On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2022-10-20 03:25:07
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
Comments (0)

ニッポン放送で飯田こうちゃん、新行市佳さん、高橋洋一さん ⇒ ルクセンブルクのベッテル首相、バッケス財務相 ⇒ 田中享扶桑社編集長 ⇒ 内閣官房、財務省、国税庁の行政官 ( 官僚 ) ⇒ 厚労省、内閣官房、観光庁の行政官 ⇒ 台湾の謝長廷・台北駐日経済文化處代表



▼きのう10月19日水曜は、小説第3作の「夜想交叉路」の念念校 ( 4回目のゲラ ) 直しを夜明け近くまでおこない、そのまま朝5時台に自宅を出て、ニッポン放送へ。
 寝てないと顔がパンパンに膨らみます。
 しかし寝ると、元に戻るので、ご心配なく。
 公務絶対最優先の生活のなかで本を出すのは、塗炭の苦しみです。しかし、終わらない苦しみではありません。こつこつ執筆し、ゲラに手を入れていると、いつかは終わります。大丈夫です。
 そのうち、ぐっすりと眠れる日も来ます。

▼計量 ( 数量 ) 政策学者 ( 意義のある数字を基にしながら経済学の枠を超えて政策を提言する高橋さんにふさわしい呼称だと考えます。僭越ながら、以前にこの番組に参加したとき高橋さんと飯田アナに提案しました ) である高橋洋一さんとは、久しぶりにご一緒しました。
 ぼく自身も愉しかったです。
 みなさんにとって、聴き応えを感じる放送になっていればいいなぁと、願っています。
 高橋さんはふだん通りの卓見がズラリ、でした。

 ぼくと高橋さんは、今までと同じく、打ち合わせは実質的にまったくしませんでした。
 おたがいに自然体だったと思います。

▼この番組「飯田浩司のOK ! Cozy up !」は、ぼくの参加する唯一のメディア番組です。
 いま、別に他の番組を忌避しているわけじゃありません。6年前に議員になったときに、TVタックルと朝まで生テレビを断ったのは事実ですが、その後は、オファーが皆無になったというだけです。



▼ニッポン放送の番組が午前8時ちょうどに終わると、高橋さんは「虎ノ門ニュース」に参加されるということで、飛び出していかれました。
 ぼくも、同じ8時から、ルクセンブルクのベッテル首相とユリコ・バッケス財務大臣 ( 神戸生まれで日本名ですが生粋のルクセンブルク人でいらっしゃいます ) と、超党派の日本ルクセンブルク友好議連の朝食会が始まってしまっていましたから、 そこへ急ぎました。

 遅れて会場に入ると、ちょうど、写真のテーブルの右から3人目の首相が英語でスピーチをなさっているところでした。
 ぼくは遅れたせいもあり、発言の順番が来るまえに会の終了時間となって発言できず、終わってから首相、それから財務大臣 ( 首相の隣の女性 ) 、さらに駐日大使 ( 右から2人目 ) とそれぞれ個別にすこしだけお話をしました。
 財務大臣とは、ルクセンブルクのかつての名アルペン・スキー選手、マーク・ジラルデリさんの話などもしました。

▼この会場から議員会館の青山繁晴事務所へ入り、「夜想交叉路」の直しがついに完成した念念校ゲラを、版元・扶桑社の田中享編集長に手渡しました。
 したがって、ごく個人的な話ですが、ひとりの作家としてのぼくにとって、この令和4年10月19日水曜は、忘れ得ない特別な記念日となりました。

 出版の日も11月17日と決まり、ネット書店では、なんとすでに予約が始まりました。別のエントリーで詳しく記します。



▼文字通りに命を削って完成させた作品 ( 念念校のゲラ直し ) を編集者に無事に渡してすぐ、議員会館の青山繁晴事務所を出て、自由民主党本部へ。
( この編集者、扶桑社の田中享編集長は、ノンフィクションの「ぼくらの祖国」も担当され、今回の「夜想交叉路」の改稿も勧めてくれて、恩人です )

 内閣第二部会・経済産業部会・厚生労働部会・関係調査会の合同会議に参加しました。
 ぼくは経済産業部会の部会長代理ですから、発言は控えました。
(部会の役員は、役員会で徹底的に議論し、役員会としての意見をまとめてから、平場の会議に出るのがルール。これをやらないと、いつまでも議論しているだけになります)

▼この部会のテーマは、「フリーランスに係る取引の適正化等に関する法律案」の審査だったのですが、烈しい異論が噴出して、法案の諒承は見送りになりました。
 自由民主党の部会が諒承しないと、内閣は、いかなる法案も国会に上程できません。つまり、出せません。



▼党本部の中で移動し、続いて「新型コロナウイルス等感染症対策本部」に参加しました。
 テーマは、武漢熱とインフルエンザの同時流行にどう備えるか、マスクの着用をどうするかといった「当面の感染対策等」でしたが、厚労省の行政官・官僚の答弁に心底、呆れました。
 前後の脈絡が無かったり、なにも言わずに延々と口だけは動かしていたり。
 激昂して叫ぶ議員も現れて、たいへんな情況となりましたが、ぼくは、次の台湾をめぐる会合の時間が来て、やむを得ず中座しました。



▼自由民主党本部から国会・衆議院議員会館のホールに移動し、超党派の「日華議員懇談会」の総会に参加しました。
 中国共産党大会の開かれている最中の総会ですから、ふだんに増して意味があります。



▼日本語であいさつをなさる謝長廷・駐日代表。
 日本と台湾には今、国交がありませんからこうした肩書きですが、実質的な大使にあたります。
 この総会は、日本と台湾の友情を確認する総会となりました。

 謝代表のあいさつは、中国共産党大会で習近平国家主席が「台湾の武力統一は絶対に放棄しない」と断言したことを踏まえて、台湾有事への鋭い危機感に満ちていました。
 日本は、備えねばなりません。

▼ここで公務日程が終わって、夜、帰宅しました。
 かつて印刷されずに終わった小説処女作の「夜想交叉路」を、およそ四半世紀ぶりに大きく深く改稿して世に問うという、大きな仕事はひとつ、終わりました。

 しかしレポートの配信を待つ、東京コンフィデンシャル・レポート ( TCR ) の会員がいらっしゃいます。
 今月はすでに、契約上の本数には達していますが、それだけでは到底、足りませぬ。
 会員はみなさん、身を切って購読されているのです。
 これまでに充分な水面下情報は蓄積していますから、それに基づいて、まずは第1299号の仕上げに掛かりました。

 次号で、1300号となります。
 レポート第1号の配信から22年半、弛 ( たゆ ) まず、志ある会員のみなさんと歩いてきました。
 会員の全員が、ぼくの恩人です。



 
  • 前の記事へ
  • 記事の一覧へ
  • 次の記事へ
  • ページのトップへ

 

コメントは原則非公開です。それをご理解のうえ、投稿してください

名前
タイトル
メールアドレス
コメント
認証入力
画像認証 CAPTCHA Image 画像変更

※入力欄はすべて必須です。
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。
※文字化け等の原因になりますので、顔文字の利用はお控えください。

もう一度、コメントがすべて「原則非公開」であることを確認され、投稿ボタンを押してください。

  • ページのトップへ