On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2020-05-16 07:38:12
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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土曜の朝のあれこれ その1

▼きのう5月15日金曜、朝6時すぎに議員会館の青山事務所に入り、ニッポン放送と音声などの調整・確認作業を終えて、生放送となりました。
 始まってみるとすぐ、実は、困難に直面しました。
 議員会館の部屋はふつうの壁の会議室なので、ラジオ局のスタジオと違って残響が大きいのです。
 自分の耳あるいは脳には、おのれの声が位相のずれた状態で二重、いや三重ほどにも聞こえて、信じがたいほど話しにくかったです。
 言葉を続けようとすると、自分の前の言葉が、繰り返す波のように重なってきます。
 思わず、いったん話すのをやめようかと考える自分を振り切って、振り切って話さねばなりません。
 まさかの、おのれとの戦いです。

 せっかく朝早くから聴いてくださっているリスナーにもこのように聞こえてしまっているのではないかと、気が気でない。
 しかし話すべきはしっかり話し、伝えるべきを伝えねばならないので、そのように心がけながら、久方ぶりの飯田浩司アナウンサー、新行市佳アナウンサーとの対話を続けました。
 CMや交通情報、お天気などの度にニッポン放送のスタッフに聞くと、放送では全く問題が無いとのことで大安心しましたが、ぼく本人は最後の最後まで、危機対応のトレーニングみたいでした。わはは。

▼それにしても、番組がちゃんと、5月15日が沖縄の祖国復帰の日であることを意識して、ミニコーナーをつくってくれていたり、消費減税をめぐる護る会 ( 日本の尊厳と国益を護る会 / JDI ) の取り組みをめぐって、これもミニコーナーを用意してくれていたり、プロフェッショナルな仕事ぶりに感嘆しました。
 朝の番組は、こういう工夫がやりにくいはずです。
 それを志を持って、乗り越えようとしていてくれました。

 ニッポン放送の『ザ・ボイス』を懐かしみ、「テレビもそうだけど、ニッポン放送のラジオには特に復帰して欲しい」という声をずっと絶えずに、数多くのかたから頂いています。
 うーむ。
 ラジオや地上波のテレビは、ぼくが国会議員、それも特定の政党の議員、なかでもメディアに悪の権化として扱われている自由民主党の議員になったために、番組参加がなくなった実態もあります。
 それだけではなくて、TVタックルや朝生のように、こちらからお断りし続けてオファーが絶えた番組もあります。
 一方で、「議員になって3年10か月近く経ちました。ぼくは変わらないことを、そろそろ理解してくれてもいいのにナァ」とふと、思うような番組や局もあります。


 
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