On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2021-09-11 10:49:57
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【推敲し、訂正しました】【さらにポイントのひとつを書き換えました】  河野さんは、ご自分の最後の一線を守っているおつもりなのかな、と考えます  河野候補との会談について

▼河野太郎ワクチン担当大臣から、9月7日火曜に突然、秘書さんを通じて「お会いしたい」という申し出がありました。
 理由は分かりません。
 ぼくがこの日の早朝に、ニッポン放送のラジオ番組で総裁選がテーマになったとき、河野さんのこともすこし話したためかも知れません。ただし、こちらの勝手な想像です。

 議員会館の青山繁晴事務所の出口太 ( いでぐち・ふとし ) 公設政策秘書から「ぎいん、実は・・・」と、その申し出を聴いたとき、即座に、お受けすると応えました。
 そのために、即日の来訪が決まりました。大臣が、こちらの事務所にお見えになるとのことでした。
 ところが、河野さんの秘書さんから「いったんキャンセル」の連絡がありました。

▼河野さんは昨年、防衛大臣でいらした当時に、護る会 ( 日本の尊厳と国益を護る会 ) と皇位継承のあり方について防衛省の大臣室で議論する約束ができていました。日時も決まっていました。
 護る会代表のぼくは、山田宏幹事長や高木啓事務局長ら執行部、さらに護る会で希望される議員とともに訪ねる予定でした。
 しかし安倍総理 ( 当時 ) が昨年8月に突如、退任を表明され、総裁選が行われることになりました。
 河野さんも意欲をお持ちだと一時期、報じられ、「延期です」の秘書さんから連絡がありました。
 総裁選の絡みだろうと思いましたが、延期の理由は何も説明がありませんでした。

 そして河野さんは総裁選には出馬されず、菅総理が就任され、菅内閣で行革担当大臣に就任されました ( のちにワクチン担当を兼務 ) 。
 やがて情勢は落ち着いたのですが、何も連絡がありません。
 護る会の内部からは「再設定を申し込んでは ? 」という意見が出始めましたが、それは恐縮ながら筋が違いますよね ?
 ご自分の都合でキャンセルされた約束は、そのかたから再設定を仰るべきです。
 その社会常識は、大臣でも、政治家でも、変わって良いということではありません。
 
▼したがって、そのままお待ちしていました。
 ところが、ぼくがたまたま出張で関西に行って、空港で搭乗を待っているときテレビがついていました。
 関西のローカル番組に河野さんが出演されていて、インタビュアーから皇位継承を問われ「男系の継承がいいと言う人は、そういう風にはっきり言ってみろと、思っている」という趣旨を強い調子で発言されました。
 いささか驚きました。

 護る会は、父系 ( 男系 ) の皇位継承を続けることを「はっきり言う」どころか、それを軸とする提言書をすでに安倍、菅の両総理に提出しています。それだけではなく何度も繰り返し、公言しています。

 そもそも「護る会は女系天皇を容認せず、古来からの父系一系を続けることを主張していますから、それとは違うような発言をされた河野大臣と議論したい」と明言して議論を申し入れ、アポイントメントが成立していたのです。

 そこで『もはや放置できない』と考え、アポイントメントの再申し込みをしました。
 しかしまったく何の回答もありませんでした。

▼この経緯がありました。
 上記の記述に、感情は交えていません。ごく公平に経緯を述べました。

 話をこの9月の7日に戻すと、またキャンセルになったように見えます。
 しかし、ぼくはそうは思いませんでした。
 今回はケースが違うでしょう。
 ワクチン接種の担当なのですから、どんな予定外の予定が入っても、絶対にそれが優先されるべきです。
 だから政策秘書に「あ、分かった」とひとことだけ応えました。
 するとすぐ、「9月8日水曜日にお願いします」と再設定の連絡がありました。幸い、ぼくも、日程の隙間をつくることができました。

▼その日の午後2時半に、河野大臣が、議員会館の青山繁晴事務所にお見えになりました。時間はとても正確でした。
 ぼくからは、雰囲気を和らげるためにも、河野さんや、河野さんの親友の山本一太さんや、いま立憲民主党の安住さんらとテレビ朝日の「TVタックル」に参加していた頃の話をすこししました。
 大臣は、ぼくに言われて初めて、思い出されたようでした。ぼくが民間専門家の当時にタックルで河野さんとご一緒にしたのは、そう数は多くなかったです。

 山本一太さんは参議院議員時代に、ぼくの親友でもありました。
 その一太さんが群馬県知事選挙に転じられるとき、ぼくに「太郎ちゃん ( 河野さんのこと ) は総理になれる優秀な人だと、私は思っているんで、青山さん、よろしく頼みますよ」と言って行かれたことを、そのまま話しました。
 お世辞でも何でもなく、山本一太さんの言葉をそのまま伝えました。

