On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2020-12-02 12:52:01
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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武漢熱を克服していく鍵のひとつは、運輸



▼これはたった今、参加している会議です。
 目の前は、「日本の尊厳と国益を護る会」 ( 護る会 / JDI ) 副代表の鬼木ちゃんこと、鬼木誠代議士ですね。
 異様な熱気です。
 これは年末の税制改革について、各議員がそれぞれの主張をぶつけ合う場です。

 ぼくは中小企業の大同団結を支援するための新しい税制の創設について、発言しました。
「ひとり30秒で発言してください」と雛壇で会を仕切られる林芳正・自由民主党税制調査会 ( いわゆる党税調 ) 小委員会の小委員長代理 ( 参議院議員 ) から要請があったのですが、それで収まる議員は居ません。 
 しかし、ぼくは収めようと思いました。同時に、短くし過ぎて訳の分からないことを言うのではなく、実体験に基づいて述べました。4年半前までは、零細企業のシンクタンクの代表取締役社長でしたからね。
 終わると、林小委員長代理から「35秒でした」。
 マサカ、ほんとうに計時しているとは。
 ふはは。
 けれども、他の数分かかる発言には、林さんは何も言いませんでした。
 これはぼくが勝手に「実体験を踏まえつつも30秒で話します」と冒頭に宣言したからですね。
 林さんは、巧まざるユーモアのあるひとです。



▼しかし、こっちの写真の方が、このエントリーのメインなのです。
 これは今日12月2日水曜の朝8時から開かれた、武漢熱をめぐる対策本部です。
 いつもと雰囲気が違うのは、向こう側に運輸業界のひとがずらり、お見えだからです。
 そのなかでダイヤモンド・プリンセス号の問題に直面したクルーズ船の業界の発言もありました。

 クルーズ船の業界では、乗客全員にPCR検査を受けてから乗船してもらう体制を実行し、航海の再開を始動しているのです。
 それは、基本、支持します。
 ただ、では航海が始まったあと感染者が出たときに、感染していない乗客は船からすぐ降りられるのか、降りられないのか。
 そこがはっきりしていないので、誤解をまじえたDP号の記憶とともに、乗りたいなと思っているひとも怖くて乗るに乗れないことがあるでしょう。
 明確な、感染拡大を食い止められる、そして過剰防衛にはならない基準をつくるべきだと提案しました。
 すると、政府側の答えは、むにゃむにゃです。

 あえて憤激し、政府側を追及しました。基準をはっきりさせない理由のひとつは、いざというときの責任回避だと考えるからです。
 この会議のあとも、政府側と個別に議論して改善を図ります。

 このエントリーもまた、現場中継の試みのひとつです。




 
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