2020-11-03 15:54:47
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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その日が来る その1
▼ぼくが地方出張中に、三浦麻未公設第一秘書が送ってくれた写真です。
扶桑社の田中亨編集長が、小説の単行本、「わたしは灰猫」の見本が出来あがってきたので、議員会館に届けてくれたそうです。
三浦麻未秘書はきっと、ぼくの机の上にポンと置いて、写真を撮ってくれたのでしょう。
机の上は今、資料と本で溢れかえっているので、隙間がなかったのでしょう、外交部会の資料の上に載っています。
▼いまは祝日の11月3日火曜、明治天皇ご生誕の日の午後です。
ぼくはたまたま、明治天皇のご位牌に手を合わせることができました。
きょうから6日後の11月9日から、この新刊は大型書店に並ぶことになっていて、11月11日には全国一斉発刊です。
・・・と言っても、初版の部数が非常に少ないので、書店ではほぼ姿を見ないかも知れません。
それでもなお、平成14年、西暦2002年の3月16日に起稿した物語が、登場人物とともに、実に18年と8か月
近くを経て、この世についに現れる、みなさんの前に姿を見せるのは、正直、とてつもない感慨があります。
田中編集長からは事前に「特別な本なので、宅配便を頼まず、私が直接、届けます。議員会館を訪ねて、三浦秘書に手渡し、青山さんが出張中で不在と分かっていても、ご自宅も訪ねて、ポストに入れておきます」というメッセージが届きました。
そのお気持ち、うれしいですね。
プロのベテラン編集者が、そんな風に言って、忙しい中そんな風に行動してくださるのは、この本のためにも、登場人物のためにも、こゝろから嬉しいです。
▼この写真は、装丁の色見合いを最後までチェックして、OKを出した表紙ゲラです。
帯の右下に、月刊Hanadaの伝説の編集者、花田紀凱編集長が一文を書いてくれました。
ぼくはノンフィクション分野、小説を問わず、すべての自作の本について、その装丁の原案をみずから作ります。
この「わたしは灰猫」は、写真をぼくが撮って、信頼する書籍デザイナーがその写真を使って仕上げてくださいました。
実は最後まで、色の出方は納得しきれなかったのです。
ところが、三浦麻未秘書が送ってくれた写真 ( このエントリー最初の写真 ) を見ると、まさしくぼくの願った色合いです。
実際の本になると、こんなに凄い。
電子版もいいけど、いずれ電子版も出るでしょうが、この凄味は、厚みのある紙の本でないと出せないと思います。
存在感がまるで違います。
まだ手に取っていません。
今夜、自宅で、初めて、重みを感じるのでしょう。
見本の書籍というのは、見本という呼び方をしても、みなさんが手に取られる本と同じです。
物語と登場人物が、読者ひとりひとりの体内に入り、魂のなかをくぐり、そして1冊1冊、違う本になって生まれ変わります。
それが、職業としての書き手、作家の書く本だと、子どもの頃から思っていました。
これもノンフィクション分野、小説を問いません。
ひとりでも多くのかたの分の新しい本、違う本になってほしいです。
ひとりでも多くのかたに、登場人物たちに出逢ってほしいです。
18年と8か月近くは、ほんとうに長かったです。苦しい日々でありました。
諦めないで、よかった、投げ出してしまわないで、よかった。今はそれしか申せませぬ。