On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2021-01-10 08:34:24
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ビジネストラックをめぐる真相・・・わたしは国家観を問う。

▼いわゆる「ビジネストラック」、ほんとうは「中国、韓国をはじめ特定の国の外国人がふつうの商用を称すれば、日本への入国が実質的にフリーに近くなる」という制度について、それを続けるかどうかの根っこは、国家観だと考えます。
 続けたいという立場は、要は、観光業を日本の基幹産業にしたい。
 停止すべきだと主張するぼくらの立場は、観光業も大切だけれど、観光頼みの国であってはいけない、技術力や製造能力の優位を確保すべきだという国家観です。

▼日本の基幹産業を観光業にしたいということは、国のあり方を考えるよりも、手っ取り早く外国人をどんどん入れて利益を確保しようという立場でもあると、考えざるを得ません。

 しかし例えば、京都の日本国民はかねてから、中国からの観光客の振る舞いに困り果てています。
 マナーが悪いと言うより、そもそもマナーという観念がない。
 それだけではなく観光客を運ぶのは中国人ドライバーの白タク、つまり違法タクシー、観光客が泊まるのは民泊制度を悪用した中国人経営の違法状態の宿泊先といったように、地元におカネが落ちず中国人の財布が膨らむだけであることにも、おおくの市民、国民が苦悩しているのです。
 ぼくはそれを京都の現場で丹念に調べています。
 ぼくの指摘に誇張があるかないか、みなさんもできれば、武漢熱が鎮まれば、たとえば嵐山に行ってみてください。
 川縁にずらりと中国人の白タクが不法駐車して、占拠状態です。
 そこで地元の運転手さんのタクシーに乗って、これをどう思うかお聴きになってみてください。その地元の運転手さんたちは、白タクに乗った中国人観光客の多くが、一日の終わりにどこに泊まるかも知っています。

 こうした現実に眼を瞑 ( つむ ) る、眼を瞑ることのできる原因は、国家観なき政治家が政府や自由民主党内にいるからだと指摘せざるを得ません。
 ただし、ぼくが党内に自由な立場で居て、そこから見る限り、そうした政治家が政府内や党内で多数派とは言えません。少なくとも圧倒的な多数派では、全くありません。
 そこに変化の可能性があります。

▼ぼくはかなり長いあいだ、部会で「中国や韓国など特定の国の外国人が商用と称すれば、日本入国の際に検査も何もなく通すのは、いけません。最低限、PCR検査をすぐ実施すべきだ」と声を励まして、政府と、それから部会の首脳陣の党側にも強く求めてきました。
 少しづつ、この立場を支持する議員が増えている実感がありました。
 しかし緊急事態宣言が出されることになると、党内の大勢は一気に、「ビジネストラック、レジデンストラックそのものを停止せよ」となりました。ぼくもそう考えます。

 すると菅総理をはじめ政府側もようやく、「PCR検査はやる」になりました。
 それを知らせてくれた、政権中枢の要人は「結局は、( 政権が ) インバウンド重視なんですよ」と仰いました。

 インバウンド、これって、ビジネストラックとまったく同じ構図です。
 すなわち、カタカナで誤魔化し、イメージを変えているけど、実際はただの「外国人を無制限に近い形で国内に入れ、観光でおカネを落としてもらう。それを日本の基幹産業にする」という政策に過ぎません。
 ビジネストラックというけど、中身は、良くてふつうの商用、ほんとうは「ビジネスですとさえ言えば、日本に入国できて、観光でも何でもし放題」ということであるのと同じですね。

▼もう一度、申します。
 観光業も大切です。
 なぜなら、観光業で生計を立てている日本国民が大切だし、日本を知ってもらうことが、中国や韓国の反日宣伝の効果を大きく弱めるからです。

 しかし、その大切な側面を持っている観光業であっても、それを日本国の基幹産業にすることには、真正面から反対します。
 第一に、それでは外国頼みの国になる。
 第二に、国が荒れる。外国人観光客を歓迎しようとするあまり、入国審査が甘くなり、外国人のおかしな振る舞いを黙認する社会になるからです。
 第三に、日本の国力を安定して支える技術力や製造能力、生産力の軽視に繋がる。

▼カタカナで飾るおかしな政策によって、国を喪ってはなりません。国を誤ってはなりません。
 そのことが、今回のビジネストラックをめぐるおかしな経緯によって、浮かび上がっているのです。





 
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