On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2016-02-17 08:36:13
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
Comments (3)

ちょっと久しぶりに、明日2月18日の午前…

…テレビ朝日「ワイド・スクランブル」の生放送に参加します。

▼テーマは、中国軍がパラセル(西沙)諸島に地対空ミサイル「紅旗9」を配備したことに発する米中の緊張です。
 ニュース項目の3本目ですから、午前11時15分以降(仮の予定では午前11時18分から)、おおむね11時40分頃まで、ぼくが現れていると思います。
 よろしければ、どうぞ。

 明日は木曜ですから、朝8時から10時までCS放送(YouTubeとニコニコ動画で同時無料放送)の虎8こと、「虎ノ門ニュース 8時入り」の生放送に参加したあと、テレビ朝日に向かうことになりますね。


▼今日は東京郊外の関東管区・警察学校へ行き、警部補に昇進したノンキャリアの警察官たち三百数十名のみなさんに「祖国は甦る」と題して、講義を行ってきました。
 警察の規定により交通費も実質、賄えないので、独研 ( 独立総合研究所 ) の社有車をぼくが運転し、往復します。
 都心にある独研・本社からはたいへん遠いので、一日仕事に近くなりますし、長駆、自分で運転していくから車中での原稿執筆もできないし、独研としてはもちろん大赤字でもありますから、総務部のなかにはこの講義の継続に反対論も強いです。

 しかし…この警察官のみなさんの眼の輝きが素晴らしいのです。
 警部補になるまでに27年間を要した人から、たった5年で実現した人までさまざまなのですが、優秀かどうか以前に、警察内部の職種、たとえば刑事(デカさん)であったり、警備・公安部門であったり、交通部門であったり、機動隊員であったり、さまざまですから昇進に必要な試験勉強をする時間のない人、ある人もいるのです。

 ぼくは共同通信で経済部記者(大阪支社)や政治部記者(東京本社)を務めましたが、そのまえの地方支局の時代に事件記者を務めました。
 今だから言える話ですが、ぼくなりの創意工夫として、警察署内の留置場に通いづめました。
 警察という組織は、本部長とか局長、部長というエライ人たち、つまり立身出世のために記者に気を遣ってくれる人たちは、留置場にどんな被疑者が入ったかなど、すくなくとも初期は知りません。
 地下の留置場にずっと詰めている巡査、警察の中で階級がいちばん低い巡査は、リアルタイムですべて知っています。
 共同通信記者の名刺を出しても、こうした巡査さんは、まず共同通信を知らないし、名刺をお持ちでない巡査も多くて名刺交換すら、なかなかできません。本部長らがにこやかな満面の笑みで名刺交換に応じてくれるのとは対照的です。
 だからこそ、記者クラブに頼らない、警察の公式発表に左右されない、ほんものの記者魂の発揮場所があると、つたないなりに考えて、共同通信のデスクや支局長も知らないまま留置場に通い、腰縄を回され手錠を掛けられた被疑者や、巡査さんたちと内々で対話を重ねました。
 そのために、警察内部の階層の厳しさ、人間関係の難しさも、わずかながら理解しています。

 だから今、警察学校の広い講義室にぎっしりと集まった三百数十名の新任ほやほやの警部補さんたちのお顔、ひとつひとつに、そのかたの人生が見える気がするのです。
 警察はまた、実は不祥事の多い社会です。
 ぼくがささやかに知っている世界の警察よりは、それでもずっとマシ、世界でもっとも良質だけれど、日本の警察にも不祥事は少なからずある。
 そして、そればかりが報道されるから、警察に悪いイメージも強いでしょう。

 しかし、きょう向かい合った警察官たちは、ぼくのすべての講義・講演の受講生のなかで、もっともよく笑い、反応がよく、眼を輝かせるひとびとなのです。

 ぼくは今日の講義でも、「警察官、海上保安官、自衛官、消防官、麻薬取締官、国会の衛視などなどは命令によって動くという規律が必ず、なければなりません。しかし同時に、自分の頭で、職務も、志も、国家観も、人生も考えるひとであってください」とお話ししました。


▼ところで、関西テレビの人気番組「よ~いドン!」の生放送に、ぼくが初参加することを楽しみしているという声もよく聞くようになりました。
 実は、ぼく自身もちょい楽しみです。
「思い出ごはん」なんてコーナーがあり、ぼくの半生を俳優さんが演じるVTRなどが作られるようです。
 2月24日水曜日の朝9時50分からですから、もうすぐですね。

 同じく関西テレビの「胸いっぱいサミット」も、春以降に再び、参加するという話になっているようです。

 
  • 前の記事へ
  • 記事の一覧へ
  • 次の記事へ
  • ページのトップへ

 