▼そのうえで、話の本題については、ぼくは聞き役に徹しました。
 それは、高市候補が8月27日金曜に、青山繁晴事務所を訪ねてこられ、すでに電話で要請されていた「推薦人になって欲しい」ということを、あらためて丁寧に話されたときと同じです。

 今回の河野大臣のご来訪は、先に、護る会として議論を交わすことになっていたときとは、おのずから趣旨が異なります。
 お会いするのは、ぼくひとりですし、護る会は派閥ではなく、会として、特定の候補を会として担ぐことはありません。それは記者会見でも、明言しています。 ( ここです )
 護る会は、全派閥の議員が参加されています。
 護る会は、この総裁選において、実現を図る政策の3本柱 ( 皇位継承の父系一系による安定、中韓による国土侵蝕の阻止と国土回復、経済安全保障17か条を含めたスパイ防止法の制定 ) について立候補予定者に公平に問うのです。
 今回、河野さんが総裁選に関係してお出でになったことは歴然としていますから、ぼくは、ひとりの議員としてお会いしていました。護る会代表としてではありません。
 河野さんご自身の思惑、お考えがどうであっても、これが筋です。
 だから基本、聞き役に徹したのです。

▼大臣は、部屋で向きあった冒頭に、「前に、日程のことで色々あったようで・・・」と仰いました。
 その件で大臣が仰ったのは、これだけでした。

▼そのあとに、皇位継承をめぐって話されました。
 河野候補はよく勉強されています。
 皇位の継承の、直系と傍系のことを詳しく話されました。

 ぼく自身は、直系、傍系ということを重視して皇位継承を考えるべきではないという立場です。
 皇位、すなわち天皇陛下のご存在は、第十三代の成務天皇から第十四代仲哀天皇に継承されるときすでに、傍系となっています。もちろん古代の時代の継承です。仁徳天皇が即位される前です。
 古事記にも、それが明記されています。古事記の中つ巻にあります。
 
 傍系、直系を問わず、父系一系で繋がっていることが根幹なのです。
 したがって、八人十代の女性天皇は、すべて父系一系で神武天皇と繋がっていらっしゃいますし、繋がらない女系天皇は、一度たりとも存在されたことがありません。

 河野さんは、直系、傍系の話を、すなわちぼくにとっても周知のことを詳しく話されただけであって、だからどうということは一切、話されませんでした。
 ぼくも前述のように、聞き役に徹していましたから、そのままお聴きしました。

▼河野さんはそのうえで、「女系天皇を容認しているわけではない」ということと、「皇族の数が減少することへの懸念」を、いずれも趣旨として語られました。

▼河野さんのぼくに対する発言のポイントのひとつは、「女系 ( 母系 ) は容認しない。だから父系 ( 男系 ) 一系による皇位継承をやるべき」とは、ひとことも仰らなかったことです。
 これは、先日の記者会見で「皇位継承については有識者会議の取りまとめを国民に広く説明をし、支持をいただいていく」という趣旨にとどめて発言されたことと、響き合っていますね。

▼河野候補は、「脱原発」、「女系天皇容認」のいずれについても、今回の総裁選で主張を変えられたのではないかと指摘されています。
 脱原発は「いま稼働中の原発を止めろとは言わない」、天皇陛下のご存在を護るための皇位継承については「女系でもいいとは言わない」ということに留めて、ご自分の本来の主張の最後の一線は守っているというお考えなのではないでしょうか。
 ただし、この部分は客観的な記述ではありません。
 ここはあくまでぼく個人の解釈、考えです。
 また、個人の考えで申せば、河野さんにとっては仮に「自分の主張は最後の一線で守っている」というおつもりでも、ごくふつうの主権者が「総裁選に勝って総理になったら、また変えて、国民の支持を理由として女系天皇へ導き、エネルギーについても持論を押し出すのでは」と想像されることに繋がりやすいと考えます。
 ( ただし、ぼくの勝手な解釈がもしもそう的外れでなければ、の話です )

▼河野さんはまた、「国民が女系天皇と女性天皇の違いも分からないまま、事を進めてはいけない」というお考えを何度も強調されました。
 これは意見一致です。
 そこで、国民に学校で教わらない事実を知っていただくために、すでに行われている努力のひとつとして、皇位継承まんがの「誰があなたを護るのか 不安の時代の皇 ( すめらぎ ) 」と、護る会が安倍、菅の両総理に手交いたした提言書をお渡ししました。

 河野さんは、このマンガをご存じありませんでした。
 きっと読書のスピードは速いでしょうから、マンガと、マンガ以外の文章も読んでいただければいいなと思っています。
 しかし、本の中身についても意見は述べませんでした。「お読みくだされば、と思います」と申しただけです。





 
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