▼波瀾万丈のことしの最後に、印象深いふたつのことが、物書きとしてのぼくに起きました。
　ひとつは、上掲の写真です。

　大切な一冊、しかしそれだけに、ぼくの膨大な作業 (まえがき、あとがきの執筆、本の元になる連載原稿の全文見直し、かなり多数の写真の選定、その写真すべてのキャプション執筆) に、ぎーんになってからなかなか着手すら出来なくて、一時は実は出版予定がキャンセルになった本、「ぼくらの哲学」(飛鳥新社)について初校ゲラの直しがどうにか完了して、12月21日に発刊となることです。(予約は例えばここ)

　きょう12月2日に、再校ゲラが届きました。
　この再チェックをこの週末、と言っても北海道テレビの生放送(このエントリーはここ)とクロスFMの新しい音楽番組「On the Road」の超･長時間収録ですべて潰れるのですが、それでも週末に全文おこなって、日曜の深夜に編集者に渡します。

　写真は、分厚いその再校ゲラと、表紙(上)、帯(下)のゲラです。表紙と帯はこれで確定です。
　鳥さんのマークは、にほんの象徴のひとつ、八咫烏(やたがらす)です。
　これまでの不肖ぼくの全ての本と同じく、表紙デザインの原案をぼくが作り、デザイナーさんが完成させてくれました。

▼一方、アメリカ大統領選挙の結果を受けて、ぼくにも大切な一冊となっている「アメリカ・ザ・ゲンバ　America at the Scenes」(ワニブックスPLUS新書、例えばここ)は、増刷となりました!
　ぼくの書いた本は、ひとりに読まれたら、一冊、新しい本となって、その読者のなかで生まれ変わります。
　だから読んでくれる人が増えるのは、ほんとうに嬉しい。

　ぎーんとなっても、ぼくの根っこは死ぬその刻まで、ひとりのプロフェッショナルな物書きです。