On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2013-10-06 14:03:29

祈りと意思の日



▼この地味ブログに来てくださるかたなら、多くがご存じのように、10月5日はわたしたちの横田めぐみさんの誕生日です。
 13歳で誘拐され、ついに49歳になられました。
 たいへんに数多くの拉致被害者がいらっしゃいますから、ほぼ一年中、実は、たいせつな誕生日が訪れています。
 たとえば有本恵子さんの誕生日は、1960年の1月12日です。1月から12月まで、誕生日がずっと埋めるほど沢山の日本国民が北朝鮮ごときに誘拐されたままです。
 したがって、これまで、この10月5日だけを述べることをしませんでしたが、滋さんと早紀江さんの胸のうちを思うと、どうしても書かないわけにいきませんでした。

 この内閣は本気で、最後のひとりまで取り返そうとはしています。
 主役は、われら国民の意思です。


*さきほど、ホノルル時間の10月5日夕刻に、小説の新作は改稿をいったん、完了しました。
 400字詰め原稿用紙で205枚の1行、1行に、すべてを込めました。

 改稿が遅れたので、年内の文芸誌掲載になるかどうかは、今はまだ分かりません。
 しかしいずれにせよ、遅かれ早かれ、みなさんの目に触れる時は来ます。

 まことに勝手ながら、めぐみさん、めぐみちゃんの誕生日と重なり、さまざまな感慨を持ちます。
 文学とは祈りと、世界への意思です。
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