On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2015-01-04 02:37:07
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
Comments (2)

スキーしたいな

▼みなさん、いまは1月4日の日曜午前2時半を過ぎました。
 明日の5日月曜から、ふつうに仕事という人が多いと思います。
 新年が暮れていくのもあっという間だなぁと考えつつ貴重な日曜をすごされるのかなぁと、寒い夜に勝手に想像しています。

 ぼくは1月3日からすでに国内出張に出ています。
 大晦日や元旦も、原稿の仕事や、国内外の当局者らとの連絡、いくらかの議論がありますから、休みというものはありません。
 休みがあったのは、共同通信の記者時代まででした。
 たとえば政治部で総理官邸の担当だったときは、同じ担当が先輩、同期、後輩を合わせて11人いましたから、交代で休めます。夏休みもしっかりありました。ダイビングなども、そのおかげでライセンスを取れたのでした。
 しかし共同通信を平成9年12月31日付で去り、翌平成10年の元旦をもって三菱総研の研究員に転身したときから、いわば「替わりのない立場」になり、以来、1日も休んでいません。現在の独研 ( 独立総合研究所 ) 社長をはじめその他の立場は、三菱総研の時代とは比べものにならないぐらい、交代要員はいないですからね。
 だから休みというものが基本的に、あるいは根本的に無くなってしまってから、このお正月で満17年になりました。今はめでたく「無休の時代」18年目に突入しているわけです。ふひ。

 一時期は、休みが無いこと自体に深い疲れを感じたりしましたが、今はもう、さらりと受け止めて何も考えなくなりました。
 そもそも日々の多様な仕事を、わが胸の奥では、すみません大袈裟な表現になってしまいますが「ひとつのささやかな祖国戦」と考えれば、休みがあるわけはないですね。前へ進めることができるという幸運や時機 ( タイミング ) があるときには不眠不休でも陣を進めるのが、むしろ当たり前です。

 それに休みは無くても、出張のときに、たとえばジュネーブに出張すればレンタカーを1時間走らせるだけでもう、富士山よりはるかに高いモンブランを望むスキー場に行けますから、アポイントメントが少ない日は、いくらか無謀でもさっさと出かけてアルペンスキーを滑りまくり、夜の会合に何事もなく参加する、ということを普通にやるようになりました。
 それは国内でも同じです。
 これで充分、リラックス、気分転換ができます。


▼今回の国内出張でも、実はゆうべ、そのチャンスがありました。
 国内のスキー場はお正月、ナイターをやっているところが多いですからね。

 しかし、当たり前ですがぼくも、にんげんなので、ゆうべはちと、その気力が出ませんでした。仕事をするだけで精一杯でした。
 この年末年始、まさかと思う出来事があり、手足に力が入らない感じがあるのです。
 それでも、人の心の迷いに、ささやかな支えの手を差し出すのが、ぼくのやるべきことであり、その手は非力な手に過ぎなくても、差し出す以上は強い足腰の踏ん張りが必要です。
 おのれに打ち克ち、踏ん張りたいですね。


✶さて、この新ブログの開設以来、驚くほかないほど沢山のコメントをいただいています。
「公開しないでください」という趣旨が、そのコメントの中に含まれていないか、ひとつひとつ慎重に拝読して、公開できるものは公開しているのですが、もしも万一、間違いがあったらすぐに、コメントで再び知らせてください。
 また、「公開しないでください」とは、どこにも書いてなくても、どうやら実名での投稿で、たとえば離婚のことなどが書かれていると、投稿者以外の他の方のプライバシーに関わる可能性がありますから、ぼくの判断で非公開にしてあります。

 それから、現在は公開できるコメントはなるべく公開していますが、やがて世の動きが正月休みを終えて激しくなってくると、その作業のための時間がまったく無くなると思います。
 そのときは、たまに何かのコメントをひとつかふたつだけ公開する、といったことになるとも思います。
 コメントを投稿される方は、それをあらかじめ諒解していただきたく思います。


▼みなさんの年末年始休暇の締めくくりが、ゆったりと、こころ安らかでありますように。



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同じ思いです。【鈴木通人(みちと)】
2015-01-04 10:59:41
青山さん、おはようございます。
今年も大活躍される事をお祈りしております。そしてどうかご自愛下さい。以前動画サイトで”僕は自愛しません。。。。。”とか発言されてましたが、これはダメです。ご自愛下さい、祖国日本の為にも。
自己紹介が遅れました。
ペンネーム鼻血出太郎、静岡県袋井市の鈴木通人(みちと)と申します。1956年生まれ、来年定年を迎えるダメ?おやじです。日頃から問題意識ずーッと抱いていました。そして以前から気に掛けていた「僕らの祖国、死ぬ理由、生きる理由、僕らの真実」を正月休みを利用して一気に読みました。
私も青山さんと同じ思いです。これから50年後、100年後を見据えた認識改革、心に元素転換を起こさせるぐらいのインパクトが必要だと感じています。そういう私ですら祖国という言葉が半ば”死語”になっている様な感じを持っていました。それはなぜか? マスメディアの左翼的な報道姿勢もその一因でしょうし、真の原因は、何かおかしいと問題意識していながらも真実を知ろうと努力して来なかった私達自身にも問題があるという事です。
80歳を超えて健在の私の両親(父’31年、母’33年生まれ)から、日本が敗戦してアメリカ人が乗り込んで来る時、”これで日本人が骨抜きにされる”と(この当時少年少女だった両親は、周りの大人達から、或いは報道から聞いたのではと思いますが。)聞いたこの事が、いまだに生きている、アメリカの占領政策が見事におめでとうというくらいに上手く効いているという事です。
問題山積ですが、これから日本を守る為にはどうするか、子供達に、孫達に、もっと先の世代にもしっかりした日本を引き継いで行く為にどうするか、本当に真剣に向き合わねばなりません。
私の考え、要約します。

