On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2016-01-06 09:39:26
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
Comments (6)

感心しました

▼沢山の書き込みのなかに、たいへん感心した書き込みがあります。
 歴史学について、「ミクロ歴史学だけではなくマクロ歴史学を学びたい」という気持ち、志を表現した書き込みがありました。
 かなり若い人かな?
 ぼくが長いあいだ考えてきたこと、そしてこのデリーで開かれている「日印歴史シンポジウム」であらためて痛感していることとドンピシャ、同じです。


▼経済学には、みなさんよくご承知のようにミクロとマクロがあります。
 しかし史学にも、ミクロとマクロがあって、たとえば日韓合意であらためて浮き彫りになった「先の大戦をめぐってフェアな歴史観を持つ」ための方法論を考えるとき、マクロ史学の大切さが実感されます。
 インドなら広大なインド亜大陸の、ひとつの村の歴史を、家族史まで掘り込むように研究することも意義がありますが、世界の諸民族が互いに響き合う大きな潮流をとらえて、包括的な論点を持つことは決定的に大切です。

 さあ、ぼくらにはやらねばならないこと、やれることも沢山あります。
 まもなく帰国の途に就きます。
  • 前の記事へ
  • 記事の一覧へ
  • 次の記事へ
  • ページのトップへ

 

マクロ歴史学【Sai】
2016-01-09 18:47:25
「マクロ歴史学を学びたい」と書き込んでくださった方がいらっしゃったとのこと。
私も同感です。
私達人間・人類が、今後、発展して生きていくためには、
個々を大切にしながらも、人間(個々)に共通する大きな物が
一体、何であるのか?を突き詰めていかなくては(それは歴史においても)
個(己)ばかりを大切にし、結局は全体が見えず、人間の本来の姿やあり方、本来の幸福も見えてこないのです。
特に歴史においては、とても重要だと思います。
個々の歴史的事実を検証することも、勿論大変重要なのですが(そこから私達は教訓を学びます)、
ミクロ史学は、マクロ史学の土台の上で、語られなければならないのではないでしょうか?

そして歴史や経済に限らず、多くの分野において、
マクロ的見方、考え方、捉え方が、出来て来た時に、人間はやっと人類共通の価値や幸福を享受でき、発展して行くことができるのではないでしょうか?

個を大切にしながらも、(個が)全体のために生きることのできる、真に発展して行く人類世界が。
小選挙区制の軛【ジャスティス】
2016-01-07 20:10:37
青山さんの無私なる活動にいつも勇気をいただいております。

私は、京都伏見で生まれ育ちました。
桓武天皇陵や明治天皇陵の境内地で幼少のころ、よく遊び、通学路としても使わせていただき、
また、年初には参拝いたしました。今は、滋賀に住んでおります。
青山さんが京都時代に住まわれていた場所から、そう遠くない場所の職場で、国家公務員として公務に励んでおります。

安倍政権を応援しておりましたが、昨年夏の安倍談話の中途半端さ、そして、昨年末の日韓合意に、正直、やや失望しております。

国政においてはまだまだ議席数の少ない次世代の党や、議席数のない幸福実現党のほうが、よほど信念を感じます(ネットなどで主張を聞いての個人的な感想です)。
自民党では、日本の未来を本当の意味で切り開くことはできないのではないかと、最近、強く思うようになりました。

しかし、小選挙区制では、残念ながら、新規政党、小規模政党が議席を獲得するのは、事実上、大変難しい
ことです。

小選挙区制は、既存の大政党を守るための、ある意味での既得権益の温床になっているのではないでしょうか。小選挙区制には政治の新陳代謝を妨げる効果があり、結果として、国民の多様な考えや思想を排除しているようにも思えてなりません。
新しい歴史研究を率いることができる学者【K】
2016-01-07 11:35:11
青山さんの提案されている「チャンドラ・ボース・ジャパン大学」設立の大きな目的のひとつは、戦前・戦中期に日本がアジアで果たした役割を再評価するための歴史研究の発展であろうと私は理解しているのですが、そのためには、魅力的な研究プロジェクトを提示し、他の学者や研究者とその卵たちの仕事をある程度まとめることのできる、優秀で人望篤くやる気のある学者の存在が不可欠かと思います。日本ではいわゆる文系に分類される学者は大掛かりな共同研究をあまりしないイメージがありますが、欧米では文系でも大規模プロジェクトや研究所を運営する学者が新しい学問の発展に果たす役割が大きいですよね。そういう存在がなければ、日印共同の大学設立を実現させたとしても、結局のところ、また一つ箱が増えるだけで、従来の見解と大差ない研究が再生産されるだけではないかと危惧します。この度青山さんが登壇されたシンポジウムには、そのような展望を持った学者(日、印問わず)はいましたか?文科省が急きょ青山さんに登壇を依頼しなければいけなくなった経緯から察するに、日本側にはそういう人材はいなかったのだろうと勝手に推測してしまいますが。。。虎8などでシンポジウムのことをお話になる際に少しでも言及いただけたら嬉しいです。
本当にそう思います【こめ】
2016-01-07 11:01:50
青山さま
ご多忙の中、インドでの重大な任務お疲れ様でございます。
特に歴史については、マスコミを含めた戦後教育によってかなり事実がねじ曲げられてしまっていることを青山さんを始めとする本当の意味での有識者の方々から日々学ぶ毎日です。
私の夫も最近になって急に目覚めたかのように、日本についてもっとちゃんと知って考えて行動しようという向きになっていて、青山さんの出てらっしゃる番組やブログを拝見しております。
そんな中、昨日二人で洋画を観ていたところ、半旗が映るシーンがあったのですが、夫は半旗の意味を知りませんでした。
よくよく聞くと、学校に国旗が掲揚されていなかったというのです。
これには本当に驚きました。
国歌を歌わせない、国旗を置かないというニュースなどは知っておりましたが、まさかこんな身近にそれに巻き込まれている人がいると思っていませんでした。
私の認識が甘かったに尽きる話なのですが、こういった馬鹿げたことをなくすには、青山さんがおっしゃるどっちがいいとか悪いという対立ではなく、俯瞰で物事を考えることだと思います。
私も、大きな流れの中での日本と世界の歴史をより深く知ろうと思いました。
青山さん、これからもご活躍楽しみにしております。
お疲れさまでした【菊池和雄】
2016-01-07 05:46:58
青山さん、
お疲れさまでした。

