▼ことしの不肖ぼくなりの新刊ラッシュ、そのファーストランナー「壊れた地球儀の直し方　ーぼくらの出番」(扶桑社新書/予約はたとえばここ)はみなさ～ん、もう間近の今月末に、予定通り大型書店に並び始めることが確定しました!
　6月2日、ぼくの父の命日に正式発刊となることも確定です。


▼おとといの5月15日日曜から、16日月曜の朝9時すぎの〆切まで、昼と夜と朝を徹して再校ゲラの赤入れを完遂しました。
　実は14日土曜に、あらかじめ決まっていたインディペンデント・クラブ (IDC/ぼくと一緒に現場を体感するのがコンセプトの会員制クラブ/ここです。ただし現在は、年に1度の欠員募集のみ) のイベントがあり、これで予想以上にふらふらになってしまいました。
　富士スピードウェイのCGパークという練習場にロータスのスタッフが特設したコースで、独研 ( 独立総合研究所 ) のレーシングカーCUP260の助手席にIDCの会員を乗せて、不肖ぼくの運転で疾駆するイベントです。
　わざわざ富士に集まってくれた会員に喜んでもらいたなぁと思って、ロータス側と話し合っていた「それぞれ1周のみ」の予定を破ってしまって、全員に2周づつを味わってもらいました。

　時間は1時間半を超えて走りっぱなし、暑いレーシングスーツ、暑くて汗が眼に入るヘルメットの影響もあって、マシンを降りるとほんとはふらふら。
　それでも、その後に予定されていた、さらに1時間45分ほどの懇談・質疑応答をこなして、渋滞の東名を帰路につき、仕事部屋に着くともう、本音は再校ゲラ直しどころじゃない感じ。ふひ。
　いくらか自分でも心配でしたが、何とかおのれを立て直して、扶桑社の編集者から言われていた〆切までに完遂しました。


▼支えてくれたのは、沢山の予約をしてくださったみなさんです!
　ここまで期待を頂いていて、まさか裏切るわけにいきません。
　ありがとう、みんな!


▼ちなみに、マシンは見事、壊れました。
　レーシングカーは非常に繊細な生き物なので、本来は人の乗らない助手席に人を乗せて、そしてそのお人に本物感を体験してもらうために、ぼくとしては同乗者の安全が確保される範囲内ではギリギリ攻めたのでフロントブレーキのローターとタイヤが駄目になりました。
　もともと大幅赤字のイベントだったのですが、それがどっと拡大しました。
　しかし、まったく大丈夫。
　ブレーキとのローターも、タイヤもいずれ交換せねばならなかったので、その時期が早まっただけです。

　富士スピードウェイに集まってくれたIDCの会員もみな読者でもあるので、ダブルプレゼントができた感じで、ぼくも凄く嬉しいです。
　CUP260の助手席は、足元に巨大な消火器が鎮座していて、たいへんに乗りにくい。そしてレーシングカーの常としてもともとたいへん狭いうえに、JAF (日本自動車連盟) の公式戦に参戦するためにルール通りの非常に太いロールバー (事故の時に乗員をほぼ完璧に護るカゴのようなもの) が座席を取り囲んでいるために、むっちゃ、乗りにくい。
　そこに会員のひとりひとりが、身長190センチを超えているであろう会員も、体重100キロを超えているらしい会員も、足がすこし自由にならない会員も、みんな一生懸命に乗り込んで楽しんでくださいました。
　運転席のぼくは実は感激して、ヘルメットのなかですこしだけ涙ぐんだりしていました。

　そして、CUP260、ありがとう、いつも!
　これからも一緒に疾走しようぜ!


▼さてさて、かくかくしかじかありまして、ぶと新こと異例のぶっとい新書の「壊れた地球儀の直し方　ーぼくらの出番」は今、印刷所で大車輪の印刷中です。

　新書だから、ぶっとくても、持ちやすいですよね。
　みんなのそばに居る存在になりますように、静かに願っています。


　下掲の写真はすべて、「虎ノ門ニュース」の山田晃プロデューサーが撮ってくれました。
　さすがの素晴らしさです。
　全体は、虎ノ門ニュースの写真紹介コーナー (旧「9時撮り」、現「トラ撮り」) で紹介しようかなと思っています。


✶会員が集まる前、朝早めに到着して、ロータスのメカニックと一緒にマシンの点検開始です。



✶パイロンで特設されたコースのコーナーを、IDC会員を乗せて攻める。



✶助手席のIDC会員にカメラの焦点を合わせて動きを止めてみると、愉しそうな笑顔が!



✶走行体験会のあとは、懇談と質疑応答の会。独立講演会と同じく、質問はどんな分野でもOK。
　机の上に乗っているのは、なんと、「壊れた地球儀の直し方　ーぼくらの出番」の再校ゲラ。マシンの点検が終わり、会員が集まるのを待つわずかな時間に、ゲラ直しをしていたのです。わはは。



✶ちなみに、再校ゲラはこの厚さ。無事に赤入れが終わって、ほんと、よかったです…。