On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2020-11-23 09:25:40
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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不安に正面から向かいあうための中間報告 その1 和牛

▼不安も失敗も、宝物です。
 前進をもたらすものは、成功ではなく、不安であり、失敗ですから。

 この考えは、ぼくのささやかな哲学の中心を成すひとつです。

▼そこに立脚して、不安を増幅させることに与 ( くみ ) せず、現実を正確に捉 ( つか ) まえ、祖国を甦らせるという理念をじりじりと前へ、前へ、匍匐 ( ほふく ) 前進にて変えるべきを変えていきます。
 このブログにて、和牛、海洋実習生、そしてRCEP ( 東アジア地域包括的経済連携 ) という3つの題にて、ごく簡潔に、世が三連休のあいだに記しておきます。

【その1 和牛】

▼先日、アメリカに住む、和牛の輸入業者である日本人のかたから「日本から和牛の輸出がほとんど止まっている。これまでも、米豪産のWagyuが売られていたが、日本からアメリカへの和牛の輸入がないとみれば、中韓が粗悪な肉を偽の和牛として売り、それが和牛のブランドを破壊するだろう」という趣旨 ( 原文のままではありません。あくまで趣旨です ) のコメントがこのブログに書き込まれました。

 ぼくは陳情を受けません。
 ふつう政治家が法に基づいて政治献金を受け取り、パーティ券を売り、業界の利益団体に票の確保を頼み、そして陳情を処理するという一連のこと、それらは合法であっても、ぼくは信念に基づき、またあとに続く方がいるのならそのテストケースとして、一切しませんという意味です。
 しかし声は、それが正当な声であれば聴きます。

 このコメントが嘘の情報に基づく攪乱目的のコメント、あるいは工作コメントではないことを調べたうえで、農水省と接触しました。
 そして、かねてから信頼関係のある野上・現農水大臣と直接、お会いして協議しました。
 協議の内容、言葉のやり取りをそのまま紹介することはできません。それを前提とした協議ではないからです。

 しかし、おおまかに申せば ( 1 ) 実際には、日本からアメリカへの和牛の輸出は、統計が上がってきている今年1月、2月で見れば、増えている ( 2 ) その後も、止まっているという事実は確認できない ( 3 ) もしもほんとうに、米国内のレストランなどに和牛が納入されていない、あるいは納入が減っているとすれば、それは米国内の流通事情ではないか ( 4 ) さはさりながら、調査を進める ( 5 ) また、外国製の偽の和牛が出回ったりしないよう、監視を強めていくーということが政府側の回答です。

 ぼくは「和牛が納入されるべきところに納入されていないとすれば、やはり日本政府としては大きな関心を持ち、きちんと調べるべきです」、「現実に和牛の普及に努めておられる日本人の努力に応えるためにも、中韓などによる不当な行為がないように、言葉だけではなく実際に、監視を強めてください」と申し入れました。





 
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