰について質問しました。大使は、極めてしっかりした明晰にして公平な人です。


 これが終わったのが午後4時前ですが、こうした公務に関する動きがずっと絶えず、自由民主党の女性局と青年局の合同会を最後に夜10時頃まで続きました。
 帰宅すると玄関で、強烈に重いダンベルを使って、カール ( 両腕の巻き上げ ) とスクワットをやりました。
 ぼくは、気は強いけど、意思は弱いので、これをやらないと家に上がれないことにしています。そうしておくと、大した鍛錬にはならなくても、筋肉に刺激は入りますから、週末にジムでハードトレーニングをやれるときに助けになります。
 と言ってもジムに行ける週末は少ないですが、それならそれで、この『玄関ミニトレ』がとにかく筋肉の維持には繋がります。


 玄関から室内に上がると、すぐ原稿です。
 みんなと「寝ます」と約束していますからね、すぐに執筆を再開しないと、書く時間が全く確保できませぬ。
 ふひ。

  みんな、みなさん、魂からありがとう。
 みんなの関心と、志と、支えがあって初めて、生来はひどいナマケモノのぼくが、辛うじて仕事をできています。
 12月28日に神戸で逢おう!
 令和元年を締めくくる独立講演会です。
 ここです。



 
  • 前の記事へ
  • 記事の一覧へ
  • 次の記事へ
  • ページのトップへ

 

どうすればいいのでしょうか【みえか】
2019-11-17 11:07:45
昼食の時間がないですね!

自由民主党から、身体障碍者の国会議員を出したいです。そのための自由民主党の公認が必要です。この方法がわかりません。

仮に「ブログの月間読者数50万人」達成できたとしても、それが公認につながるとは思えません。
「新規の自民党員千人連れてくれば公認してやる」などの基準が欲しいです。

青山ぎーんは、読者を焚きつけたからには、ここまで示して欲しいです。m(_ _)m

年末の神戸での独立講演会、参加の予定です
暗いニュースばかりで挫けそうになります【Joey】
2019-11-15 14:51:06
青山さんが仰るように、政治家を志す人が増えて欲しいですね。
もう、世襲議員も活動家も要らないですよ。

リベラルと左翼ばかりになってしまったので、保守政党が求められていると思います。

本日強行採決される日米FTAのように、弱ければ搾取され続けるだけですから、強い国になれるようにリーダーシップを発揮してくれる人が良いです。


前にも書きましたが、隙間時間のトレーニングには踏み台昇降も良いですよ。
ネットで購入できます。
日本海海洋フォーラム㏌山形【きよちゃん】
2019-11-13 09:06:01
平井知事(日本海連合会長)はじめ、
関係者の皆様、山形県の皆様、
開催おめでとうございます。


日本海海洋資源フォーラムin山形
山形県 エネルギー政策推進課 電話 023-630-3068

11月20日開催されるそうですね。

また東北に行ける‼と嬉しく思いましたが、

青山さんが来られないそうです(山形県に問合せしましたら青山さんを御招きしていないとの事)
青山さんは御忙しい身ですので公務員の方々からの配慮もあったのかも知れませんが、
すごくショックです。

ショックにめげずに、山形に行って参ります。

申し込みは、ファックスまたはメールだそうです。
東北地方の皆様にお伝えしたく思いました。

コメントは原則非公開です。それをご理解のうえ、投稿してください

名前
タイトル
メールアドレス
コメント
認証入力
画像認証 CAPTCHA Image 画像変更

※入力欄はすべて必須です。
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。
※文字化け等の原因になりますので、顔文字の利用はお控えください。

もう一度、コメントがすべて「原則非公開」であることを確認され、投稿ボタンを押してください。

  • ページのトップへ