▼ありのままに正直に言うと、いま、ちょっとした生き地獄のような昼夜を送っています。
　8月15日の土曜、敗戦の日に、夜明け近くまでニコニコ生放送に参加して靖国について議論したあと、無呼吸症候群の手術を受けました。
　手術は成功し、執刀医によれば回復も人よりずいぶんと早いそうですが、それでも喉の奥の激烈な痛みと闘う日々が続いています。

　ふつう、みなさんは当然、安静になさるわけですが、ぼくは今、9月に出す「逆転ガイド　その1　真珠湾の巻」の膨大な原稿と写真の見直し、もう〆切が過ぎてしまっている論壇誌「WiLL」の連載原稿、8月26日発売のクルマの雑誌「ベストカー」でのインタビュー原稿の直し、独研 ( 独立総合研究所 ) から配信している東京コンフィデンシャル・レポート(TCR)の複数本の執筆、そしてさらに、これも膨大な近畿大学経済学部の学生諸君の試験答案の採点、そこへメタンハイドレートの実用化に向けての政府与党の責任者、自治体首脳との大切な協議、いつものテレビ・ラジオ・講演が重なり、これらを痛みを顔に出さずにこなしていくことの難しさを、日々、実感しています。
　痛みに耐えることは、体力を、はなはだしく消耗します。
　また、喉の奥の手術ですから、ほとんど食事できません。

　それでも痛みは必ず、退(ひ)いていき、退いてしまえば跡を残しません。食事も、飲み物などでなんとか補いつつあります。
　大丈夫です、もちろん。
　それに嬉しいことがひとつあるのです。
　あれほど苦しんだ近畿大学経済学部での前期授業でしたが、学生諸君の答案を一枚一枚、丁寧に読んでいくと、素晴らしい学習成果、あたらしい希望を感じさせる答案が何人も何人も出てきます。
　もちろん、どうにもならない答案もありますが、それはそれ。
　たとえば、選挙権が18歳からになった責任を深く自覚する答案に出逢ったりすると、目の前が明るくなりますね。
　ぼくの試験はすべて論述式なので、採点はほんとうに手間が掛かりますが、この結果にはこころから勇気づけられます。
　ありがとう、学生諸君。


▼いずれ、きちんと書き込みます。
　70年談話への評価も、そこで書きます。
　手術にあえて踏み切った理由も、そこで書きましょう。

　ぼくが寄稿した論壇誌「新潮45」はちょうど本日に、発売です。ぼくは以下の特集の中に寄稿しています。

　特集「安倍嫌い」を考える　(新潮45のHPから)