On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2020-10-07 09:35:08
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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疑問を禁じえません

 皇位継承について新政権に対し折衝をおこないますと ( 先のエントリーにて ) 記したらすぐ、「河野太郎さんと皇位継承を議論する件はどうなったのか。そのままにしておくならパフォーマンスだけだ」という趣旨の書き込みが来ました。
 どんな酷い反応でも、黙って聞き置くようにしていますが、これじゃ、ぼくのあとに異業種から志を持って国会に来るひとは居なくなると考えます。

 河野さんは、護る会 ( 日本の尊厳と国益を護る会 ) のメンバーと皇位継承について議論するアポイントメントがいったん成立しましたが、河野さんから突然、キャンセルの連絡がありました。理由の説明はありませんでしたが、おそらくは総裁選に出る準備をいったんなさっていた、ないしは総裁選をめぐる諸々に対処するためでしょう。
 それを理解しています。

 そのうえで、われわれの「皇位継承について議論したい」という申し入れ自体は何も変わっていません。申し入れを撤回などしていません。
 河野さんにおかれては、その後、新政権の成立と規制改革担当大臣への就任というご多忙があるのでしょう、まだ連絡がありません。
 一方で、護る会としては当然、上記のように申し入れが継続しています。

 だから、「パフォーマンスだけだった」云々というのは、まったくの筋違いです。
 なぜ、こうした手垢の付いた言葉だけで、ひとびとの努力が継続していることをやすやすと論難なさるのでしょうか。
 アポイントメントが成立して、それが片方の都合でキャンセルになった場合、その事情が収まれば、アポイントメントが再設定されるのは、社会的常識だし、政治の世界でも同じですね。
 その再設定に向けての動きはふつう、水面下で進むでしょう。交渉をいちいち、すべて公開してしまっては、交渉が成り立たないのも、社会のむしろ健全な常識ではないでしょうか。

 ぼくにはどうぞ、どんな常識外れでも仰ってください。
 恐縮ながら、鋼、はがねの心身ですから。

 同時に、日本の国会議員の仕事とその生活を、できるだけ踏み込んで、みなさんに伝えるのもぼくのささやかな役割ですから、お伝えします。これが、日本社会における国会議員をめぐる実情のひとつです。
 よほどの神経でないと、真摯にやろうとすればするほど、揚げ足を取られ続け、間違いなく鬱屈して、投げ出しに繋がります。
 異業種のひとよ出でよ、その呼びかけは変わりませんが、この実態をあらかじめご承知の上でないと、凄まじい努力の果てにやっと当選して、すぐに辞めることになりかねません。
 呼びかけを真剣にお考え中のかたがたにおかれては、どうぞ、そこを踏まえてくださいね。

 こうした書き込みを時間を掛けて書いても、「パフォーマンスだけだ」と言う人は何も変わらないと思います。
 真意は、上記のところです。国会に出て、なにか報われることがひとつでも、カケラでもあると思うと、逆にめげてしまいます。
 どうぞ、どうぞ、伏してお願いします。覚悟を決めたかただけ、選挙という厳しい、公正な壁を乗り越えて、ここにお出でください。





 
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