On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2022-03-27 02:08:00
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
Comments (0)

ウクライナの駐日大使とお目にかかり、また大使館の職員のかたがたとお会いして、その苦悩の深さを直に受け取りました



▼いま日本社会の3月27日・日曜の未明にあって、ぼくの内心は鬱屈しています。
 鬱屈の理由は、申しません。このブログへ何を仰っても、言論の自由です。

▼写真は、ウクライナ戦争の現場写真かと思ったひとも少なくないでしょう。
 これは戦争ではなくテロの現場です。
 場所もウクライナではありません。ただし、ウクライナからそんなには遠くないところです。

 また、ぼくが撮った写真ではありません。
 このテロの巻き添えになった被害者のおひとりから「あなたに見せます」と思いがけなくお申し出のあった写真です。
 この被害者とぼくがお会いした時は、テロからすこし時間が経過していました。「ほんとうはこんな惨状だったということを、遠くから来たあなたに分かってほしい。私が自宅と、自宅の近くを撮った写真です」と仰いました。

▼「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」の末尾でいつもお話ししているような危機に満ちた現場とは、たとえばこういったところです。
 なぜ、この写真を掲げたかというと、ふつうの住宅が突然、非日常的な火力で襲われる感覚ということを、この日本社会のわたしたちも知っていたいからです。
 たった今、ウクライナで起きていることを、すこしでも、わがことのように理解する、その一助になるかも知れないと願い、長考した結果としてアップしています。



▼軍事施設ではなく、ふつうのアパートが一撃でこのように潰されました。
 人物は兵士ではなく、警察官と思われます。



▼このお宅の寝室ですね。
 ふつうの生活がどれほど破壊されたかが、伝わってきます。





▼みなさん、これはおそらくはプラスティック爆弾を使ったテロです。
 その破壊力はご覧のように凄まじいものがあります。
 しかし、現在のロシア軍のように、大国が空軍機の爆撃や、陸軍の戦車や装甲車といった戦闘車両からの砲撃、海軍の艦砲射撃、そして凄まじい数のミサイルを好きなように使って、一般の普通の住宅を攻撃し続けるときの破壊、惨劇、赤ちゃんや妊婦をはじめ戦わざるにんげんへの無差別殺戮は、テロ攻撃の比ではありません。

 さらに、このテロは一撃のみです。
 一方、ロシア軍の攻撃は、1か月を超えて来る日も来る日も、ロシアを襲うことなどあり得ない、ぼくら日本人と同じ日常生活を送っていたひとびとを襲い続けています。

 ぼくは、テロの現場も、戦争の現場も、共にこの心身で体験してきました。そのおのれの責任として、今夜、これを語ります。

 そして、日本の国会内で、ウクライナ大使や、駐日ウクライナ大使館のみなさんとお会いした時のことなどを、ゆうべにアップしたこの動画で語っています。






 
  • 前の記事へ
  • 記事の一覧へ
  • 次の記事へ
  • ページのトップへ

 

コメントは原則非公開です。それをご理解のうえ、投稿してください

名前
タイトル
メールアドレス
コメント
認証入力
画像認証 CAPTCHA Image 画像変更

※入力欄はすべて必須です。
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。
※文字化け等の原因になりますので、顔文字の利用はお控えください。

もう一度、コメントがすべて「原則非公開」であることを確認され、投稿ボタンを押してください。

  • ページのトップへ