昨年末の日韓合意、サウジアラビアのイランとの国交断絶、そして北朝鮮の核実験と
矢継ぎ早に起きてくる情勢を、私なりにじっくり考えた半月でした。

12/30のRKBラジオでの、『慰安婦は募集だった』の引用。(アメリカより)
1/6のRKBラジオでの、深読み無用、安倍総理への「嘘の歴史」訂正の必要性。
1/6の関西TVでの、北朝鮮の核実験に関する分析。
(もちろん、元旦の「虎8」も見ました)
とても、勉強・参考になりました。ありがとうございました。

是非はともかく南朝鮮との合意ができたので、北朝鮮との拉致問題も解決を急ぐよう行動((1)自衛隊派遣の閣議決定 (2)そのための訓練開始 (3)拉致被害者居所の特定把握)を起こすよう、意見具申を首相官邸にメールで送りました。

昨年末12/25の岸田外相訪韓発表以来、ネット上で深読みならまだしも、憶測や思い込みで安倍総理を誹謗中傷する書き込みが多く、うんざりしました。
終戦前日まで「軍神」と崇めた特攻隊を、一転手のひらを返して「戦争犯罪人」との非難を浴びせた姑息さと、共通点を感じたほどでした。

先生はよく、『安倍総理は我々国民の代理人です』と仰いますが、代理人であれば是々非々で寄り添うことも必要かと考えております。

「一円たりとも!」(国費から拠出しない)の信念は、潰えていません。

「日印シンポジウム」のお話、楽しみにしております。
1/23の講演会、当選しました。ワクワクしています。

今日は、これから伊勢神宮に参拝に参ります。

悪条件の下、誠にお疲れさまでした。
繁子ちゃんに癒してもらってください。
もしかして【河村】
2016-01-07 05:40:57
先日史学に対する日頃の思いをミクロ・マクロという用語を使って書き込みました。公開されている他の書き込みを探しても同じ様な内容は見当たらなかったので、内容から想像すると多分僕の書き込みの事かなぁと思いました。もし違っていたら恥ずかしいのでその時はこの書き込みを非公開に…(笑)いやいや冗談です。勿論公開で全然構いません。

残念ながらそこまで若くはありません(苦笑)社会人としてはまだかろうじて若手の中に入るのかもしれませんが若者からは「おっさん」と呼ばれてしまう年齢です(^_^;)大学を卒業してからもうすぐ12年です。

書き込みは大学時代(大学名は出しません)の思い出を絡めて書きました。院生が史学学会で発表するのをたまたま見学した時に皆さんがあまりにも深く切り込み過ぎていたので「なんだこりゃ」と感じてしまったのを今でも覚えています。歴史が大好きだったので将来は大学院を卒業した上で自分で研究をしながら歴史の楽しさを教える立場に…と考えていた時期でしたが、こんな深すぎる研究しないと院生になれないのなら日本の史学界は自分の行きたい場ではないから今後は個人的趣味として勉強していこうと思うに至ったきっかけでした。

大学の先生方は専門の時代に特化している方が多く、他の時代はそれほどでもないという事実もあったので、青山さんが原子力関連の委員会も自分の専門分野以外知らない方ばかりという話をされた時も「結局世の中の構造は同じなんだなぁ」と思ったものです。

ですので在学中は卒業には一切役に立たない勉強ばかりしていました(笑)(その中でたまたまチベット問題にも出会っています)

卒業後は仕事の忙しさで歴史から離れていた時期もありましたが、数年前に転職をきっかけに再び始めて今でも勉強を続けていますが、マクロ視点だと世界史・経済・地政学・政治・軍事全てに絡めるので範囲が広すぎて長年やってる割にはちっとも進みませんがそれでも楽しいです。

自分の勉強した事がいつか世の中のお役に立てば嬉しいのですが、とりあえず今は個人的趣味でやっているただの歴史好きです。青山さんの話は上に書いた分野全てに関連するので(全ては繋がっていますから)いつもとても楽しく聞かせて頂いています。

色々書いているうちに長文になってしまいました。青山さんはお忙しいので、読むのも負担になりかねないと感じて普段の書き込みは出来るだけ短くしていましたが今回は長くて申し訳ありません(紹介されたのが嬉しかったものですから)。

今日のザボイスも楽しみにしています。

コメントは原則非公開です。それをご理解のうえ、投稿してください

名前
タイトル
メールアドレス
コメント
認証入力
画像認証 CAPTCHA Image 画像変更

※入力欄はすべて必須です。
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。
※文字化け等の原因になりますので、顔文字の利用はお控えください。

もう一度、コメントがすべて「原則非公開」であることを確認され、投稿ボタンを押してください。

  • ページのトップへ