On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2022-01-15 19:41:03
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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(書き加えました)  日本の国家と国民にささやかに寄与するための戦力としての、肉体、その現状について

▼政治記者のときから『政治家とは、自分の体調を決して明かさないものだ』と知っていました。
 別の言い方をすれば、政治家は、自分の健康について事実を言わない、ということです。
 それだから、記者時代に取材する政治家のほんとうの体調に注意を払っていました。総理の健康をはじめとして、国の運命に関係する場合もあるからです。
 政治家が体調を隠すのは、それなりに理解できます。身体が任に堪えないとなれば、総理を筆頭に、政治力を喪いかねないからです。

▼しかし、ぼくは、できるだけありのままに、体調や健康についても、みなさんに伝えています。
 国会議員になりましたが、いわゆる政治家になったとは考えていないからです。

 まつりごと、政治には取り組んでいます。
 力を尽くし切って、現場で、取り組んでいます。
 どのようにボロクソに言われようとも、議員となって5年半、いちにちいちにち、そのように生きてきました。

 一方で、これまでの政治家と同じことをしていません。
 政治献金は受け取らず、政治資金集めパーティを開かず・・・なども、そのひとつです。
 だから体調についても、隠すつもりはありません。

 体調とか身体の具合は、誰にとってもプライバシーです。
 ぼくにもプライバシーはあります。たとえば家族の希望に合わせて、家族のプライバシーは徹底的に守ります。
 同時に、ぼくの議員生活はテストケースです。
 あとに続いてくれるひとのために、なるべく、議員になって何が起きているかを知らせていきたいと考えています。
 いいことも悪いこともです。
 本物の現場体験ほど当てになる情報も少ないですから。

▼外国の直接の工作、たとえば中国の工作機関、および軍部による成りすましの偽アカウント、またそうした外国からカネをもらった日本人による中傷工作は、想像以上に徹底しています。
 大規模に、24時間態勢で行われています。
 みなさんがツイッターを中心に眼にしているものの多くは、実際は、これです。
 野党議員や評論家といった人たちによる中傷誹謗も、こうした偽アカウントなどによる中傷工作、宣伝工作の広める偽情報を、実は根拠にしていて、ご本人は何も調べていない、調べる気も無い、能力も無いことが多いです。

 さらに、善意の書き込みを含め、このアクセスの多いブログに寄せられる膨大なコメントのざっと98%が、非難、不満、鬱屈、怒号、苦情、要求・・・その要求は、国政に対する要求だけでは全くなくて、どう見てもその人の個人的な要求や、いくら何でも要求先が違うのではありませんかという要求、さらには明らかにぼくの私生活の部分にまで細かく踏み込んで要求されること、なども含まれるという事実も、だからありのままに伝えてきました。

 まともに主権者・国民と直に向かい合うなら、真摯に向かい合うなら、やわな神経では決して耐えられないと思います。
 この「まともに主権者・国民と直に向かい合う」とは、後援会に守ってもらわない、支持団体にも守ってもらわない、派閥にも守ってもらわない、いつも素裸で、民衆に直に向かい合うという意味です。
 だから、身体だけではなく、こゝろの体力、いや体力に加えて鋼 ( はがね ) のこゝろを持つことが不可欠です。
 そして、そのこゝろの体力が、肉体の体力に影響します。

 また、生半可な知識や現場体験では、官僚にとても対抗できないと考えます。
 少なくない国会議員は、官僚に丁寧に接してもらって満足している傾向がありますが、現実には官僚の思うがままになっています。
 官僚を凌駕 ( りょうが ) する専門知識、官僚を遙かに上回る現場体験、さらにそれらを充分に整理統合することによって身に付けている専門能力を持たないと、優秀にして自尊心も結束力も高い官僚機構をほんとうに動かすことは、到底、できませぬ。

 さらに凌駕するだけではなく、気持ちを通わせる人間関係をつくれないと、口先だけ付いてくることになります。
 官僚、いや行政官は、もともと高い使命感を持って中央官庁に入省してきたひとも少なくないですから、その深い部分の志、勤務の疲労と慣れで摩滅していることもある志を、よき意味で揺さぶり起こすように触れあうことは、とても大切です。

