On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2018-03-07 09:43:14
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
Comments (4)

ちいさな天の差配をいただきました。(すこし書き加えました)

▼石垣市は市長選挙の前に、青年の集まりに参加することができました。
 しかし選挙が告示され、短い選挙期間が始まると参議院予算委員会の審議と日程が重なるので、応援には行けないかなと思っていました。
 しかし胸のうちでは、中山義隆市長の市政があと1期、続けられるように応援に行きたいとは思っていました。
 そうしたなか、おとといの3月5日月曜は、予算委の審議のため「虎ノ門ニュース月曜版」の不参加があらかじめ決まっていました。
 すると、国会対策委員会から「予算委員会の委員ではない井原巧議員が質問に立つので、予算委員である青山さんと差替をお願いしたい」という要請がありました。
 この差替とは、ぼくがいったん予算委員会の委員を正式に辞任し、新たに井原議員が予算委員に就任することを指します。
 国会の審議は、すべての委員会、特別委員会、調査会で、誰かの代わりに審議に参加したりする場合、必ずこうやって正式な人事の手続きを踏みます。
 井原議員が質問する予算委員会が終わって、次の予算委員会が開かれるときに、今度は井原議員が辞任し、ぼくが就任するわけですね。

 この国対の要請をお受けしたので、ぼくは3月5日月曜に予算委に参加する必要がなくなりました。というか、いったん委員を交代したので参加できません。
 しかし「虎ノ門ニュース月曜版」はすでに代役の方が決まっていましたから、不参加を変えることができません。
 そこで、まるでちいさな奇跡のように、政策秘書がぼくに「議員が決断すれば石垣に行けます」ということになりました。

▼ぼくは即、決断しました。
 ただし、ぼくが決断しただけでは済みません。国対、幹事長室、予算委員会理事、党本部それぞれの許可が必要です。しかも代理で許可を取るわけにいきません。ぼく自身が駆け回って、すべて許可を得て、石垣行きが正式に決まりました。

 そこで3月5日月曜は午前2時過ぎに、いったん仮眠に入り、午前3時に起きて、石垣に行くための準備、調べ物を始めました。
 ふだん午前4時ごろに起きるので、さらに1時間分、厳しい日となるわけです。
 それから午前5時に自宅を出発し、始発のフライトで石垣に向かいました。近くはないです。3時間半近いフライトのあいだ、機中で眠い目をこすりつつ原稿を書き、もう夏のような日射しの石垣に着きました。
 東京の寒さと対照的な暑さで体力をさらに奪われるかなと思いましたが、中山市長の志を支えるひとびとの熱気にも触れて、それにぼくはもともと夏の生まれですから、やっぱり日射しの明るさに励まされる気持ちになりました。

 そのまますぐに遊説に入り、去年10月の総選挙以来の街頭演説を三度、重ね、その合間の昼には地元の青年会議所の諸君と懇談して議論しました。
 石垣と沖縄の過去、現在、未来について話したのですが、青年たちから「青山さんが選挙前の集まりで演説し、白梅の塔に触れたとき、しらゆりの塔を間違えてるよ、先生、と思ってしまいました。今は恥ずかしいことだと思っています」という、とても率直で正直な話がありました。
​ ぼくは「しらゆりの塔じゃなく、ひめゆりの塔ですね?」と申した上で「大丈夫。ウチナンチュ (沖縄県民) のかたがたでも、ひめゆりはご存じでも、白梅をはじめ他の看護隊 (学徒看護隊) をご存じない方は今でもそう珍しくないですよ。そんな風に正直に、沖縄戦の真実をウチナンチュもヤマトンチュ (本土の日本国民) もなく、一緒に考えることこそ大切だから大丈夫」と応えました。

​▼夕方には国会近辺での日程が待っているので、午後3時半ごろのフライトに乗りました。
 ところが飛行機の出発が遅れ、雨の東京に着くのが大幅に遅れ、つまりは夜もそれなりにたいへんでした。
 しかし、どんなにたいへんな日も過ぎてみれば、どうということはありませぬ。
 みんな、どこでも誰でもたいへんです。

▼石垣市はその市域に、ご承知の通り、尖閣諸島があり、祖国の沖縄を護る最前線です。
 それを市民のかたがたがしっかりと意識なさっている様子が、心強かったです。
 中山市長はその先頭に立ち、そしてそれだけではなく地道に、待機児童のために873人分の受け容れ拡充を実現したり、生活改善に直結する仕事も重ねてこられました。
 ささやかな街頭演説でも、そのようなことにポイントを置いて、おのれなりの魂の叫びをありのままにお伝えしました。
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有難うございます【西川昌志】
2018-03-09 20:46:15
青山さん、有難うございます。
石垣市長選挙は、保守が分裂しており、心配しております。
青山さんの応援は、石垣市の有権者の心に響くものがあったと信じます。
石垣市長選【ednakano】
2018-03-07 16:09:06
石垣市の中山市長の応援に行かれたんですね。まさに天の差配です。中山市長の検討をお祈りします。
立て!石垣【片山夕暮】
2018-03-07 11:26:26
青山繁晴 様

お忙しい中いつも発信ありがとうございます。
こんなに国を憂えて下さる方に出会えたことにネット文化に感謝です。

がんぜんに日本を脅かす存在。
こうして過去現在未来の日本を思って下さる先生の思い。
わたしもいかに守れるか、少しずつ心と頭を教育中です。

今はネットがあるから青山先生に出会えました。
むかしは目と鼻の先に人がいても会えなかった時代。
今こうして会える奇跡によって気づくことができました。

閑話休題、沖縄県石垣市。きっと綺麗な島なんだろうなぁ。青山さんが虎ノ門ニュースで示していただいた上空写真。小さいなれど、青い空と海に囲まれた美しい島。島も人も罪はありません。このような争いに巻き込んでしまったことを本来なら憂えなければなりません。
国同士や国会の争いに関係なくすべてを想う青山先生の思いが伝わることをお祈り申し上げます。
ぼくは沖縄に片思いしている【きよちゃん】
2018-03-07 10:34:51
青山さん、お帰りなさい~♡
4日は青山さんが新高岡に入られるとこのブログのコメントで知り、
青山さんがいない東京の週末は寂しいわ~、でも日本中で
青山さんの声、魂を待っている方々がいるんだ‼

と思って居ました。

月曜日は虎ノ門ニュースはお休み、
これも寂しいな~と感じておりました。

でも
中山市長の応援に駆け付けられていたのですね‼


青山さんが今まで何度も御話してくれた、
沖縄の海で国民を守るために散った戦艦大和の御話、
また、白梅の塔の御話、
戦後世代の私達には全く聞いたことが無い御話でした。

「ぼくは沖縄に片思いしている」
この思い、沖縄も同胞、日本の国土だ‼という愛、
青山さんの沖縄への思いは確実に沖縄の皆様に伝わっています‼

青山追っかけ活動を通して何人かの沖縄県民の皆様と御付き合いさせて
頂けるようになりましたが、皆さん、青山さんが大好きです‼

青山さん、無事にお帰り下さって嬉しいです~♡

今日は福岡独立講演会の申し込み日ですね、早速お申込み致します。

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