On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2020-02-19 05:49:49
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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今朝にあらためて考えること

▼どんな事態にも、ネガとポジがあります。
 緊急事態、あるいは困難が継続する事態、それらを克服していくためには、ネガティヴ・否定的な面から逃げないでどんどん踏み込んで明らかにしていくことと、同時に、どこかポジティヴ・肯定的な面がないかを探して、それも可能性としては指摘しておくこと、その両方が不可欠です。
 それが、不肖ぼくの考える、危機管理のもうひとつの要諦です。


▼武漢熱クライシスでいちばんやっかいなのは、中国の独裁主義に阻まれて、そもそも発生源の武漢でどのように新しいコロナウイルスが出現したかという解明ができないということですね。
 みなさんが実感しているとおりです。
 したがって、そのウイルスの実像が分からない。

 これが今回のネガの最大のものです。

 一方で、人類がこれまで積み重ねてきたウイルスとの戦いの成果として、ウイルスは怖ろしいと同時に弱点もあることが分かっています。
 しかし今回の武漢で生んでしまったウイルスが、もしも仮に兵器化したウイルスであった場合 ( 上述の通り、正体が解明できないから、あくまでも仮定です ) 、そうした弱点を、少なくともある程度は抑えてしまっているかも知れない。
 しかししかし、感染症の克服、終息のためには、まずウイルスが本来は持っているはずの弱点を突くことから突破口を切り拓かねばならない。
 ネガとポジのこのような二律背反を承知で、前線の兵士の匍匐 ( ほふく ) 前進のように、前へ進んでいって、感染による悲劇を食い止めねばならない。

 そしてさらに、これも仮定に過ぎませんがいったんもしも終息しても、それがその感染症の根絶にはなかなか繋がらないことを冷徹に知っていなければなりません。
 同じ中国でヒトからヒトへの感染と、ヒトの死亡が2007年に起きた鳥インフルエンザにしても、この頃さっぱり情報がありませんが、根絶とはとても言えません。
 中国が、WHOの事務局長にマーガレット・チャンこと陳馮富珍・元香港衛生署長を送り込んだのは、この年です  (  事務局長選挙は前年11月  ) 。WHOが立ち直るためには、10年半に及んだこのチャン事務局長時代の施策・方針をすべて洗い直すべきだとも考えます。
 それがそのまま、現在のテドロス事務局長の過度な親中姿勢に繋がっているからです。

▼これらをすべて総合し、互いに矛盾し合うようなネガとポジの双方を記すことを試みたのが、月刊Hanadaに連載中のエッセイ「澄哲録片片」 ( ちょうてつろく・へんぺん ) の今月号です。
 上記のように、特に感染症の克服をめぐってはネガとポジが入り乱れて錯綜します。
 連載の1回分では書き切れなかったというのが、いまの実感です。しかし、できるだけネガとポジの両立を図りました。次号でも、武漢熱クライシスを書き続けようとも考えています。
 凡  ( すべ )  ての考えを込めて、今月号のタイトルは「武漢熱クライシスを超えて」としました。

▼担当編集者によると2月26日の発刊だそうです。
 月刊Hanadaは、よく戦っている論壇誌です。正直、いまのぼくには連載は負担ですが、伝説の編集者、花田さんも、良心的な担当編集者の沼ちゃんも、そして読者のかたがたも共に戦っている誌面でもあると考えます。
 したがって、どんな無理をしてでも連載を続けています。
 みなさんの志に応えたいですね。
 しも定期購読者が増えれば、この論壇誌の戦いには、いちばんの力になるでしょう。定期購読者が増えても、不肖ぼくには何も利益になりません。ぼくのこととは関係なく、定期購読もお考えになってはいかがでしょう。値段もすこし安くなるようです。ここです。

▼不肖ぼくは、こうした連載エッセイの文章も、単行本の文章も、会員制のレポート「東京コンフィデンシャル・レポート」 ( TCR ) の文章も、そしてこの地味ブログの文章も、すべて等しく、力を尽くして記しています。
 非力ながらどの一字一句も、プロフェッショナルな物書きとして、最善を尽くしきるまで推敲を重ねます。

 このブログには、あとで、感染症の命名をめぐって初稿を書いている途中のエントリーを、時間があれば推敲を終え完成させてアップします。
 また非公開情報に絞って精確に記すための東京コンフィデンシャル・レポート ( TCR / 加入はいつでも可能です。ここです ) の第1054号も、できるだけ本日に配信します。
 今日も、朝8時から自由民主党の外交部会です。
 午後には、党の武漢熱クライシスについての対策本部もふたたび開かれます。
 こうした部会などには、必ずインテリジェンス情報を内外から収集し、電話や暗号化されたEメールによって議論してから、参加し、発言を求めます。
 いまは、その事前準備の最中です。
 みなさんに情報を正しく発信し続けたくて、その準備の手をひととき切り替えて、このエントリーを記しました。

 今日も一日、武漢熱の脅威から自衛も、よろしくお願いします。伏して、お願いします。

 
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