1)真の独立と国防:私達日本人が守らなくて、一体誰が守るのか?
現状では、守れません。中国の傍若無人ぶりを招くのみ。日米安保は本当に機能するんでしょうか?自衛隊の装備、連携は米軍に依存しています。アメリカが国益にそぐわないと判断したら、自衛隊が動けない様にブロックする事も可能ですから、機能不全に陥った自衛隊が、局地戦で人民解放軍に完敗という事態も有り得ます。こういう事も考慮して国防政策取るべきです。特に自前空軍力と海軍力の増強が急務です。
憲法改正は当然です。

2)外交:
はっきり言って、北朝鮮、中国のしたたかさ、いやらしさを学べ!彼らよりもっといやらしく相手の嫌がる事を静かに理論整然、堂々と主張する。
日本人は控え目、悪く言えばお人好しなので苦手でしょうが、黙って静観していて良い時代は終わったと認識すべきです。
韓国、中国の歴史戦、プロパガンダ戦を自由にやらせたのは、はっきり言って今迄の日本政府の対応が悪かった。しっかり失敗から学んで、これから反撃すべきです。
北朝鮮、中国、韓国も生き残りを掛けた戦いをやっているという事です。当然日本も同じ状況なのに骨抜き状態ですので、気持ちが希薄です。

3)経済とエネルギー政策: 自然エネルギーは余り頼りにならない。
中長期的にエネルギー自給率を上げる為にメタンハイドレードの実用化、量産化は不可欠と思いますし、経済波及効果も絶大と考えます。
原子力技術は今後も必要です。原発を完全にゼロにして技術力がゼロになるのは反対です。原子力をコントロールする技術は世界に必要な技術だからです。
同時に放射能を中和して無毒化する技術は出来ないのでしょうか?
日本人なら出来る気が勝手にしているのですが。。。。。。

未だ書き足りない事が有りますが、この辺にします。

青山さん、どうかご自愛されて、これからも、日本への思い発信し続けて下さい。


鼻血出太郎
寒中お見舞い申し上げます。【押しかけ弟子】
2015-01-04 05:48:39
厳しい寒さが列島を襲っておりますが、先生のことですから熱っぽく行動されていることと思います。

 近畿大学に押しかけて教えを乞うてから、はや4ヶ月が過ぎようとしています。毎週毎週、ほんとうに楽しみで、授業が終わる度に、早く次の火曜日が来ないかと思ってしまいます。全ての講義が終了した後に発生するであろう喪失感にどう対処すべきか、今から不安です。
 先生は、自身と異なる考え方をお持ちの人々を真に尊重され、その生き方にまことの敬意を払っていらっしゃいると感じます。先生の経験、博識、行動力、思想や佇まいはもちろんですが、僕が一番尊敬しているのは、先生のそのフェアな精神です。僕も、先生のような人間になれるように、努力していきたいと思います。まずは、残り3回の授業を大切にしたいと思います。
 怠惰を絵に描いたような僕の人生の中で、先生の授業が初めての皆勤になりそうです。

 さて、先生の新著「ぼくらの真実 Boys and Girls Meet the Country」を拝読しました。まだ、一周しただけですが、たくさんの考えるきっかけを頂きました。素朴な英題もぴったりだと思いました。
 僕も、十七条憲法は国家のモットーのようなものであり、法的な意味における憲法ではないと考えていました。この考えは、拝読後も変わりませんでした。法はテクニカルでないと、今の日本のような大国の場合は社会秩序を保つことができないと思うからです。9条や前文の美辞麗句が憲法にふさわしくないと感じるのも、同様の理由です。憲法はテクニカルでいいと思います。(個人的には、表や図といった記載方法も導入して、わかりやすく一義的にしておいたほうがいいと思います。)
 そこで、新しい憲法の発布に時期を合わせて、五箇条の御誓文のような国是を国会で決議し、国民投票にかければいいと考えました。法という多数決を前提にしたツールを通さずに、むきだしのまま国家の哲学というかおくにがらを決議する方が、ジパングデモクラシーに適うのではないかと思います。

 巻末の手前に書かれていた、那覇市議のZさんのお話は、衝撃的でした。「ぼくらの祖国」を拝読したときから、那覇の新人公務員の方のことが心に残っていました。僕も彼と同じように、無気力であり、ひとのために働くときにしか頑張れない人間ですので、勝手に親近感を抱いていました。それだけに、Zさんに降りかかった不幸を知り、泣いてしまいました。
 調べてみて驚いたのですが、Zさんは僕と同い年でした。彼と自分を比較し、自分の未熟さに腹が立ち、また涙が出ました。
 先生のように、彼のように、自分も頑張らなければと思う年始です。

 長文失礼致しました。先生にとって、日本にとって、稔り多き年でありますように。

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