On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2020-01-12 08:16:53
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
Comments (3)

イランが撃墜を認めたことをめぐって その2

▼ひとつ前のエントリーにて「日本もそこに加わるべき」という趣旨を書きました。
 以前のぼくは、危機管理や安全保障をめぐる民間専門家の端くれとして、そのおのれの言葉を実行しようとします。
 民間から政治を動かそうとするのは、ほんとうに大変です。

 それだからこそ民間が動く意義は、非常に大きいと今でも思います。
 安全保障・国家の危機管理や外交を、官僚や政治家だけに任せるのではなく、民間からも取り組もうとしている独立総合研究所の役割は変わりません。

 ただ、現在の不肖ぼく自身は、独立総合研究所を去って立法府に身を置く以上は、主権者からお預かりした48万1890票を活かして、素早く直接的な動きがなければいけないと考えます。

▼おととい1月10日金曜に、国会議事堂のなかで自由民主党の「国対正副」が開かれました。
 正式に申せば、国会対策委員会正副委員長会議です。
 ぼくは、去年秋の臨時国会から、党の政審 ( 参議院自由民主党・政策審議会 ) の副会長に就き、任期の最初の三年のあいだ務めてきた国対 ( 国会対策委員会 ) の委員はもう外れています。
 それなのになぜ出席 ?
 上記の国対の会議には、政審からも出席が求められ、政策審議の様子を報告するからです。

同時に、ぼくの胸の裡 ( うち ) としては、雑巾がけを続けるという意思もあります。
 自由民主党に限らず、組織のなかでささやかな発言力をわずかにでも持つには、非合理的な努力が必要です。
 どれほど努力していても、自分にとっての合理的な動きだけをやろうとしていれば、実は発言力は生まれてきません。
 三年近い準備を経て、護る会 ( 日本の尊厳と国益を護る会 / JDI ) が無事、昨年の6月に発足できたのも、ひとつには、雑巾がけの結果だと考えています。
 護る会が発足したら余計に、奢らず高ぶらず、さらに廊下も窓枠も広間も雑巾を掛け続けることが必要です。

 創建が西暦1955年という古い大組織の自由民主党を、内部から、内側深くから、一歩づつ着実に変えていく、中国から裏金を受け取るような腐った部分を超克していくには、護る会が大きな、強力な発言力を持つことが不可欠です。
 逆に言えば、発言力の乏しい護る会では、格好だけです。


 ですから、こうした国対の会議、それも国対を外れてからの出席は、とても大切にしています。

▼10日の会議は、国対委員長の基調発言、20日に召集される通常国会をめぐる複数の国対副委員長の報告があったあと、最後に政審からの報告が求められました。
 ただし、国会がまだ召集されていませんから、政策審議会の審議もまだ、正式には始まっていません。
 党本部の事務方から、「これを読んでください」という紙が渡されるのですが、その事務方の努力も尊重しつつ、それから伝統ある会議で政審を僭越にも代表して出席していることの節度も守りつつ、おのれの工夫を入れて、発言するようにしています。

▼この日は「明けましておめでとうございます」と述べてから、「年初から、不肖わたしの専門分野に関連する大きな事案が発生し・・・」と述べ、中東情勢の混迷にも政審として取り組む決意を述べました。
 すると、国対首脳陣からどっと質問が雨あられと飛んできました。
 そのなかに「ウクライナ国際航空機はほんとうはなぜ、墜落したんですか」という質問もありました。
 10日の会議ですから、当然、イランが撃墜を認める前です。
 イランが認めたのは翌日です。

 党内部の会議ですから、イランの防空ミサイルが誤って撃墜したと、証拠もいくつか挙げて、この時点で断言しました。
 そのうえで、民間旅客機はどうやって、こうした誤射を防ぐべきかも話しました。

▼すると、国対委員長から「ことしの国対は、国会対策に加えて、こうした識見を高める議論も致したい」という発言がありました。
 さらに国対が終わってから、副委員長のひとりから、国会のある委員会に民間企業も集まってもらい、そこで話してもらえないかという積極的な提案がありました。

 新年も、こうした歩みをこつこつと重ねていきたいと思います。

▼自由民主党の会議は、部会を中心に、公開すべき情報として虎ノ門ニュースを中心に、主権者に報告しています。
 ことしも虎ノ門ニュースに参加する限りは、続けます。
 明日13日月曜の虎ノ門ニュースでも、そうします。

 一方で、このエントリーで紹介した国対の会議は、部会とはまったく性質も原則も違います。
 部会は、自由な会議ですが、国対は義務的な会議です。
 オン・ザ・レコードの虎ノ門ニュースではそのまま紹介はできません。
 その代わりに、この地味ブログにて、限界を守りながら紹介します、これからも。

▼オフ・ザ・レコードの独立講演会の2次募集@東京は、明後日の14日午前10時に〆切が迫りました。ここです。


 
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レアアースの粉末【ソードアート・オンライン】
2020-01-13 01:59:45
レアアースの粉
虎ノ門ニュースで待ってます
どっと質問が雨あられ・・【きよちゃん】
2020-01-12 10:13:41
「どっと質問が雨あられ」目に浮かぶように感じました。

私は、青山さんが選挙に出馬される時からずっと「追っかけ」を続けて参りまして、
現地で御逢いする議員、秘書様を取っ捕まえては

「私、青山繫晴さんを追いかけて横須賀から参りました‼
青山さんの志の御支援、宜しくお願い致します~‼」等、どこに行っても
御挨拶しております。

最初は自民党議員様でも
「青山さんって誰ですか?」と言われた事もありました。

青山さんが講演でマイクを握っても
「自民党の腐った部分-‼」と大声で発するので困ったような御顔をしている議員さん達もいらっしゃいました。

それが、
ハッキリ、「あ・・」と感じたのは立川での小田原先生の後援会での講演時でした。

小田原先生が「私は青山先生のファンで」
と堂々と壇上で仰せになった、
当然、集まっている地域の議員様、後援会の方々が「ほお~」と言うような感嘆が上がりました。

そこからは、空気、潮目が変わったように感じます。

同じように「城内先生」「加田先生」や「なんば市議」や多くの候補者の先生方が、
「僕らの祖国を読んで心が震えました!」
「私は青山先生の支持者です」と壇上で堂々と仰せになり、
遠方から駆けつける私共にも御礼の言葉を掛けて下さいます。

これからも、
青山さんと護る会の為に、自民党員を増やすよう努め、、
出来るだけ遠方、過疎地、そういった地まで応援に駆け付けたいと思います‼
ありがとうございます【きゃん】
2020-01-12 09:15:26
おはようございます。
投稿ありがとうございます。
読ませていただき、力をいただきました。

今、『日中の興亡2025』を手にしながら、中国について、何も知らない自分を情けなく思いつつ、反面今から学んで、自分で考えて行動したいと、決意を新たにしています。

同じように、自民党内でも、青山さんの活動でもって、議員の方々が考えを改めようとされているとのこと、嬉しいです。

これから、私たちも頑張りますので、何卒よろしくお願いいたします。

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