On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2020-02-20 07:19:57
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
Comments (4)

ところで   (実態に合わせて、すこし推敲しました)

▼すこし前のことです。
 自由民主党の議員同士で、全員の公務日程がすっかり終わったあとの時間帯に、少人数の食事会があったのです。
 気を楽にして話すという会の設定ですが、党の正式機関が開いた会でもありました。
 武漢熱クライシスが本格化していくことが懸念される時期でもありましたから、短時間です。
 ぼく自身は公務のほか、いくつかの任務をこなしてからの参加となり、遅れて行きました。
 他の議員でも、わずか2分から5分で残念そうに退席する議員も何人か居ました。

▼その場で、複数の女性議員から、女性というだけで地方議会において、あるいは中央において受けてきた偏見について具体的な話がありました。
 それは、ぼくも例えば青山千春博士が受け、今も受けている偏見とささやかに戦ってきた経験がありますので、実感を込めて議論していました。
 危機のなかでも食事はします。その食事をしつつの会ですから、おたがいの話し方は割合くだけていますが、話の中身はごくシリアスな、真面目なものでした。
 ぼくは本心を込めて、同時に、やや場の緊張を和らげる気持ちも込めて「これからは、女性だというだけで不当な扱いを受けることがあったら、電話してきてください。責任を持って、あえて介入します」と言いました。
 ぼくは自由民主党の正式機関、女性局の局長代理でもあるのです。任務をまともに果たすためにも、このように申しました。

▼すると、近くでじっと聴いておられた男性議員が突如、「それって携帯番号をゲットしようとしているんですか」とぼくにお聞きになりました。
 一瞬、なんのことか分かりません。
 男性議員は同じ質問を繰り返されました。
 この議員は、お世辞ではなく、ふだんまったく立派なひとです。温厚にして、知的な雰囲気、著名なひとでもあります。地域によっては、知らない人は居ないでしょう。行政経験も豊かなかたで、それを元に国会に来られたひとでもありますから。
 次の瞬間、『これはナンパ目的ですか』という意味だと悟って、呆れて、即座に「なにを仰っているのでしょうか」と申しあげました。
 臨席の女性議員たちも呆れ顔で、何人かが「もともと、青山さんとおたがいに携帯を知っていますよ。同じ党の議員同士ですから」という趣旨を仰いました。
 そうです。自由民主党の議員同士は、公務で連絡を取りあいますから、当たり前です。男女もなにもありません。

 この発想、これが偏見の温床でなくて何でしょうか。
 この男性議員だけがおかしいと言っているのではありません。
 しかし男女というと、心の奥ではりっしんべんで考えている、性にまつわる連想をしている、それがありませんか ?
 人間は性的な存在です。
 それが生きるエネルギーです。
 しかし、本心ではそれしか考えていないのでは、女性をふつうに見ることができないでしょう。

 これが日本の政治家の現実でもあると考えます。
 このひとつの経験だけではなく、似たような驚きの体験をかなり重ねてきたからです。
 一度、滝壺に入って水でも浴びたらどうでしょうか。ぼくも付き合いますよ。男同士、とことんやりましょう。

 
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日本存亡の危機【さくらこ】
2020-02-22 07:08:17
正しい情報、考え方を有り難うございます。
色々な情報が飛び交う中で、どう考えた方が
いいのか定まらずにいました。
この武漢熱は日本をどん底に落としそうで
心配でたまりません。
感染そのものより、日本の危機管理能力の
欠如を世界に晒してしまいました。
これを目の当たりにした世界は、お隣の国の
ように、これでもか、と色々な理不尽な事を
押し付け、ハゲ鷹の如く食い荒しに来るでしょう。
そして日本経済は、消費税を上げたことで
一気に下落しつつあったところに、この武漢熱は
トドメを差しそうです、、
ほとんどの野党やマスコミは、ここぞとばかりに
日本の破壊に力を注ぐでしょう。
今正に日本が潰れそうな危機的状況です。
早急に消費税を撤廃をして、
国家防衛に全力で立ち向かう体制を作ってください。
国家存亡の危機です。
国会議員の方々よろしくお願いします。

総理のツイッターは力になります。
直接国民に語りかけてください。
国民を信じて戦いを挑んでください。
まいにち哲学カレンダー26日【池田昭子】
2020-02-21 21:46:29
ひとを誤解するとき、
その誤解するひとの本性、
欲望こそが投影する。

初めて長目の全文読んだ時から
脱私即的への道標だと思い
度々、自分の心の奥を覗き込んでいる日々です。
社会の進歩と後退【チャオ】
2020-02-21 11:12:06
私も「女性はお茶出しができればいい」という時代を過ごしてきましたので、腹立たしい思い出とともに、セクハラという言葉が定着してからは仕事中に性的な目て見たり言ったりしないということが、かなり定着してきたと感じています。但し、若者の世界でですが。おくれているのは政治の世界や企業の経営陣の中ではないでしょうか。単純に何も考えず口に出す人と、あえて女性を排除しようとする人がいると思います。男女の闘いなのでしょうか。それでも進歩してきました。

後退と思うこともあります。
男女は平等でなければならないという観点から、全てを女性もこなさなければならないとなると、少子化・核家族化が進み日本人が貧しく縮小していくことにつながります。女性に都合のいいことを言っているわけではありません。

AIが発達すればできることも価値観も変わるでしょうが。
切ってへんわ!【あつひめ】
2020-02-20 10:27:13
『 一度、滝壺に入って水でも浴びたらどうでしょうか。ぼくも付き合いますよ。男

 同士、とことんやりましょう。』

 私なら、「付き合いますよ」という、発想は絶対に出来ないです。

 虎ノ門ニュースで、毎回仰ってる、「切ってへんわ」的、青山さんの生き方ですね。

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