★護る会 ( 日本の尊厳と国益を護る会 / JDI ) は11月13日水曜、午前11時30分から、まず執行部会を開き、日中関係をめぐる緊急アピールを協議し、およそ4週間ほどにわたって議論し修正を重ねてきたことを踏まえ、最終案を決しました。
　そして正午から、外国人による土地買収問題に関する分科会を開き、信頼する山田吉彦・東海大学長補佐(教授)の意義深い講演と、質疑応答を行いました。
　そして12時40分から総会に切り替え、前述の緊急アピールの最終案を審議、護る会の提言とすることで合意しました。
　今日は特に衆議院で国会の動きが活発になり、参議院でもさまざまな日程が立て込んでいるために、タイトな時間設定になりました。

★午後1時15分頃から、記者会見を開き、集まった多数の記者とテレビカメラに対して、護る会の代表幹事である不肖ぼくと、幹事長である山田宏参議院議員が説明し、ぼくがアピールの全文を読み上げ、ふたりで質問に答えました。
　前述のように衆議院は委員会審議などが多く、いずれも衆議院議員の長尾敬・副代表幹事、鬼木誠・副代表幹事、高木啓・事務局長はいずれも会見に臨むことができませんでした。

　現在、午後4時15分。
　このあと午後5時に、護る会の有志で総理官邸を訪れ、岡田直樹官房副長官に緊急アピール文を手交し、岡田副長官から安倍晋三総理に渡していただくことになりました。
　また自由民主党の二階俊博幹事長、岸田文雄政調会長、鈴木俊一総務会長、参議院自由民主党の世耕弘成幹事長、松山政司政審会長にそれぞれお渡ししました。

　なお、皇位継承の安定への提言については、近く、予定通りに安倍総理へ直接に手交します。


★★★緊急アピールの全文を以下に掲げます。

　　　　　　　　自由・民主主義・法の支配に基づく、
　　　　　　正しい日中関係構築を求める緊急アピール
 
 
　政府は、日中関係は完全に正常な軌道に戻ったと繰り返し、表明している。来春には、習近平国家主席の訪日も予定されている中、こうした関係改善を印象づけるメッセージは、外交辞令としては理解するものの、真の日中関係を表しているとは言い難い。
　例えば、わが国固有の領土である尖閣諸島周辺海域への中国船の度重なる侵入、中国軍機の領空侵犯は日常茶飯事となっている。
　また、香港市民の民主的政治行動に対し、強権によって弾圧する姿勢は、自由・民主主義・法の支配という現代社会の普遍的価値に照らして、断じて許されない。
　さらに先般、中国側の招聘によって出向いた北大教授が不当に拘束される事件が発生したように、理由もわからず捕らえられ、自由を奪われている邦人は十数人とも言われ、中国において、わが国の尊厳と邦人の基本的人権が尊重されているとは、到底言えない状況が続いている。
　このような現状は、日中関係が「正常な軌道」にあるとは言えないことを意味している。　　　　　　　　　　　　　　　　
　1919年に、日本が世界で初めて国際会議において人種的差別撤廃提案をしてから今年で100年となるが、中国によるチベット・ウイグル・南モンゴルへの人権弾圧が行われ、中国国内で不法不当な臓器移植が疑われるなどの事例が世界中で取り沙汰されている。
　日本の尊厳と国益を護る会は、自由・民主主義・法の支配という国際社会の普遍的価値観に基づく正しい日中関係構築のため、これらの問題に関して習主席来日までに中国政府が具体的で明確な対応をとることを求めるよう政府に対し強く要望すると共に、これらの諸懸案に改善がない場合は、習近平国家主席の国賓としての来日に反対する。
 
 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　令和元年11月13日
 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　日本の尊厳と国益を護る会