On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2021-01-24 17:03:47
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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【生中継・日曜版】九条改正に絞って一緒に考え、拉致被害者の救出のためにも行動することを、全身全霊で主権者に訴えかけました



▼ここは、議員会館の青山繁晴事務所です。
 新潟県長岡市のホールで開かれた憲法集会、そこに日曜を犠牲にしてでも集まられた主権者のみなさんに、オンラインにて講演を致しました。

 オンラインでは苦しんでいます。
 これまで使っていたオンライン専用パソコンでは、どうしてもうまく行かず、東大の自治会の自主ゼミナールでも昨年来、苦しみ続けてきました。
 うまく声が届かず、学生の様子もほとんど掴めず、意も通じにくく、この東大のオンラインゼミは学生も集まらなくなり、ついに、少なくとも新年度の前期はもはやできなくなりました。
 今後どうなるか。
 学生には強い意欲を持ち続けてくれている諸君もいて、嬉しく思っていますが・・・先行き、不明です。
 最初はひとりの東大生の積極果敢な働きかけから始まり、一時期は教養学部の非常勤講師として単位も出し、その後も自治会が素晴らしい努力で支えているゼミナールで教え続けることができていましたが、とうとう中断です。
 東大の許可を得て公開授業となっていた時期もありましたから、ある出版社が許可を元に講義録を出版する準備もしています。
 それは意義あることと考えますが、官界に新しい志を持つ人材も送り出してきた授業ですから、できれば、かつての対面に戻って教えることができればいいですね。

▼この最新の体験を元に、政策秘書の太の考えを容れて、今日は思いきって、そのオンライン専用パソコンを諦めました。
 このパソコンはセキュリティを徹底的に施してあるのです。
 だから、当然のこととして、使いにくくなります。

 一方、今日の講演は、ぼくがどんな場所でも一切、遠慮せずにお話ししてきた、憲法九条のもたらす実害をはじめ公開情報になっても構わない内容です。
 そこで、セキュリティ万全のパソコンではなく、政策秘書のスマホを本の上に載せて、オンライン講演をやりました。

▼会場のみなさんは、一切、見えませんでした。
 だから、果たしてぼくの声が届いているのか、どのようにみなさんが集まられているのか、何も分かりません。
 不安と言えば不安ですが、せっかく集まったみなさんの志を裏切ってはいけないから、力を尽くして、お話ししました。



▼これは、何を話しているか。
 補則を含めて百三条もある憲法ですが、いちばん肝心な、国民を外敵から護る定めは第九条たった一箇所しか無く、しかもその九条でも、国連憲章を含めた国際法が保障する『国民を護る手段』を全否定しているという事実を話しています。
 だから、指で「ただ一箇所」を表しています。
 果たして、会場のみなさんに見えていたのか、いないのか、さっぱり分かりません。

 この部屋は、脳出血で急逝された和田幸浩さん ( 良心派の外交官 ) をはじめ、行政官 ( 官僚 ) とふだん議論している、小ぶりな会議室です。
 テーブルの上にいらっしゃるのは、日本統治下において台湾の人々を救ったダム技術者、八田與一さんです。
 スマホを載せた本の一番上は、たまたま最新刊の新書、「いま救国 超経済外交の戦闘力」 ( 扶桑社/予約は例えばここ ) です。日本晴れに富士の美しい表紙となりました。



▼ぼくは独立講演会を含め、ふだんのすべての講演と同じく、資料などは見ないで講演しています。
 紙は、ファクシミリで送られてきた質問です。(質問は2枚、残る1枚は、連絡事項です)
 良き質問ばかりでした。
 一問は、「日本は成文憲法が無い方がいいのでは」という問いかけです。
 ぼくは、「古代にすでに十七条憲法を持っていた日本は、言霊の国であり、日本オリジナルの民主主義に基づく成文憲法を持つべきです」と答えました。

 もう一問は、「憲法九条の改正を怠り、拉致事件を引き起こした責任」を問う質問です。
 そのとおり、ぼく自身を含めて重大な責任があります。拉致事件の具体的な事実、隠されてきた事実を含めて、まさしく責任を持ってお答えし、今後の覚悟と決意を述べました。

 質問にはいずれも、複数の問いかけがありました。
 質問の全文を読み、そして問いかけのすべてにお答えしました。
 みなさんのお顔を見たかったですが、最後に主宰者 ( 自由民主党新潟県第5選挙区支部 ) の呼びかけで、会場の盛大な拍手が聞こえて、あ、ほんとに聴衆がいらっしゃったんだと分かって、うれしかったです。
 会の冒頭に挨拶された泉田裕彦代議士 ( 新潟5区 ) も、長岡市内にいらっしゃったけれど、オンラインでした。
 慎重に計画、実行されたオンライン講演会に、ほんのすこしでも貢献できていたなら、うれしいです。

▼先ほどの東大の話も余談で書いたのではありませぬ。
 オンラインでやればいいとテレビで簡単に仰るひともいるけれど、現場では、沢山のものを喪っています。
 しかし、そのなかでも戦おうとする意思を、これからも断固、自由民主党の関係者であれ若い学生諸君であれ、力を振り絞って、支えていきます。

 平日と違って、仕事はしていても滅茶苦茶にハードな日程ではないので、ぼくが多少、元気な顔をしているのが、お分かりいただけますか ?





 
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