On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2020-04-17 16:02:37
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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速報の中の速報 その1  ( 2点訂正しました。小為替→定額為替証書。方法を主に→方法を含めて )

▼安倍総理の「国民一律に10万円給付」の決断を諒承するかどうかをめぐって自由民主党の「政調全体会議」が、きょう4月17日金曜の午後1時から3時20分まで、2時間20分、開かれました。
 党本部9階のいちばん広い部屋でしたが、窓とドアを開けた良好な換気、全出席議員にマスク着用の義務化に加えて、離れて座る形式でしたから、立ったままの議員もいました。
 地元に帰ることも自粛が基本ということもあり、金曜の午後であっても非常に多くの議員が出席しました。出席率の高さは当然であっても、良いことです。
 同時に、やはりオンラインでない以上はリスクもあったことは否定できません。

▼ここで何が話し合われたかは、広く公開されるべきだと思いますから、このブログにて、できるだけ詳述しようと思います。
 いま、いつも通りに全く時間が無いですから、まずは「速報の中の速報」として簡潔に伝えます。

▼発言した衆参両院議員は、62人。
 うち61人が、ぼく自身を含めて、強い賛成でした。

 1人は「総理の今回の決断は支持するが、ウイルス危機が財政危機に跳ねることを懸念する。青天井はやめるべき」と発言し、「勉強して出直してこい」といった怒号を浴びました。ぼくのこの議員の主張には賛成できませんが、多くの議員から怒鳴られつつ異見を述べる姿勢そのものは、あくまで尊重します。

 この結果、圧倒的多数を持って、総理の新しい決断は諒承され、岸田政調会長から総理に伝えられることとなりました。

▼不肖ぼくはいつもの通り、早めに行きましたから、早めに発言機会がめぐってきました。
 ポイントだけ、まず述べておきます。

( 1 ) 総理の新しい決断を断固、支持する。

( 2 ) オールドメディアが「公明党の言うことを聞いた」と揃って報じているが、客観的な時系列からして、53人の衆参両院議員を擁する護る会が「国民一律10万円を基本にした給付」を盛り込んだ提言書を何度も総理に渡しているし、安藤議員が会長の議員グループも同様の主張をしており、最近では、衆議院の当選3回生を中心に署名活動があった。
 補正とはいえ、いったん決まった予算案を組み替えるという重大事を、連立を組む政党であっても、他党の主張で、自由民主党総裁でもある内閣総理大臣が決することはあり得ない。
 最後に公明党に花を持たせることはあっても、決定そのものは自由民主党の主張を元に総理が決めたのであることを、しっかり党も総理も発信すべきだ。
 そうでなければ自由民主党の存在意義 ( レゾン・デートル ) はない。

( 3 ) 「30万円もらえるはずだったのが、10万円に減るのか」と思ってらっしゃる国民もいるでしょう。そして声に出しにくい。この同じ国民への手当も含めて、国民への支援をこれで終わらせず、第二弾、第三弾が不可欠だ。

( 4 ) 一律10万円の支給方法は、 ( ぼくの前に発言した、たいせつな友人の ) 大岡敏孝代議士 ( 滋賀1区 ) が先ほど提案された、マイナンバーを活用して定額為替証書をマイナンバーが割り当てられている本人に送る方法を含めて、すぐに決めるべき。 ( 念のための註:マイナンバーは、マイナンバーカードを持っていなくとも、全国民にすでに割り当てられています )

 おのれに有利に申すのではなく、大きな拍手と歓声が沸きました。
 護る会のメンバーだけでは全くありませんでした。

▼また、もともと自由民主党の主張として総理をはじめ政府に申し入れていたということについては、会議を仕切る立場の首脳陣の一角、武漢熱をめぐる対策本部の田村本部長(元厚労大臣)からも「こうした会議でずっと、多くの議員が主張してきたことだ」という発言がありました。

※水面下の動きについては、クローズドの会員制レポートである東京コンフィデンシャル・レポート ( TCR ) にて、あとで配信します。
 志を持ってコストを負担してくださっている会員には、こゝろから申し訳なく思いますが、上記の「速報の中の速報」を、広くブログにて無条件でお伝えすることを、まずは優先したことをお赦 ( ゆる ) しください。


 
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