▼今日は神戸で独立講演会です。
　まもなく羽田空港へ向かいます。

　独立講演会は、わたしたち独研 ( 独立総合研究所 )が自主開催している講演会です。
　一般の講演会ではどうしても時間が足りない、さらにはそのために質問も受けられない。
　そこで、時間無制限、質問をどんどん受ける、ということを柱に、新しい講演会を自主開催してしまおうと始めてはや、4年近く。今回でちょうど第40回を数えます。

　初回は、東北と茨城、千葉などの大震災直後の2011年5月にチャリティとして開き、みなさんから頂いた会費を全額、ぼくが宮城県南三陸町へ持参しました。
　ひとびとのために若い命を散らした遠藤未希さん、その上司であった三浦毅さんをはじめ南三陸町役場の亡き職員のかたがたの上司である町長にお渡ししました。
　以来、自主開催に伴う会費をみなさんから頂きながら毎月1回、何があっても開催を続けてきました。

　開催地は原則、東京と関西の交互です。
　福岡で開催したこともありますし、今後、もうすこし幅広くしたいとも考えています。ご希望があれば、このブログへの書き込みで教えてください。

　いちばん長かったのは、大阪での6時間半でした。
　以来、ぼくではなく聴衆のみなさんの疲労を考え、基本は4時間半としています。
　それでも通常の講演会のおおむね4.5倍から2.5倍です。
　質問は事前に提出してもらうのではなく、質問タイムに入ると、その場で自由に手を挙げていただいています。


▼今日の独立講演会に備えて、昨日、無茶ぶり日程の合間を突いて、信頼する耳鼻咽喉科に突進して、いや、行ってきました。
　先生におそるおそる「あの～、明日に…」と話し出すと、もちろん超苦笑い。
　そしてノドを診てくださり、「あのねぇ、真っ赤かに腫れ上がっていますよ」と言いつつ、長時間の点滴まで含めてしっかり対応してくださいました。


▼5月は、東京開催です。
　たった今、募集中です。
「水曜アンカー」が終了してから、このテレビ番組は大阪だったのに、東京でも独立講演会と、東京コンフィデンシャル・レポート (ぼくが必ずひとりで取材・執筆し、独研が会員制で配信しているレポート/略称TCR) へのお申し込みが格段に増えています。
　できればお早めに、申し込んでくださいね。
　5月31日に、東京の交通至便の地、大手町の日経ホールで行います。
　お申し込みはここをクリックしてください。


▼日経ホールは大人数の聴衆でも使い易いので、何度か使っているうちにホールの社長から連絡があり、「実は、青山さんが共同通信社京都支局の記者だった時代に、日経新聞京都支局の記者でご一緒した太田です」。
　うわ、びっくり。
　京都時代に良く一緒に呑んだ太田ちゃんが社長のホールでしたか。
　さらに同じく一緒に呑んだ日経京都支局の記者だった岡田ちゃんが先日、日経新聞の社長になりました。別に言っていいと思うけど、この岡田新社長の奥さまは、素晴らしい女性ですが、不肖ぼくが若いときに岡田ちゃんに紹介しまたのでアリマス。
　ぼくが京都の前任地、徳島支局の時代に、再審事件の困難な取材を通じて仲良くなった良心派の検事の自慢のお嬢さまだったのです。
　この事件は再審開始となる見通しでしたから、かつて有罪にした検察側としては当然、記者に何も話したくありません。ぼくなりに、有罪となった元被告の女性ご本人、事件をめぐる重要人物だった元暴力団員らに直接、どうにかお会いしてじっくり話を聴き、この検事にもフェアネスを尽くしてぶつけました。
　ある日、そもそも記者嫌いのこのベテラン検事、いつも「報道機関はすべて嫌いだ。けしからん。卑怯だ。ずるい」とおっしゃっていた検事の、こわ～い目の様子が、がらりと変わったことを覚えています。
　その後、ぼくが京都に異動すると思い切り寂しがってくれて、「おい、娘にいい未来の亭主を紹介してくれよ」。
　検事、お嬢さまはやっぱり素晴らしい奥さまになられましたね。岡田ちゃんを社長にまで押し上げましたよ。
　岡田ちゃんは人となりが清潔で、かつては土地転がしの社長までいた苦い経験もある日経にとっては、新しい風になってくれるでしょう。

　その太田ちゃんと先日、久しぶりに呑むと、酒が回るにつれ、「ほんとは、青山ちゃんのファンなんだよ。テレビ、ラジオ、ユーチューブ、ニコニコ動画、ずっと追いかけをやってんだ。だから独立講演会の会場に選んでくれて、嬉しかったんだよ。久しぶりに会いたくて連絡しようと思ったけど、あんまりにも忙しそうでなかなか連絡できなかったんだ」
　わお。光栄すぎる。
　ぼくが照れに照れていると、「ほんとは言わなきゃいけないことをさ、はっきりと逃げないでいってくれるからさ」
　ありがとう。励まされます。


▼ちょっと余談になっちゃいましたが、人生は、面白いですね。
　さぁさぁ、きょうは神戸で、来月、風薫る5月は東京(ここ)で、直にお目にかかりましょう!