On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2021-01-04 04:05:38
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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初夢じゃない初夢



▼初夢とは、いつ見た夢を指すのでしょう。
 諸説あるようですが、ぼくが目覚めた瞬間に『いまのが初夢かな』と思ったのが今朝、つまり1月4日月曜の朝ですから、さすがにこれはほんとうは初夢じゃないでしょうね。

 ゆうべ1月3日の夜9時ごろ、「いちにち最低いちエントリー」という約束を果たすべく、このブログに書き込もうとしたとき、凄まじい睡魔が襲ってきました。
 きのうは烈しく躯を動かしたからです。
 ほんとうに猛烈な睡魔の大群でした。去年までなら、それでも眼をこじ開けてエントリーを書くか、あるいは意識を失うみたいにその場で寝ちゃう・・・だったのですが、新年は「去年までとは変える」という固い決意があるので、ベッドまで這って、ぐっすり眠りました。

 エントリーを待っていたかたは、こゝろからごめんなさい。

▼そして眼が自然に醒めたのが午前3時ちょうど。
 睡眠時間は6時間弱。
 ほんらいのぼくは10時間でも寝たいタイプですが、長年の仕事生活で体質を無理にでも変えてしまったのかな。
 しかし運動のあとの熟睡だったので、躯はわりあい快調です。

 さて、その初夢ならざる初夢。
 小柄な女のひとが壇上で演説しています。ぼくは部屋の左横あたりで、それを黙して聴いています。
 女性は「わたしは誰の世話にもなっていない。政府の世話にもなっていない」と声を振り絞って力説しています。
 ぼくは、ありのままに聴いています。

 その場面はそれで終わってしまい、次に繁子が登場します。
 しかし生前の姿に戻って登場したのではなく、街中を歩いているぼくの胸に繁子の面影が甦っています。



 なんとも幸せそうな笑顔をみせるワンコでした。

▼夢が何を物語っていたのか、それをあまり真剣に詮索するのは、どうでしょうか。
 それは分かっています。ぼく個人の心象風景を表しているだけでしょう。

 誰の世話にもなっていないと激烈に語る女性。うーむ。
 この女性は、まったく知らないひとです。お会いしたことのない、国民のおひとりかな。
 いま国会に居て、さまざまなことに苦しみ抜いていますから、そのひとつ、主権者の政 ( まつりごと ) への不信感を物語っているのかも知れないですね。

 次に繁子。
 いつでもどこでも、ぼくの胸の中にいます。
 しかし、それはワンコとして、ほんとうは食べたいものも食べられない、ただワンコ食だけ、それからぼくと一緒にスキーをしたくてもできない、一生懸命にぼくらに笑いかけても話したいことのほとんどは話せない、そういう繁子ですね。
 そして、いまぼくは、繁子の魂のありかをありありと感じています。新しい幸福をあるきはじめている魂を。

 この回生の年、まっさらな年、みなさんに新しい幸福があるように、力を尽くして努力します。そのために最低限の睡眠も取ります。隙間時間を狙って躯も鍛え直します。
 みんなの生の気持ちを、初夢じゃない初夢からも、汲みとりましょう。





 
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