On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2013-10-11 16:27:51

核保有の権限も、自衛としての核使用の権限も日本にあります。その上で持つか持たないかです。



▼岸田外相が記者会見で、国連が発表する予定の「核兵器不使用」声明について、署名する方針を初めて示唆したという報道があります。
 ぼくは、この署名に真っ向、反対です。

 日本は、核の保有も、自衛権の一部としての核使用も、いずれの権限も保有し続ける上で、核開発をするかしないかを、議論すべきです。
 ぼく自身は、現在の日本が核を開発することに反対を表明しています。
 そして同時に、前述の権利は断固、持たねばならないとも表明しています。唯一の被爆国として、また主権国家として、それが公正なことです。

 ぼくが電話で総理側近に強く抗議したところ、「今回の声明の文言は、日本の意見を入れてくれて、抽象的なものに変わる見通しになった。日本に核保有の権限があるという政府方針そのものは変わらないんだから」という弁明でしたが、間違っています。


▼安倍政権の本音は「アベは右翼だという中韓の工作に対抗するために、あらゆる機会を捉えて平和希求の姿勢を強調しておきたい」というところにあると思います。
 それでは、国家百年の計を誤ります。
 アジアの平和と正義も見失います。
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