On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2021-05-06 07:06:23
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
Comments (0)

青スポ以前の余談、あるいは青スポの原点になる話 ?

 この世には、動いていないと死んでしまう生き物がいます。
 サメだけじゃないですね。
 サメより遙かにイメージの良いブリとか、カツオ、マグロも泳いでいないと死に至ります。
 回遊魚の多くは、えらを自分で動かせず、泳いで海水から酸素を取り込まないと窒息するからですね。

 わたしゃ、この回遊魚かと思うことがあります。
 運動をしていないと、それもかなり烈しい運動をしていないと、もの凄く体調が悪くなってきます。
 そりゃ死にはしません。ただし、いっそ死にたいかなと思うほど、具合が悪くなる。

 みなさんもこの異様な連休、それも失政によって2年連続の「動いちゃいけない連休」になってしまったために、体調がおかしいひとが少なくないのではと深く懸念しています。
 今日とりあえず通勤などで身体を動かして、すこしホッとされたかたもいらっしゃるのではないでしょうか。

 ぼくは外へ出られずとも、マンションやビルの階段室を活用して、1日に60階分以上、多いときは100階分前後の階段を登り降りします。
 すこし前までは凄まじい勢いで段を飛ばして駆け登っていましたが、あまり激しすぎる運動は良いとは限らないので、この頃は一段づつ登ることも多いです。
 降りるときは、実はほぼ練習ができないままでもアルペンスキー競技の試合に、主宰者のOKという判断があればいつかは復帰しようかという野望があるために、スキーをイメージして駆け降ります。
 スキーは実は、落ちるスポーツだからです。
 ワールドカップの選手でも、調子の悪い選手は抜重のときに上に伸びあがります。ほんとうは、斜面の下へ落ちて抜重せねばなりませぬ。
 急斜面ほどそうです。だから雪国出身じゃ無いぼくなどにとっては、難しいスポーツです。何か長いものの上に乗って、ハンドルもブレーキもシートベルトも何も無いのに高速で滑りつつ、ゾッとする急斜面に自分から、頭から落ちる ?
 そんな経験は子供の頃、考えたこともありませぬわい。
 こうして困難だから、飽きっぽいぼくが飽きずに競技スキーに挑み続けて・・・少なくともこゝろの中では、わはは、雪の上じゃなくてね・・・いるのかも知れません。

 階段に話を戻すと、登りも降りも、階段室に一切人がいない時に限ります。
 ちょっとでも人のいる気配がしたら、すぐに、ゆっくりの登り降りに切り替えています。
 絶対に人に迷惑をかけません。ちょっと驚かせたりするだけでも駄目です。

 外へ出られない時でもこの階段を活用して、身体を動かし、死なないようにしている ( 冗談 ) のですが、どーも、それだけでは足りないようです。
 ほんとうはランニングか、スポーツ・ウォーキングを毎日したい。
 しかし仕事が何層にも重なって同時進行しているから、その時間がどうしても取れません。

 国会議員となって5年、正直、苦しいことばかりです。
 それまでの仕事人生でも、自分の幸せは無かったけど、この5年は、幸せが無いという次元じゃない。
 しかし、この「運動していないと具合が悪くなる、ほんとうに悪くなる」というおのれの体質を考えれば、今日から、仕事に眼を瞑ってでも1時間、思い切り身体を動かすことがもはや必要なのかも知れません。

 わたしゃ、カツオになりたい。

 ・・・きみはサザエさんか。





 
  • 前の記事へ
  • 記事の一覧へ
  • 次の記事へ
  • ページのトップへ

 

コメントは原則非公開です。それをご理解のうえ、投稿してください

名前
タイトル
メールアドレス
コメント
認証入力
画像認証 CAPTCHA Image 画像変更

※入力欄はすべて必須です。
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。
※文字化け等の原因になりますので、顔文字の利用はお控えください。

もう一度、コメントがすべて「原則非公開」であることを確認され、投稿ボタンを押してください。

  • ページのトップへ