On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2019-12-16 01:38:16
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
Comments (11)

たった6日ほど外へ出ていただけで・・・

・・・わが日本国が違って見えます。
 いいも悪いもありません。
 どこかで客観的に見られるようになるというか、かつての感覚をすこしだけ思い出しています。

 帰国しました。
 いま午前零時50分、シスコは朝7時50分ですね。
 1日1か国をひとりで回って、諸国の政府や軍と議論を重ねていた時期もありました。
 その頃、時差ぼけは全くありませんでした。時差を考えるいとまもなく歩いていた感覚です。

 日本の国会議員になると、海外の現場に行くことがほんとうに大きく事実上、制限されます。
 だから時差ぼけが生まれるだろうなと思っていましたが、不思議にあまり感じません。

 ただ、いまの不肖ぼくの役職は、参議院と自由民主党を合わせて、10を超えています。
 いずれも決定権のないサブに過ぎません。まったくエラくないです。
 しかし護る会 ( 日本の尊厳と国益を護る会 / JDI )  の活動を含め、公務に膨大な時間を費やします。もちろん夜昼ありません。夜昼ないですが、朝は早いです。わはは。議員をみずから名乗り出て務めている以上、当然ですね。
 どうにか本や連載原稿を書きあげて作家活動を続け、大学で教鞭をとって次世代を育てることなどなども続けて、今回のような国際学会での発表も重ねると、笑えるほどムチャラクチャラの生活になります。

 簡単に言うと、一般的な国会議員が政治献金を集めたり、朝食会やパーティを開いて政治資金を集めたり、選挙活動をなさっている時間をすべて、を書き、またを書き、連載も決して落とさずに書いて、20年近く続けているたいせつな会員制レポートの東京コンフィデンシャル・レポート ( TCR ) も加えての執筆や、東京大学と近畿大学での教職、海洋資源を中心に文系理系の垣根を外した研究、独立講演会や音楽番組による発信、インテリジェンスを軸とした情報収集などに充てています。そしてネットテレビも辛うじて参加を続けているわけですね。
 おそらくは深い疲れもあるのでしょうが、なぜか、今夜も平気です。
 一方で、ときどき疲労のようなものが奥からどっと表に出てきて、こころあるみなさんに大変な心配をかけたりして申し訳なく思っています。
 こういう身体の反応は、もはや耐えかねての反乱だなぁとも分かっています。
 今回シスコに滞在中も、国際学会の会場からホテルに戻っているときにちょい、ありました。
 ぼく自身の内部からの反乱はいつも自然に鎮まります。無理に鎮めてはいないのに、収まります。
 それは、あなたがいるからです。

 こうした生き方をする真意のひとつは、あとに続くひとがいると信じて、すこしでも参考にしていただくためです。
 国会議員は本来はボランティアであるべきだという信念は、議員となって3年半を生きてなお、まったく変わりません。
 政、まつりごとの高度なプロフェッショナルであると同時に、身を呈するボランティアであるというのが、ほんとうの姿だと考えます。
 そうすると、もともとの仕事を、議員になっても続けていかないといけません。それができるかどうか、ぼくの心身を使って社会実験をしているようなものだとも考えています。
 ただし、「あとに続くひと」という言い方も「社会実験を試みている」という言い方も僭越であり、本音で身が縮みます。
 しかし、誰かがやらないと日本の政治は変わるきっかけすら無いだろうとも考えています。

 明日、いや今日も朝から、ある官庁へ出向きます。国会は閉じていても、日本と世界は動いています。
 硬直した日本の官僚機構にも、こころの奥の澄んだ良心派がいます。
 争うより、非難するより、一致できるところを常に探し続けたい。
 連帯、それこそが、ひとの道だと考えます。連携すべきは連携して初めて、事を成すことができます。


 
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おはようございます【巽節代】
2019-12-18 06:37:22
いつもありがとうございます。
今回の投稿は、最後の方がフォントが変わっています。タイトルと同じでしょうか?
大きいフォントにして頂けるとありがたいです。
指でなぞっても大きくならないので。わがままですみません。
はまる~デジタル読書【スマイル】
2019-12-16 20:45:24
青山さん、いつも発信ありがとうございます❗

最近、電子書籍も買うようになり、新たな感覚を得ました。平成紀をデジタル読書する感覚はアナログ読書とは違うのは新鮮ですね~文章を読み映像化しながら読むのが私の読書の醍醐味なんですが、デジタル読書だと、上手く言えない新感覚がありますね。読書の新たな楽しみ方かもね(笑)青山さんの新刊楽しみにしております。二つの作品を読書した時の感覚と今の感覚との違いがどうなのか?その違いを楽しみにしてるのですが~青山さんの今の感覚がどんな文章になっているのか?も気になりますね。そういう意味では今回の新書はプロの物書きの青山さんにはリスキーかつ、チャレンジに溢れてますよね。

