On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2022-09-27 17:43:57
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日本国が、安倍晋三・第90,96,97,98代内閣総理大臣を見送りました


( みばえの良くない写真で申し訳ない。武道館へ移動するバスのなから咄嗟に撮った写真です。献花のために並ばれるひとびとで、驚くほどの長い列ができていました。
 バスが、英国大使館の前あたりから武道館の方角へ右折するところでした。
 献花台までは、たいへん遠いです。
 あとで、新幹線などを使って遠方から来られたかたも少なくないと知りました。
 みなさん、こゝろから、ありがとうございました )

( 国葬の会場での写真は、ありません )






( 参列者に配られた「故安倍晋三元総理を偲ぶ」と題された小冊子です。式次第も記されています )

▼正午すぎに、参議院の議員会館から決められたバスが出発、ほどなく、党派は関係なく国葬に参加する議員は一緒に武道館に着きました。
 2階の、指示された席に座って、午後2時に葬儀が始まるまで、そのまま待ちます。

 午後2時ごろ、ご遺骨になってしまわれた安倍さんが、昭恵夫人に抱かれ、岸田総理の先導のもと入場され、国葬 ( 正式には国葬儀 ) が始まりました。
 岸田総理が追悼の辞のなかで拉致被害者の救出に重きを置いて語られたこと、それから、菅義偉・前総理が友人代表として述べられた追悼の辞が本物の友情に満ちているように感じられたことが、とりわけ印象的でした。

▼遺影のなかの安倍元総理は、ありのままの柔和なまなざしで、突然に、無残に、奪われた命でありましたが、悔いを残されてはいないような表情でもありました。
 事件の当日にぼくが感じたこととそのまま同じでした。

 国民のためにも良い写真を選んでくださったと、感謝しました。

▼午後5時前に、わたしたちが献花する順番が来ました。
 武道館の席についてから4時間半近く、まわりの議員は、ほとんど身じろぎもしなかったひとが多かったです。

 献花するまえに、昭恵夫人にお悔やみを申しあげました。
 夫人は頷かれて、お応えになりました。
 菅さんの追悼の辞などを聴かれて、ときおり涙を拭かれていた夫人ですが、長時間、喪主の役割をほんとうに良く務められたと思います。
 日本国総理の夫人の背筋の伸びた姿を、世界に見せておられたと思います。

▼わたしたちは帰途も超党派で、同じバスにて議員会館へ戻りました。
 しかし武道館では、そのあとも献花が続き、安倍さんが実のお兄さまに抱かれて都内の自宅へ向かわれたのが午後6時過ぎでした。
 昭恵さんは一緒には帰られず、モディ・インド首相やハリス米副大統領ら海外からの参列者にお礼を直接に仰るために、迎賓館へ向かわれました。



▼万感あります。
 しかし今日は、これ以上は申しませぬ。



 
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