 全部を合わせて言うと、こゝろと身体の体力が、絶対不可欠です。
 したがって、厳しい議員生活を送るうちに肉体に何が起きるかも、できるだけ率直に明らかにしておきたいと考えています。

 このような、これまでにない情報を伝えておかないと、今後、一度しかない人生を変えて国会議員になったひとが後悔される、あるいはすぐに辞めてしまう、または干されて浮き上がり悩むことになりかねないと感じています。
 
▼さて、ぼくは胃痛がない体質です。
 みんなと同じように、ぎりぎり悩んで考えることは良くありますが、そういうときも胃はまったく平然としています。
 それと同じく、頭痛もない体質でした。
 例外的に頭痛が起きるときは、身体が酷使に耐えかねて、最後の危機信号を送るときだと理解していました。

 ところが最近、頭痛が時折、起きるようになりました。
 危機信号であることは同じだと思いますが、ちょっと頻度が高すぎます。
 特に、おとといあたりから始まった今回の烈しい頭痛は、鎮痛薬がまったく効きません。
 これは生まれて初めてです。

 これまでは、頭痛という危機信号が出ても、市販の鎮痛薬、ロキソニンかバッファリンを飲むだけで、ぴたりと止まっていました。
 しかし、おとといからまったく効きません。

 そこで今日、1月15日土曜に、仕事を中断して、信頼する鍼灸師のところに、急遽、行ってきました。
 その鍼灸師は、元アスリートです。
 ぼくの身体を診て、筋肉量が落ちているのに驚いていました。
 そして筋肉量が落ちたために、肩や首が、事故の後遺症や、過大な労働に耐えられなくなって、頭痛を引き起こしているという見立てでした。

▼この見立ては、2日がかりの人間ドックを受けた大病院の医師、看護師の見方と共通するところがあります。
 去年の秋ごろから突然、寒さを感じるようになりました。1年中、半袖で快適に過ごしてきたので驚きました。
 ぼくの受けた人間ドックは、医師や、生活指導や栄養指導、運動指導をできる看護師さんと充分に話し合う時間が確保されています。
 そこで「この体質の変化は、年齢によるものですね」と聞きました。
 そうですね、という答えを予想していました。

 ところが、まったく違ったのです。
 身体の基礎代謝の量などを克明に調べた結果を基に、「そうではありません。青山さんは今回も、年齢からするとあり得ない、信じがたいほどの代謝量を持っています。そういう結果が出ています。だから年齢のせいではなく、これまで維持していた筋肉量を急にずいぶん失ったから、体質の変化を感じているのです」と言われました。
 医師も、看護師も、共通して、違う部屋でほぼ同じことを仰いました。

 つまり、要は、ぼく自身のせいなのです。
 このところ鍛錬をしていないからです。
 正直、あまりの多忙に、鍛錬を以前のようにする気になれなくなっていました。階段も、12階だったり、31階だったりすると、「急いでいるから」「行政官 ( 官僚 ) がもう待っているから」「ゆうべ寝ていないから」という理由で、エレベーターを使うことが多くなりました。
 みなさんがおそらく例外なくご存じのように、筋肉は、つくる時はたいへんだし、時間も掛かりますが、失うのはアッという間、つるべ落としです。

 反省しています。
 安直に年齢のせいにしようとしたりして、おのれのやっていることを、きちんと省みていませんでした。
 鍛錬を再開して、元のおのれの個性に戻していきます。ただし、焦らずに。
 あまり焦らないタイプなので、こうやって原因が分かれば、じりじりと回復していけると思います。

▼頭痛は、今も続いています。
 しかし、上記で言うと、残り2%の、ほっこりするコメントを読むと、とても癒やされます。
 感謝しています。
 ありがとう、みんな。
 全体の数が多いので、2%ではあっても、かなりの数はありますよ。ほんとうに、ありがとう。
 それに、どんなコメントからも、大いに参考になる情報を受け取っています。

 今夜は、あえて、かなり率直に書きました。
 お気づきの通りです。





 
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