On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2021-09-22 22:54:48
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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【推敲しました】  夜にまさかのどんでん返し  総裁選の河野陣営  諸事あまり驚かないぼくも、ちょっとはびっくり


( 9月22日水曜に、自由民主党の本部から、議員会館の青山繁晴事務所に届いた党の公式ポスターです。
 ふつうは事務所内に貼るのですが、ぼくの方針で、国民からお借りしている事務所に、ポスターは一切、貼りません。また、ぼく自身はポスターを5年まえの選挙のあとは、1枚もポスターをつくっていません。選挙が公示されたあとの期間中でないと、選挙のための活動はしないからです。
 したがってこのポスターも、こうやってブログに出すだけです。むしろ、それがいちばん、広く主権者・国民に見ていただけます。
 ブログ用の写真を撮るために秘書さんが壁にいったん、拡げて、あとは丸めて丁寧に保存しました )


▼総裁選の当日まであと1週間の9月22日水曜は、護る会 ( 日本の尊厳と国益を護る会 ) の質問状に対する3候補の回答、そして1候補の「回答せず」のメールを公表することで、かなり、てんやわんやでした。
 アクセスの爆発的集中で、ブログへの「経緯、そして回答書」のアップもかなり大変といえば大変でした。

 しかし、総裁選だけをやっているわけでは全くありませぬ。
 海外へのワクチン支援について、自由民主党の部会や対策本部で問題提起の発言を重ねていることを受け、外務省と厚労省の行政官 ( 官僚 ) が、議員会館の青山繁晴事務所へやって来られました。
 アストラゼネカの副反応の問題について議論するためです。
 こちらから「来てください」と言ったのではありません。
 行政官のほうから積極的にやって来られました。
 部会で積極的に発言し、他の議員や、居並ぶ各省庁の幹部たちに一定以上の説得力があると、こうやって、面会を申し入れてきます。

▼夜に入るころ、議員会館の青山繁晴事務所で、護る会の執行部会を開きました。
 午後1時半に一度、開いているので、この日、2度目です。

 質問書への回答の件が、その公開によって決着したので、それを受けて、討論会をどうするかを議論しました。
 青山事務所の「ふとし」こと、出口 ( いでぐち ) 太・公設政策秘書が素早く立案してくれた計画を吟味するのです。
 それは、9月27日月曜に、4候補と護る会の討論会を開く計画です。
 翌日はまた祝日、秋季皇霊祭 ( 秋分の日 ) です。金曜を挟んですぐ土日。調整する時間がほとんどありません。ほんとうに実現できるのか、という計画でもありました。

▼その場で、まず代表のぼくがすこしだけ計画に手を入れ、討論会に「最後に私が訴えたいこと」というタイトルを付けることになりました。
 計画では、国会の一角である、衆議院第1議員会館の広い国際会議場を借りて、4候補にひとりつづ入場してもらい、護る会の議員たちが質問します。
 4候補がそれぞれ答え、所信表明もなさるところを、ふだん「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」で撮影と編集の協力をしてくれているチャンネル桜の井上ディレクター、阿久津カメラマン、音声の藤田さんのトリオが、なんと今回はボランティアで取り組んでくれる見通しです。

▼この計画に、山田宏・護る会幹事長や高木啓・護る会事務局長が的確なアイデアと意見を出し、討論会の内容はおおむね固まりました。
 こうなると次の重大なプロセスは、4候補の本人に連絡をとり、超多忙のなか、いきなり月曜日の日程を明けてもらうことです。
 高市候補には、高市選対の幹部である山田宏さんが連絡・調整をし、河野候補、岸田候補、野田候補には、ぼくが連絡をとることになりました。

 そして、夜も遅い時間になりつつありましたが、ぼくは携帯電話の番号を知っている岸田さんと野田さんに、直接、電話をしました。
 しかし河野候補の番号は知らないので、河野候補の推薦人であり護る会メンバーの山下雄平・参議院議員に電話して、調整をお願いしました。

