▼前のエントリーで「みなさん、よいお年を」と記したとき、大晦日にもう一言を述べねばならない気がしていましたが、やはりそうなっちゃいました。

　釜山の恥について、です。
　稲田さんの靖国参拝について述べたときと同じく、今は年末年始で虎ノ門ニュースなどもお休みでリアルタイムで時事をめぐって発信できません。
　この地味ブログでは、時事についてさほど述べません。しかし、そういうわけでやむを得ず、短かめに記しておきます。

▼韓国政府と韓国社会が、これ以上、国際社会で恥を掻かないように願いつつ、もはやかなり諦めも入っているぼくですが、釜山でニセの少女像が撤去されたときは、ほお、これで韓国にとっての新年がすこし良くなるかと思いました。
　似たことを思ったひとは、日本だけではなく、他の国にもいらっしゃったのではないでしょうか。(ただし韓国は、その自意識ほどには諸国で深い関心を持たれているとは思えませんが…)

　ところが、それがまさか、恥の上塗りの前触れに過ぎなかったとは。
　いったん法に基づいて撤去したものを、ただデモに似た動きやネット炎上、電話の脅迫、怒鳴り声が怖くて、自治体が責任も法も放棄して、よけいに国際法違反の場所 (日本の領事館の前) に、まったく実在しない少女慰安婦の像、すなわち偽の像をがっちり固定して設置したというのは、韓国の国際社会での地位、信認、イメージを決定的に下げてしまいました。

　奇怪な韓国報道の多い日本のマスメディアでも、さすがに「ここまで感情論に流される自治体、政府、社会であっていいのか」という驚きが、いくらかの含みとしてはある報道になっています。(一方で、正面からきっちり批判した報道は依然、とても少ないという現実もあります)
　しかし、韓国の自治体、および中央政府が韓国の民衆感情に流されたという、いわば単純な問題どころではないと考えます。
　ひとつには、恐るべき教育の問題です。
　隣国との歴史について、まったくの虚偽を幼い頃から自国民に叩き込んでいるから、偽を偽と気づかずニセの少女像を求めるひとのなかに若い世代がたいへん多いという問題です。これは韓国の未来を直接的に暗くします。
　もうひとつには、異見、異なる意見を反日に関してはまったく表明できないという言論封鎖社会が解放される見通しが絶望的に立たないことです。

▼この二つの根幹問題は、そのまま日本社会の現状にも繋がることは、少なくはない日本国民が気づくようになっている通りです。
　日本での教育も、隣国の韓国、北朝鮮、中国に対して大きく間違った教育、あろうことか自らを貶める教育のままです。
　安倍政権といえども、ほとんど糺すことができていません。日教組や野党だけを責めても始まりません。主な責任は与党の長い自由民主党にあります。自由民主党こそが、マスメディアも選挙も恐れずに、真の教育の創造に取り組まねばなりません。

　言論封鎖社会は、日本でもたとえば沖縄県にその側面があります。本土との関係において、異見が言えない社会であることが悪化しつつあります。(ただし絶望ではありません。希望の芽はあります)

　そして何より、昨年12月に安倍総理が朴槿惠大統領と結んだ日韓合意が、かねて不肖ぼくもずっと変わらず、自民党議員になっても何も変わらず指摘してきた通り、間違いであったことを証明する釜山事件でもあります。
　日韓合意の直後に参加した関西テレビの「胸いっぱいサミット」で「この日韓合意が残すものは、英霊を不当に貶め、在外邦人を、特に子供たちを苦しめる結果だけになる」と明言したところ、元国会議員やタレントの女性から烈しい総攻撃がありました。
　結果は、もちろん予言の通りです。

▼そしてもう一点、このブログに記さねばならないことがあります。
　下掲の書き込みがありました。

～以下、引用～

2016-12-30 15:20:23に投稿 日韓合意について はじめて投稿させていただきます。  先の参院選で青山さんに投票した者として  お伺いします。  青山さんはいつ日韓合意反対の意見を安倍  首相に内閣に自民党に出されるのでしょう  か?  もうすでに意見を出されているのでしょう  か?  選挙演説で意思表明されているのは存じ上  げておりますが、ぎーん(議員)になってから  行動されたという話が聞こえて来ません。  私の情報収集能力不足であればいいのですが。

～引用ここまで (投稿者名以外は、すべて原文のまま。投稿者名としてハンドルネームか名前の一部と思われる記述がありますが、当然の配慮として、それは伏せます) ～

…みなさん、どうですか、この書き込みをご覧になって。
　さまざまに総合すると、この書き込みは外国の工作員によるものでもなく、中傷誹謗を目的とするものでもありません。
　そうしたものはあらかじめ分かるので、読んですらいません。
　しかしこれは、実際に参院選で投票なさった方だと考えています。悪意もないと思います。