青山さんの発信から、日本の歴史を再度勉強しております。これが面白い❗
歴史とは日本人の叡智が詰まった営みですよね~
御所が裸城の佇まいで存在していることなんて、気にもとめてなかったでずが、その意味合いが分かると、歴史の面白さを感じますね。

後、世界政治の舞台に飛び出した先人たちが戦った人種差別や、アジア唯一の大国の孤独感など、いろんな思いを加味して、歴史を勉強すると、また、違った歴史が現れてきますね。

これも、青山さんの発信に触れたおかげですね。

これからも、読者を刺激するような発信期待しております❗
Bach【匿名希望】
2019-12-16 19:20:10
先ほど、「On the Road」を拝聴しました。
著名すぎてか、なかなかかからないBachが、今回はめずらしくリクエスト採用されていたので、とても嬉しかったです。
わたしはクラシックに詳しくありませんが、唯一Bachが好きです。

家族と暮らしているのに、孤独でどうしようもなかったとき、繰り返し繰り返し、Bachを聴いていました。

「マタイ受難曲」という題で、宗教音楽というジャンルがあるのを知りました。
キリスト教に関係がある、くらいの認識ですが。。

Bachの曲は、悲しく感じます。
孤独なとき、わたしのこころに寄り添っているようで、そのままのわたしの気持ちのようでした。

青山さんの「キリストは悲劇だから」という解説で、だからBachの曲は悲しく感じるのかな、と思っています。

結婚した現在は、Bachを聴くことはありません。
ずっと永遠に聴かないのではなく、いまは棚の片隅に休んでもらっている感覚です。
いまは幸せになりました。
あとに続くひとがいると信じて~【安野 一】
2019-12-16 16:48:47
この言葉は重いですね。でも、青山さんはその言葉
通りの生き方をされています。この言葉をお聞きして思い出したことがあります。親父が召集令状を受け、支那大陸に行った時の話です。戦場で匍匐前進している中で、前後左右に居る戦友たちが次々に凶弾に倒れ、最期にこう言い残して死んでいったそうです。
「あとに続く者を信ずる!」と。親父は、感慨深げに語ってくれました。青山さんの思いと英霊の方々の思いとに、共通点を感じるのは私だけでしょうか?
社会が求める困り事解決【池田 潔】
2019-12-16 16:41:23
いつも、「虎ノ門ニュース」などで意見を拝聴しています。まさに、「国士」を地で行く生き方に感銘しております。
我が国が、激動の世界の中で、浮遊するように迷っているように感じます。経済的には、もはや世界を先導している存在ではなく、国際情勢が混迷する中で、果たすべく役割が高まっているのにも関わらず、立ち位置が定まっていない気がします。
私自身は、国家のことに関わる大きなことは出来ませんが、社会の中で人々に襲いかかる「困り事解決」をサポートする仕組みを通じて、人々に役に立とうと願っております。
もうすぐ、弁護士に関わる保険を販売する少額短期保険会社の登録が承認になります。これも法的トラブルに巻き込まれた一般の方を、精神的、経済的な苦難から救うために、設立認可を受けます。
弁護士たけでなく、人々が生活する上で、様々な困り事に遭遇した時に、「救世主」になることで、役に立ちたいと願い、日々、多くの業界の企業の方々とのアライアンスを組みながら、ライフサポート・ネットワークを築いております。困った方々の悩み事を個別に受け付け、内容に応じた専門家と共に、解決を図るという、現代のトータルの赤髭先生です。
青山先生の各方面への精力的な働きかけを見聞きするにつけ、自分も頑張らねばと勇気をもらいます。
年齢もありますが、まだまだ国士として、この素晴らしき日本が、迷うことなく、しっかりと未来に歩んで行けますように努力をして下さい。遠くから、見守りますとともに、勉強をさせていただきます。
国籍について【果穂と直緖のママ】
2019-12-16 14:59:20
いつも日本のために本当に本当にお疲れ様です。
青山さんが世界を駆け回っているなか、私は娘2人と毎日公園通いです。
何かできることとすれば、Twitterで世の中を知り、青山さんのブログを見たりすることです。
Twitterを始めて4ヶ月ほどですが、Twitterをみていると、娘たちが大人になった時、まだ日本は日本であるかどうか心配になります。

先日、韓国人の旦那さんを持つママ友と話していたところ、その息子の国籍はどうするの?と質問したところ、
日本には国籍を取り締まるところがないから、韓国の軍に入る前くらいに日本国籍取得させようかなと思ってるよ。
と返ってきました。
まさに、二重国籍問題。
こんな近場でえるなら、ゴロゴロあるでしょう。ましてや、国会議員でまかり通っているのですもんね。

正直、外国人が増えていて、そんねやからばかりになるのはこわいです。取り締まる施設というのはなかなかつくれないものなのですか?

