On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2020-01-03 02:45:29
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
Comments (2)

案の定・・・ (推敲しました)

・・・レバノン政府は、法務大臣が「ゴーン氏の身柄は日本に引き渡さない」と表明しました。あまりに早い表明でもあります。
 これは、最初から結託していたのではという疑いを深めます。
 レバノンは日本にもともと、ゴーン被告の引渡を求めていて、日本が当然ながら拒んでいたのです。日本の真意は、正当にして公正な裁きを受けさせることであって、拘束することが目的ではありません。
 ゴーン被告はみずからの無実に自信があるのなら、その裁判で堂々と主張すればいいのですから。

 要は、日本はレバノンにも北朝鮮にも完全に舐められている。
 それをもう全国民が、これまでの立場の違いを超えて徹底的に学んだはずです。

 国が小国にすら舐められているということは、人と人の関係のそれより、遙かに深刻です。
 なぜなら、主権が無視されることに繋がるから。
 主権が無視される恐ろしさは、拉致被害者の発生によって、ぼくら日本国民と日本政府はとっくに学んでなければいけなかった。

 韓国に対して、ようやくにして、わずかながら言うべきことを安倍政権が言うと、韓国は慌てふためきつつ中国とアメリカの顔色を見ている。
 その中国は、このまま「どうにでもできる日本」でいてもらうためには、絶対に憲法九条を変えさせてはいけないとチャイニーズ・マネーと共に日本の政官財への工作に一段と励む。
 そして北朝鮮からレバノンという小国家群、さらにはゴーン被告と逃亡の幇助犯という個人に至るまで、日本はどうせ変わるはずがないと、どこまでも甘く見ている。
 これが世界だと、これが敗戦後ずっと変わらないできた日本だと、もう誰もが分かる。

 レバノンの法相はまた、レバノンがゴーン被告に事情聴取すると表明していますが、それはむしろ、ゴーン被告に日本の主権、法、正義を貶める主張をさせることに他ならない。日本政府はこの茶番劇を黙って見ていてはいけない。
 またゴーン被告が海外メディアにどんな嘘でもつける記者会見などを行う前に、手を打たねばならない。
 それをしないで放置していては、拉致被害者の救出がさらに困難になる。
 事はメンツだけの問題ではない。日本国民の安全と生命に関わる問題だ。

 
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外務省の憂鬱【織田伸二IDC#0760】
2020-01-07 21:09:04
レバノンごとき小国にさえ舐められてしまうわが日本。歯軋りする想いです。
でも相手の立場に立てば至極当然。いくら失礼な振る舞いをしても相手は「遺憾砲」しか打ってこないのが判っていますから。
軍事力を後ろ盾にしない外交を強いられている外務省も可愛そうな気がします。
しかしながら戦前の幣原外交もあんまり今と変わらなかった、と思い当たりました。そうなると根は深いです。日本病としか言いようのない。
腰抜け国家からの脱却のチャンス!【釜本秀則】
2020-01-03 03:21:57
青山さんのおっしゃる通りです。しかし、日本国民と政治家の何割が危機感を持つのでしょうか?それを知りたい。

そして少なくとも危機感を持たない人は政治家の資格がない。如何にしてレバノンに目にもの見せてくれるか。

真剣に考えてを打たねばなりません。それは拉致被害者も竹島も同様で本気で取り戻さねばなりません。全部繋がっ

ています。そして保釈した裁判官にも責任をとらせねばなりませぬ。

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