On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2016-09-06 10:27:56
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
Comments (5)

発信その後 4 ★肝心な申込方法のチラシ (正確にはチラシの2ページ目) を追加しました!

▼メタンハイドレートをめぐる無料フォーラムの開催が、きょう9月6日火曜、自治体による記者会見で公表されました。
 主催の「日本海連合」とは、過疎に苦しむ県を含めて日本海側の府県が結集し、わたしたちの日本海が抱擁する表層型メタンハイドレートの実用化を目指す連合です。
 不肖ぼくが民間人の時代に、いまは正直に申せば難儀また難儀を重ねながら、それぞれ自前資源に関心を寄せつつ連合はしていなかった知事さんをひとりづつ何度も、私費で回って歩き、結成をささやかに提案しました。

 そして、これもありのままに申して奇蹟のごとく、「海洋資源開発促進日本海連合」、略して「日本海連合」は誕生しました。
 ぼくの提案などきっかけに過ぎません。まさしく知事のかたがたと、地元のみんなの本気のおかげでした。
「政府がやらないなら地元がやる」
 この決意溢れる日本海連合が生まれてから、日本海側の表層型メタンハイドレートをめぐる潮目が初めて変わったのでした。

 そしてこの日本海連合主催フォーラムのある回で、当時の資源エネルギー庁の幹部がこう明言しました。
「日本が、日本海側の表層型メタンハイドレートをやろうとしていると見ただけで、ロシアが在来型天然ガスの価格を下げてきた事実があります」
 壇上に、知事さんらと共にパネリストのひとりとして居たぼくも一驚(いっきょう)しました。
 エネ庁が態度を転換した、大袈裟でなく歴史的な瞬間だったのです。
 ところが、その場を取材していた全マスメディアが、この発言を実質的に無視しました。新聞社、通信社、テレビ局、主要な社は全部いたのですが…。

 その時より、いくらかは前進したのか?
 それは、どうぞフォーラムに参加されて、みずから確認なさってください。
 どなたでも参加できます。
 事前申し込みは必要ですが無料です。
 ぜひ、どうぞ。




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メタンハイドレートの掘削【森本英嗣】
2016-09-26 14:32:03
はじめてコメントします。
虎ノ門ニュースで産総研の研究について拝見し、下名の勝手な
妄想を書き殴ります。
元々メタンハイドレートはプルームとして気化するなど
不安定な状態と思っています。
また、メタンハイドレートの砂層型の場合吸い上げるのに砂が筒に
詰まり研究の対象となっていると伺いました。
一方、青山千春博士はプルームを集める方法をお考えとも伺っています。
そこである程度メタンハイドレートが不安定なら砂層部(表層型でも)に熱や
振動を加えることや熱した海水などを吹き付けるなどメタンハイドレートを
気化させて、強制的にプルームを発生させることはできないでしょうか。
これにより砂を吸い上げる必要がなく、メタンだけ回収できます。また、プルームの
発生場所が局所的で発生場所が特定できるためより簡単に収拾できないでしょうか
もうやってるは!! 考えが甘いは!!言っていることがちんぷんかんぷん
と思われるでしょうが一度伺ってみたいと思いコメントさせていただきました。

追伸
10月の独立講演会に久しぶりに伺えます。(くじ運がないので)
楽しみにしています。
胸が熱くなりました【西本 匡】
2016-09-06 22:18:50
「日本が、日本海側の表層型メタンハイドレートをやろうとしていると見ただけで、ロシアが在来型天然ガスの価格を下げてきた事実があります」を読んで胸が熱く、目が潤みました。
それに対して、この事実を青山さんのブログ以外では知りえない事に、マスゴミと産官学政の利権構造に対する激しい怒りを感じます。
G20【チャオ】
2016-09-06 22:16:26
青山さん、いつもありがとうございます。
これまで日本人は誠実であると信じてきましたがマスコミとは同じ人間ではないのかと疑う瞬間があります。
人の為に生きるという心をもたなければ踏み出せない一線があるのでしょうか。

ところで安倍総理もロシア、G20と飛び回っていますが、G20では何故か悔しそうな表情に見えたシーンもありました。中国は南シナ海問題を封じこめることはできましたが、実際の評価はどう考えればよいのでしょうか。
未来へ【恵】
2016-09-06 21:55:10
まだまだ動き始めたところなのだと思いますが、青山さんを筆頭に皆様の熱意と地を這うような努力で未来へ向けて前進されている事をお聞きすると、嬉しさと共に様々な想いが浮かびます。
百田さん原作の「海賊と呼ばれた男」が映画化されますが、エネルギー問題は近代日本にとって本当に重大な課題だと思います。
原発含め国民全員が、もっと根本的な問題として考えられるようになっていって欲しいです。

G20、中共、ロシア、その前はイギリスにアフリカに、安倍さんは大忙しで、全体構造だけでなくそれぞれが興味深い事ばかりで、いろいろ調べる方としても大忙しです。
韓国では海運とサムスンが大変な事になっていますが、その余波が日本などにどう影響するのか、スワップをこの状況でどうするのか、今後を見守りたいと思います。

その中で、北方領土に関して、領有と施政権を別に〜という話題が少し上がってきていますが、それを聞いた時にフィンランドのオーランド諸島の事が浮かびました。
国際連盟の事務次官だった新渡戸稲造氏の1921年のいわゆる「新渡戸裁定」によってスウェーデンとフィンランドの領土紛争が解決しましたが、北方領土に関してこの件を参考にしている方がいるかもしれない、と思いました。
この件を参考に地方自治を考えられた元フィンランド大使の議員の方もいらっしゃっいましたし、永田町界隈では割と知られていそうな気もします。

約100年後の現在、その地域の住民や両国の人々がどう考えているかわかりませんし、そのまま未来永劫維持されるのか不明ですが、第一歩として参考になる事例だと思います。

余談ですが、ご存知のとおりフィンランドはスウェーデンとロシアに挟まれているおかげで厳しい歴史を持ち、日本との関わりも深い国です。
枢軸国側でもありますが、地球を一周する事になってもロシア情報を日本に届けてくれようとした律儀さや、倍以上のロシア軍に果敢に立ち向かって独立を果たした精神性でも、欧州ではある種の変り者扱いされる事はありますが、日本とは協調しやすく何らかの相互協力をやっていける国だと考えています。
ロシアとの付き合いに関しても参考になる事があると思いますので、ぜひ国政をされる方には注目していただきたい国です。

P.S.
先週の虎8で、個展のお話をされていらっしゃいましたが、全てのTO DOの中で最も過酷な話のように感じました…。ご武運をお祈り致します。
祝 海洋資源開発促進日本海連合【安野 一】
2016-09-06 20:53:58
おめでとうございます!青山さん! また、一歩前進ですね。
今回は、大きな前進かも知れませんね。
メタンハイドレートのことは、数年前、息子が大学生の時に
その存在を教えてくれました。自前資源が開発できるとは
夢のようです。レアアースメタルや熱水鉱床が後に続きますね。
これは、本当に朗報です。
青山繁晴さん、青山千春先生の不断の努力と呼びかけがあったればこそ、
実現したものと思います。お二人の努力と独立総合研究所の社員の方々に、
心からお礼申し上げます。

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