冒頭からスタジオに居られます【池田 香美代】
2016-02-18 17:19:13
青山さん こんにちは

早速ですが関西テレビの視聴者情報窓口のお嬢さん
「24日の水曜日よーいどんの思い出ご飯に出られます」
「冒頭からスタジオに居られますので最初からご覧下さい」
と丁寧に丁寧に教えて下さいました。
心なしかお嬢さんのお声も嬉しそうでした。
頭が下がります【水谷】
2016-02-17 22:44:49
はっきり言って、あまり報われることのないいわゆる階級の低い方々、
その方々が世の中を支えているのだと思っています、どの社会でも。
そういう方々こそ真に志を持ち、祖国を愛し、一生懸命職務に従事
しておられると思ってます。
時々墓参兼ねて舞鶴の空家の実家に帰省しますが、子どもの頃から
海上自衛隊や海上保安庁が身近にあって、今でも土日に帰省して
ショッピングモールなどに行くと、海上自衛隊教育隊所属の若者が
普通にショッピングしたり、食事したりしてます。
舞鶴、京都府って昔から革新の強い土地柄なんですが、不思議な事に
自衛官や教育隊のに若者とかに対しどこぞの沖縄みたいに面と向かい
罵声を浴びせるような輩は見たことがありません。それどころか、
昔は地元の商店などには「自衛隊歓迎!」みたいな貼紙があったり
ある意味共存してるのでしょうか・・・

自衛隊反対!とか叫んでる輩に限って災害とかあったら、いの一番に
助けを求めるんでしょうね・・・本当に憤りを感じます。
警察官の皆さん。【眼とろん星人】
2016-02-17 22:07:28
数も減らされているのに、外国人犯罪は増えるは、民事不介入だったのに、ドメスティックバイオレンスだ、ストーカーだなんだって仕事は増える一方で、大変だと思います。
 いつも感謝しています。そういった日本国民の宝である警察の方々に青山さんがお話しなさることは、とても有意義だと思います。
 警察の本来の仕事は、『犯罪を未然に防止すること』で、交番にお巡りさんがいらっしゃるだけで、どれだけ日本国民は安心安全に暮らせるか。ですが最近交番でお巡りさんの姿をみることはめったにありません。

 最近公職を離れられた、どこかのタレント弁護士の方が、某自治体の首長選挙に出馬することは2万パーセント無いといいながら、一転して立候補し、警察官を減らすといって、喝采を浴びて当選を果たしたことがあります。

 日本の警察は、アメリカGHQによる内務省解体工作で、おかしなことになって、今は警視正以上が国家公務員で、それより下が自治体職員の身分でしたっけ。

 敗戦直後は大阪市警とか神戸市警とかあって、小林旭さんの映画、「ギターを持った渡り鳥」の主人公は、元神戸市警の刑事という設定でした。
 当然、青山さんが共同通信の大阪支社にいらした頃は、自治体警察返上後で、とうの昔に大阪市警はなくなっていたと思いますが。

 普通の人は、留置所と、拘置所と、刑務所の区別がつかず、死刑は拘置所で執行されるなんて知らない人の方が多いのですね。

 EU&ユーロで独り勝ちしたはずのドイツが、もう死に体ですね。ドイツに元建ての金融商品取引所の開設というのは、とても正気の沙汰とは思えません。

 支那経済というそれ自体がサブプライムローンである国に依存するというシャブ漬けになっているのですから。
 アヘン戦争で清を屈服させたイギリスも、“元”というアヘン漬けになっているのですから同じ運命になるのではと思っています。

>中国軍がパラセル(西沙)諸島に地対空ミサイル「紅旗9」を配備
↑ というのは、北朝鮮に足元を見られて焦っているのですかね。

 ポンドの空売りで『イングランド銀行を潰した男』ジョージ・ソロス氏が、支那はハードランディングしかないというポジショントークを始めました。ひとまずドイツ銀行は一息ついたようですが、どうなることやら。

 今回の北鮮のミサイル発射で、
 某軍事評論家の方が、「発射台に移動して、燃料を入れて、発射するのが丸見えだから、実用的ではない。ふつうは衛星から見えない地下サイロから発射するものだ」とおっしゃっていました。
 だから、産油国へのセールスのための性能プレゼンだから、ショー・ウィンドウでわざと丸見えにしているのですよね。今回のミサイルは弾頭が200kgと以前に比べて倍になったとか、加速性能がアップしたとか、射程距離が伸びたとか、自分はなにもしなくても、勝手に諸元について他国のメディアが無料で宣伝してくれるのですから、北朝鮮は笑いが止まらないのですよね。

 それで、核の商談がうまくいきそうだから、『北朝鮮 拉致被害者の特別調査委員会解体を発表』って、やはり日本から金をせびるためのカードだったわけですね。本当に怒りでこぶしが震えます。
 そういった視点から解説していただいているのは青山さんだけです。

 続々と青山さんの情報が正しいという証拠が出てきますね。

コメントは原則非公開です。それをご理解のうえ、投稿してください

名前
タイトル
メールアドレス
コメント
認証入力
画像認証 CAPTCHA Image 画像変更

※入力欄はすべて必須です。
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。
※文字化け等の原因になりますので、顔文字の利用はお控えください。

もう一度、コメントがすべて「原則非公開」であることを確認され、投稿ボタンを押してください。

  • ページのトップへ