On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2020-12-22 21:28:13
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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これも大袈裟に感じるひともいらっしゃるでしょうが・・・戦場の休息

 依然、パソコンの不調が直らず、写真がアップできません。
 残念です。
 国会が閉じて、きょう12月22日火曜で17日が過ぎ、年末がどんどん押し詰まってきます。しかし活動自体は、変わっていません。写真でお伝えできませんが・・・。
 今日は、たとえば経済産業部会で、自動車をすべて電動化するというのは、ほんとうに良いのかという議論をしました。
 さらに、環境政策を経済成長政策へ良き統合ができるよう何をすべきか、根本の議論も交わしました。
 そして経産部会の役員らで下村政調会長を訪ね、部会としての提言を手渡し、政調会長と意見交換をしました。

 ぼくは政調会長にお願いし、ひとり残って、海外同胞への支援についてお話をしました。
 外務省の非公式な案では、現地の日本人会を通じた支援となっています。しかし、支援を切実に必要とされ生活にも困窮されているかたほど日本人会に入っていない実態を軽視しています。取り組み続けねばなりません。

 明日は外交部会が開かれます。個別に、防衛省と議論もします。
 国会や自由民主党本部に出ない日はありません。当然ですね。
 かなりの議員が選挙区に帰っているようですが、部会にしっかり出てこられる議員も少なくありません。
 不肖ぼくは、あえて地元を作らず、後援会も後援会長も置かず、選挙活動はしないので、帰るところはありませぬ。

 毎朝、国会に入るとき、こゝろのなかで「こここそが、わが戦場なり」と覚悟を定め直します。長い時間を経て、自宅に戻ると、原稿を書かねばならないので、そこはまた別の戦場です。
 どちらを向いても戦場だから心身に負担がかかっているのは事実です。
 しかし、その戦場で、信頼できるひとと話し、窓の外をふと眺め、それをもって休息に換えています。

 実際に戦場に居たときを、短い時間だけ、思い出すこともあります。
 旧ユーゴスラビア戦争、イラク戦争、パレスティナ戦争。
 まったくの丸腰で戦場にいて、いつロケット弾、戦車の砲弾、それに機銃などの銃火が襲い来るとも分かりません。どこからでも、いつでも、ほぼ予測不能で襲来します。それに特にイラク戦争では、テロ組織のIED ( 手製爆弾 ) が偽装されて、どこにでも転がっています。緊張の解けるときがあるはずもない。それでも、ごく平然としていました。
 なぜかな。
 その異常な緊張下でも、ふと鳥が自由に飛ぶのをみたり、現地の逞 ( たくま ) しい庶民や、行軍に耐えている兵士と不思議に気持ちを通わせたり、そういうことを、休息の代わりにしていたのかも知れません。

 みなさんには、こころ安らかなクリスマスと、平安な大晦日や元旦が来ますように。





 
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