On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2020-06-10 00:58:33
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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さすがにこれは信じがたいです (推敲しました)

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 しかし、みなさん、これだけは、何も申さずに済ますことはできません。

「彼らはある意味日本を捨てていったんではないの ?
 彼らは、その国に税金を納めその国の支援を受けているのではないですか ?」

 これがコメントの全文です。
 たとえば、企業から派遣されて駐在員として仕事をしている日本人が「彼らはある意味日本を捨てていったんではないの」と言われなければならない理由が、一体どこにあるのでしょうか。
 海外にいらっしゃる日本国民には、当然、さまざまな理由、事情があるでしょう。確実にあります。
 しかし、かつて「企業戦士」と呼ばれたように、日本企業の命を受けて心身をすり減らして働いて、戦っておられるサラリーマン、そのサラリーマンに同行した家族も沢山いらっしゃいます。
 あるいは、やがて祖国に一身を捧げる志、それを持っているからこそ留学している若いひとも、現にぼくの東大の教え子にいます。
 そんなことは誰でもお分かりになるはずです。
 その方々を含めて、一歩、海外に出たら、「ある意味日本を捨てていったんではないの?」と書き散らして平気なその根性、いや精神と言うべきでしょうが、根性と書かざるを得ません。
 まさしく日本人のひとりとして到底、受け容れられません。

▼日本人はかつて島国根性うんぬんと、日本の一部の評論家たちに汚名を着せられました。あなたさまは、それをいまさら具現するかのような御みずからの姿に、お気づきになりませんか ?
 匿名であれば何を書いても良いのではありません。

 そして、赴任された国、あるいは住まわれている国によって、さまざまに事情があるのは当たり前であり、たまたま先進国であるから、補助を受けた人も居るし、同じ先進国にいても厳しい条件はありますから、なにも支給されていない人も居るし、そして先ほどタイにいらっしゃる日本人から「タイでは ( 外国人に ? ) 何の補助もありません。苦しいです」という趣旨のコメントも届いています。
 書き込みをされたあなたさま、わずかでも調べられたのでしょうか。
 ほんのわずかでも想像力を発揮されてみたでしょうか。


 
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