体が疲れているのに、長くなりました。
拙い文章ですが、読んでいただき、ありがとうございました。
安倍政権【暇人】
2019-12-16 12:44:00
安倍政権発足当初からしばらく 強く支持してました
消費増税 アイヌ新法 移民法 習近平国賓 此の当たりから
激しい嫌悪感を覚えます 何故ですか 私が彼を知らなかったのですか
それとも安倍首相が変節したのですか

憲法改正が安倍首相の強い念願なら 先ず国民から支持を得られる実績を積まなければなりません 方向が間違っています 中国以外の外政では其れなりの実績を認めますが
国賓反対【豊の国の若僧】
2019-12-16 12:40:51
一致点を探して連携する。
ついつい全人肯定、全人否定してしまいそうになります。なかなか難しいですが努めていきます。
チャンネル桜が習近平国家主席の国賓来日反対の署名運動を開始したみたいなので署名します。電子署名も受付けているみたいです。
自分ができる事からやっていきます。
繋げるということ【TheSailingMiracle】
2019-12-16 10:12:34
先日丸の内でラグビー日本代表のパレードがあった。自己犠牲のスポーツとも言われる所以は、ゴールという一つの目的に向かって個人がその役割に徹してボールをつなげていくところだろう。自分は潰されても次に繋げる。自分がタックルして相手の攻撃を潰せば、味方の誰かがそのボールを奪い取ってくれるだろうと信じてハードタックルを繰り返す。

先の大戦で、本土決戦を免れる要因となった硫黄島での戦闘。日本のために戦った英霊達の犠牲も、単なる無駄死にではなく、家族そして祖国日本の未来の幸せのためになされた勇者達の戦いだった。未来に繋げるための戦いにおける犠牲は無駄死ににはならない。しかし、万歳突撃というかたちでの自己犠牲は自己満足で終わる。

日本の未来に繋げる自己犠牲ができた理由は、万歳突撃を許さなかったこと。

中林中将は、絶体絶命の中で、自分たちの置かれた立場、その役割を短絡的な感情や絶望などに拘泥せず、脱私即的、清冽な水で清められた澄んだ心で達観し全軍を指揮した。

硫黄島に残った日本人全員の生命と引き換えに、日本の未来を護るのだということ。
この地での犠牲が戦後日本の平和と繁栄に繋がるものの一つとなった。

今2019年の終わりを迎えるにあたり、
日本の独立と、自由、民主、人権をかけた戦いとは何か、
未来の日本を決める戦いとは何かを問えば、

それは、日本人が、中国共産党との戦いに勝つことに尽きる。

お金と脅しに屈しない日本人と、
戦いに加わる政治家、言論人、経済人、官僚、その他日本のリーダーが出現し続けることが大事だ。
もっとアピールを【野末幸弘】
2019-12-16 09:20:21
能力がある人ほど忙しい、とは良く言ったもので青山さんの日常は
常人にはありえない密度で驚愕するばかりです。

先のCOP25での日本に対するバッシングには多分中国のロビー活動も
あってのことだと思います。

「メタハイとか、もっとアピールできないの?」
私の女房の言葉です。
私が見ている虎ノ門ニュースを何気なく聞いていて知ったと思うのですが
彼女から「メタンハイドレート」という言葉が出てきたことに
少しの驚きと頼もしさを感じた次第です。
日本の政治家が内向きばかりでは情けないです。
世界をリードしていくんだという気概を持って欲しいと強く思いました。
あまりに深すぎて‥【大阪府 在住】
2019-12-16 06:42:38
青山さんのあとに続くにはどうすればいいか、
そんなことを考えながら今朝のメッセージを
こころの奥深くで受け止めました。

わたしにとって、
苦しい時、困難なことにぶつかった時、
精神的にも肉体的にも
乗り越えてこれたのは、青山さんの存在です。

そんなの無理!ってすぐ諦めて逃げていたわたしが
ここまで変われたのも青山さんのお陰です。

こころの底から感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございます。

今朝のカレンダー[脱私即的]
これに尽きますね。

(16日のカレンダーの青山さんの表情、大好きです!)

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