▼さて、みなさん。
 ここから、まさかの大逆転が起きたのです。
 ぼくと信頼関係のある山下雄平議員が、河野候補に話したところ、まず、討論会への参加を快諾されたとのこと。
 これは逆転ではありませぬ。
 たとえ、護る会の質問書に河野さんから回答はなくても、護る会は討論会に招きますし、河野候補も受けられる可能性はあると考えていました。
 しかし、山下さんの努力には、深く感謝しました。

 すると、山下さんから、びっくりの話が出たのです。
「河野候補は、護る会の質問書についても、『あれは俺が青山さんから直接、受け取って、回答するって青山さんに返事したんだよ。回答しないとメールを送ったなんて知らなかった』、ということなんです」
 ぼくが「確かに、メールの差出人は選対幹部になっていました。しかしこの場合、あくまでも候補者本人の意思を受けて、メールを出すのは、候補者が忙しいから代理が出すという慣例ですよね」と応えると、「その通りですが、.たとえ遅ればせになっても、回答したいということなんです」

 思わず、「え、え~」と声が出ました。
 山下さんと親しいこともあって、本音の声です。

▼河野さんから〆切までに回答が来なくて、野田さんの立候補表明に合わせて〆切を延ばし、その野田候補からは素早く回答が来て、しかし河野候補からは、延長した〆切にも何の回答も、連絡もありませんでした。
 この間、護る会は何度も、河野候補に連絡しているのです。
 そして最後に、つまり延長した〆切も過ぎた翌日に、断りのメールが来ました。
 先のこのエントリーに明示しましたが、もう一度、下掲しておきましょう。

~以下、河野候補の陣営からの連絡メール~
 
日本の尊厳と国益を護る会
事務局長 高木啓 先生
 
貴議員連盟からいただきましたご照会につきまして、
ご活動は理解いたしている心算ですが、
文書にて回答申し上げる用意がございませんので、
しっかりご趣旨を承ったことでご報告に代えたく存じます。
 
河野太郎 選挙対策本部政策担当
 
~メールの引用終わり~

 ここまで断りの意思が明示してあれば、もはや疑う余地はありません。
 また、前述の通り、この場合、候補者の意思によって、代理がメールを出している、すなわち候補者が物理的にメールを書いて送っている時間がないから、代理がメールを送るだけ、そのように考えるのが政界の常道です。

▼だから「2回も〆切を過ぎ、しかも明確な断りのメールが来たのですから」として、回答を受けつけない考え方もあるでしょう。
 そうなさる人がいて、何も不思議はないし、その判断も、ぼくは尊重します。
 ただ、護る会の代表として、ぼく自身の判断は「投票権のあるひと ( 議員と党員・党友 ) に加えて、今回は投票権のない主権者にとっても、情報が多い方がいい。本来の目的、なぜ質問書を出したかという目的、それは主権者に良き情報をもたらすことだという目的に即して考えるべきだ」ということです。

▼そこで、討論会の日程調整を担当されるという、河野選対の鈴木馨祐 ( けいすけ ) 衆議院議員に電話し、まず27日月曜の討論会に河野候補が参加される時間を決めました。
 そして、誠実で知られるこの鈴木代議士からも、「河野候補は、遅ればせながら回答を出したいという意向です」という趣旨を確認しました。
 ぼくは、これを護る会の山田宏幹事長や高木啓事務局長に連絡し、実際に河野候補から回答が出てくれば、代表としては受容したい考えを伝えました。
 しかし、この回答は、ぼくが個人的に受け取るのではなく、護る会として受け取るのですから、回答が出てきた場合に、組織としての護る会の意思を確認する必要があります。

▼みなさん、これが全くありのままの現況です。
 討論会は、今夜の段階ですでに、岸田候補、高市候補、河野候補から参加の意思が伝えられています。
 野田候補は、たまたま今夜は連絡がつきません。
 夜が明ければ、またぼくから電話してみます。

 まだまだ調整は続きますが、9月27日月曜に、護る会なりの質問に各候補がそれぞれ応えるネット討論会が開ける可能性が出てきました。
 その場合、当然、どなたでも無条件に視聴できるようにします。





 
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