On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2023-04-15 23:07:38
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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「青山さん、大阪自民も、自民党のなんちゃってリベラル派も、保守やおまへんやないか」・・・その通り ! だから戦い、だからこそ強力な包容力を持って戦うのです



▼統一地方選の応援で実感したこと、国会議員になる前から深く考えていたこと、それを込めて、今日公開した動画は「維新はんは保守やおまへん」というサムネイルです。
(「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」の第508回放送です。これです)

 すると、タイトルに書いたとおりの反応をいただいています。
 その通り !
 正しい !

▼そのうえで維新は、天皇陛下のご存在への敬意が、その本音では欠落し、また、陛下のご存在が日本国民と日本国民にどのような意義があるかへの理解が決定的に、欠けているということを、長い時間をかけて見てきました。
 もっとも大切なことは、偏見を持たず、どなたに対しても常に変わらない敬意をもって維新の松井さんらと交流してぃることです。
 敵視するだけでは、おたがいに何も分かりませぬ。

▼一方、自由民主党においても、総裁選の候補者が、母系天皇 ( 女系天皇 ) と女性天皇を峻別しない発言をなさったりするように、重大な問題があります。
 この候補者は、自発的に、つまりわたしが何かを求めたのではまったく無く、議員会館の青山繁晴事務所においでになり、わたしに「女系天皇 ( 母系天皇 ) は支持しません」と明言されました。
 それを僭越な物言いながら評価しますが、同時に、わたしはこの釈明にもまったく油断せず、自由民主党内のこうした動きに目を光らせ、行動しています。

 こうした動きを放置しないことは、非常に大切です。
 なぜなら、日本で政権を担ったり、担った経験のある政党のなかで自由民主党は唯一、党是として「天皇陛下のご存在の護持」を維持しているからです。

 戦争に初めて負け、外国軍に初めて占領されたとき、日本の根幹、すなわち、みずから私心を去られ民に尽くされる陛下のご存在をどうにか護った勢力が、自由民主党の結党の原動力となりました。
 政治学者が、その職業として、さまざまに仰るのは、どうぞ。
 しかし内部に居ると、そのときの根っこが、自由民主党に残っているのはありありと感じます。

▼さまざまな意見を、今回も含めてあくまで、そのまま尊重します。
 また、今回の動画をアップするときに、「自民党こそ保守ではなくなっている」という危機感が意見としてやって来ることを、充分に予測していました。
 もう一度、申します。その危機感は、断固、正しい。

▼人にはさまざまな道があります。
 ひとさまが選ばれている道を、わたしは揶揄したり非難したり、いたしませぬ。そこはネット時代の常識と、生き方が違います。

 わたしは、この政権政党を中から叩き直す王道を往きます。
 1ミリも傲慢になることの無きよう深く自戒しつつ、申します。わたしの存在と、不肖わたしが代表を務める護る会 ( 日本の尊厳と国益を護る会 ) が、ある人たちに対して、どれほど目障りで、邪魔な存在になっているか。
 ある人たちとは、政権党の自由民主党、そして政府そのものを乗っ取ろうと、潤沢なカネと手練れの策略を使っている強力にして強欲な人たちです。
 敗戦後の日本が、およそ80年ものあいだ、国家の内部に養ってきた勢力です。

 だからこそ、日本を子々孫々に手渡せる国に甦らせるためには、内部から戦う、しかも狭隘な視線、余裕のない姿勢ではなく、敵が茫然とするような豊かな包容力を持って、戦うことが、最善だと考えています。

 評論家や学者でいると、ご本人は安全です。リスクがゼロではありませんが、国会の現場で戦うことと比べると、ほんとうに楽です。かつてテレビの報道番組、討論番組に参加していましたから、その実情もよおく知り抜いています。
( 当時もわたしは評論家ではまったくありませんでした。安全保障や危機管理、自前資源開発の実務者でした。テレビ局も、視聴者も、それを理解なさることはまったくありませんでした )

 評論家や学者は、内部から変えることなど、できませぬ。
 それどころか、政 ( まつりごと ) の内部で何が起きているか、理解も把握もされていません。

▼冒頭の写真を見てください。
 最新の部会です。
 陸自ヘリが墜落し、中国が台湾を封鎖する軍事演習の二度目をおこなったという深刻な問題を議論する「国防部会、外交部会、安保調査会、外交調査会」の合同会議です。
 写真の左側は、すべて官僚です。この行政官たちは、義務として、必ずやってきます。
 無残な対照をみせているのは、右側2列の議員席です。
 義務ではなく自由出席のこちらは、数が少なく、しかもいつも同じメンバーです。
 たとえば、わたしの右横は、護る会の一員の長島昭久代議士です。
 そうです。全体の出席はこんなに悪くても、護る会の議員は、わたしを含め必ず、やって来て、こうした「日本では票にならない」と一部で未だに言われる安全保障や外交分野の部会において、参加議員のほとんどを占めます。

 だからこそ、安倍総理が二階幹事長と組んで強行しようとなさった「習近平国家主席の国賓来日」を、護る会の力で阻止しました。
 護る会は、これまでの自由民主党、つまり、みなさんの言う『自民党』にまったく無かった新しい議員集団です。
 わたしは今、おのれの願望通りに1期6年で辞めて、護る会も、外から自由な作家として見守るだけになっていたら、どうなっていたかを考えざるを得ません。

 維新だけじゃなく『自民党』も保守じゃなくなるどころか、自由民主党の維新化も起きただろうと考えています。
 なぜか。
 一般の政治、国会議員は、ご自分の選挙で頭がいっぱいです。
 維新なら当選できるとなったら、靡 ( なび ) きます。
 だから、大阪のローカル政党である維新が、まずは兵庫県や京都府に勢力を伸ばしているのです。

 わたしの応援は、大阪府議選では維新に負けました。
 しかし維新が今、最大のターゲットにしている兵庫県議選では、維新に勝ちました。
 武術と同じく、精神において勝ち負けの螺旋 ( らせん ) を淡々と描きつつ、行動としては匍匐 ( ほふく ) 前進で進むのです。
 匍匐前進は、見えませんから、褒められません。
 わはは。
 それがどうした。











 
 

 
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