On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2021-01-06 03:45:47
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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国士の知られざる戦いが、報われると思います

 みなさん、国士たる和田幸浩・外務省大臣官房総務課長の戦死と言うほかない急逝を悼む、たくさんのお言葉をありがとうございました。
 和田さんは、日本国の外交官として、良心と国益に基づいて最期の最期まで行動されました。
 和田さんが、これまで主権者にほとんど知られることもなく、祖国とその主権者のために尽くすことに唯ひとつの命を捧げられました。それが、みなさんの丁寧な弔意によって報われることになると、思います。

 海外にいらっしゃる関係者から電話もいただき、わが盟友に1月2日、そのご自宅で起きた最期の様子を、うかがい知ることができました。

 不肖わたしは、福島第一原発に作業員以外で初めて入ることを許可してくれた吉田昌郎・福島第一原発所長を思い起こさずにいられません。
 吉田さんの魂魄はいまだ、福島の浜通りにあるのかも知れません。
 和田さんもまた、その優しい魂魄は、突然に取り残されたご家族と共にあるのではないでしょうか。
 それをゆうべ、電話をくださった関係者とお話ししました。

 みなさん、あらためて、ご弔意に深く感謝します。
 できれば和田幸浩さんのお名前を、忘れずにいてください。非難を浴びることも多い外務省のそのなかに、こうして知られることなく戦っている日本人が居たことを、できれば、覚えていてください。
 伏して、お願いします。





 
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