　それでも、この実態なのです。
　あれほど安倍総理に何度も直接、「日韓合意は反対」と申しあげ、自民党議員になってからも申しあげ、何より自民党の公式な部会、すなわち外交部会をはじめ合同部会などの大切な場に、すべて出席し、すべて手を挙げて発言機会を求めて、すべて立って発言し、一貫して日韓合意に反対であることと10億円の国民の血税の拠出に強く反対し、それを克明に、ありとあらゆる機会、たとえば虎ノ門ニュースの生放送で部会の全体像をはじめ徹底的に公開し、反対を党と安倍政権に具申していることを発信し続けて、これです。

　最後に「私の情報収集能力不足であればいいのですが」と記してあるところを読んだとき、正直に申しましょう、おのれでも驚くほどの怒りが一瞬ですが、込みあげました。
　おなじ日本国民です。怒りません。怒ってはいけませぬ。
　そもそも、これに類した書き込みは、たいへんに多いのです。私は違うと仰るあなたさまの書き込みも、とても良く似ていたりします。共通するのは、ぼくの議員活動は無視して、ご自分の要求だけを押し通すことです。
　すっかり慣れっこです。どうということもなく、やり過ごしています。

　しかしこの書き込みの最後を見た一瞬だけは、脳に赤い憤激の光が走りました。
　情報収集能力?
　そんな大袈裟なものの話ではありませんでしょう。
　ご自分の思い込みを、ただそのまま責任なくぶつけておられるだけ、ではありませぬか?
　実はこれ、いわばご自分に仕掛けた言い訳ではないでしょうか。

▼この書き込みがあったとき、ぼくは年末年始と関係なく無茶なスケジュールのなかで、決心してトレーニングに出ていました。
　強靱な身体があってこそ、祖国に殉じることができるからです。
　トレーニングに行けないために、帰宅時に靴を脱ぐ前、自宅の玄関でヘビーなダンベルを使って数分間だけ、上半身を鍛えていましたが、右腕の筋肉を大きく痛めてしまいました。
　やはりトレーニングは、プロのトレーナーの指導を受けながらの科学的なものでなければなりません。
　その後にトレーナーとよおく協議して、新メニューでトレーニングを再開しています。

　帰宅すると、右腕は予想通り内出血が激しく、見た目はトンデモですが、痛みはなく、皮膚に異変もなく、そして全身はトレーニングのおかげでフレッシュな、勢いのある感じが甦り、とレーニン後には不可欠の良質なタンパク質を摂るために気分よく夕食の席につきました。
　前に述べた通り、書き込みはすべて、どんな内容のものでも、すべて読み、それもなるべくリアルタイムで読むように懸命に努めています。
　したがって、上掲の書き込みも、夕食の席についてから箸をとるまえに、テーブルのパソコンで読みました。
…どれほど食事がまずくなったか、わかってくれる人はわかるでしょう。

　しかし次第に思い直したのです。
　大事な夕食は不本意な心の状態のまま終わってしまいましたが、その夜というより翌日未明に仕事をしつつ、こう考えました。

　これも現実、ありのままの現実だと教えてくれるような書き込みじゃないか。
　早朝の虎ノ門ニュースのスタジオの外に、この寒空でも集まってくれるかたがたのような国民だけだと思うな、悪気は無くても、どんなにかヒドイ曲解だってするのが当たり前だと、あらためて知れ、それを教えてくれている。
　
　もっともっと謙虚であれ。
　報いは一切、求めないのだから、これでいい。

　そう考え直しました。
　やってもやっても、これが大多数の現実でしょう。
　そうでなければ、有権者･国民に選ばれる国会議員も違い、とっくに憲法も改正されていたはずですね。
　国際法に沿った、まともな憲法のもとでは、安倍総理もおかしな、有害な合意を韓国の反日政府と結ぶ必要も無かったのです。
　やってもやっても、この現実は続く。
　ぼくは無駄に死ぬ。
　祖国の新生の土台だけは造る。しかし、ぼくは報われずに死ぬ。
　そのように、もう一度思い定めて、不肖ぼくの大晦日は新年に向かっていきます。

　問題なし !


✶追伸
　「音色」という書き込みをくださったSさん。
　こころが潤いました。
　非公開指定が残念です。
　みんなのこころも潤うのじゃないかと思うから、投稿者名を匿名にして、公開書き込みにできないかなぁ。
　こんなことを書くのは初めてです。空前だけじゃなく絶後かも知れません。
　あ、だけど、無理は決してしないでね。
　このままがよければ、このままにしましょう。
　ありがとう、魂から。
　よいお年を。