On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2022-11-16 17:32:36
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
Comments (0)

★【なぜか異常な文字列が出るので、全文を差し替えました】  「税制勉強会」で財務省に注文  それから・・・京都を含め各地でのサイン会について



▼きょう11月16日水曜に、自由民主党本部で「税制調査会」 ( いわゆる党税調 ) による「勉強会」が開かれました。
 勉強会と言っても、実際は、単なる勉強会ではありませぬ。
 政府税調でどんな議論になっているかを財務省が報告し、自由民主党の衆参両院議員が自由に意見を言って政府に答弁を求める場です。
 今日のテーマは、たくさん存在する税金のうち、法人課税、車体課税、インボイス制度、国際課税です。

▼参加議員は写真のように少なかったです。
 写真の奥に見えるのは、すべて行政官・官僚。
 国会議員はパラパラですね。
 まだ、令和5年度の税制改正の中身を決めていく段階ではないからでしょう。

 少なくとも自由民主党の議員は、もしも真面目に、かつ積極果敢にやるのなら、あらゆる分野の部会が数多く開かれるし、多忙なのは事実です。

 しかし宮澤・党税調会長は冒頭、「出席議員が少ない。きょう出席した人と、出席しない人はよく覚えておいて・・・ ( 議員からの要望を受け容れるかどうか決めるときに、判断材料のひとつにする ) 」という異例の発言をなさいました。
 もちろんジョーク交じりです。場内からは、笑い声もあがりました。
 ただ、『こうやって議論を積み上げていくことを、誠実にやるのとやらないのとでは違う』という含みがあります。
 国会議員から具体的な要望を聴いて宮澤会長ら党税調が判断していく会がいずれ、別途あります。そういう時だけやって来るのは不誠実だという考えがあるのでしょう。

▼さて、わたしは何を発言したか。
「車体課税 ( クルマへの税金 ) について、財務省は今、ガソリン車、ハイブリッド車、EVの話しかしなかった。
e-fuel 合成燃料の話はカケラもなかった」

「合成燃料はまだ市場に出ていないからということだろうが、財務省は『環境負荷を減らすためにEV化が進むから、ガソリン税を取れなくなる。新しい財源をつくらないといけない』と言うばかりで、合成燃料によって、日本の優秀な内燃機関の車を生き残らせるという発想がない」

「だから国会審議でも、特に野党からは『早くEVだけにしろ』という質問が出ている。
これに対して、経産省側の政府答弁にも『合成燃料という選択肢もありますよ』という答弁が全く無い。
税制は国民の関心も当然、高いのだし、車体課税 ( クルマをめぐる税金 ) の税制を組み立て直すというのなら、今から合成燃料も考えに入れて、中長期も踏まえた税制にすべきだ」

 これは要点です。
 実際は、もっと詳細に根拠を示して述べました。
 財務省は「青山議員が仰ったように、合成燃料も含めて検討します」と答弁しました。

 ふつう、国会議員がこうやってクルマの税金の話を発言するときは、クルマの業界から献金をもらったり、選挙で支援を受けたりしているのです。
 そうでなければ、地元からの陳情を受けての発言です。

 わたしはそれらが全くゼロです。
 いかなる献金も団体支援も受けません。財務省につけ込まれないために、地元もつくりません。
 だから、純粋に日本の自動車の近未来を考えての発言です。

▼他の議員からは「選挙区で、『新しく、走行税というのをつくるそうだ、ケシカラン、地方ほど車の走行距離が長いのに』と有権者に言われて困っている」という意見が何度も出ました。
 これに対して、財務省は「走行税を具体的に考えているという事実はない」と答弁しました。

 信じた議員は居ないでしょう。

▼いったん、議員会館の青山繁晴事務所へ歩いて戻って、もろもろの仕事を急いでこなしてから、また党本部へ。
 次に、サイバーセキュリティ対策本部に参加しました。



▼再び、参加議員は少ないです。
 逆に言えば、参加している議員は貴重ですね。

▼さて・・・「夜想交叉路」のサイン会の件です。



▼写真は、12月にサイン会を開く八重洲ブックセンター ( このエントリー ) ですが、かつては京都でも大阪でも西宮市 ( 兵庫県 ) 、それから徳島など各地でも、サイン会を行っていました。
 あまりにサインをたくさんし過ぎて、自分の名前の書きぶりがすこしおかしくなってしまうぐらいでした。

 今日も、「早く京都でもサイン会をやると決めなさい。そのときに夜想交叉路を買おうと待っているんだから」という趣旨のコメントも、このブログに頂いています。
 ありがたいですね。

▼ところが・・・出版界のあまりの大不況、本が売れない時代の深刻化によって、東京に本社がある出版社はサイン会の地方開催の費用が出せない情況なのです。
 そこで一計を案じて、ぼくが別件で地方出張するとき、出張日程を完璧にこなした上で、もしもぼくがある程度、無理をすれば時間をつくれるとき、そのときに合わせてサイン会を開こうかということになっているのです。

 ブログには「あなたはこれをなぜ言わない」という趣旨の苦情もいつも山のように来ます。
 前も申しあげたように、膨大と言うべき数のコメントの95%は、苦情、クレーム、あるいは苦情を伴う要求です。
 それはそのまま受容しています。
 ただ、前述の出版界の苦況のようなことは、安易に書くわけにもいきません。
 きょうは上記のコメントが来ましたから、やむを得ず、実情を記しました。

▼八重洲ブックセンターでのサイン会については、追加の情報提供が編集者からありました。

▽受付開始は11月17日(木)18時より
 ここにて開始致します。

 ただし、17日18時にならないと、上記のページは開けません。
 17日木曜の18時になれば、どうぞ上掲にアクセスして、希望される方は申し込んでください。
逢えるのが、とても愉しみです。
 みなさんが「夜想交叉路」 ( これです ) を読んでくださるのは、正直いま、人生最高の歓びです。 ( 本音 )

▼さて、公務日程はまだまだ終わりません。
 今は、自由民主党本部から衆議院の第一議員会館へ移動しています。
 今度は、超党派の日独議員連盟の会です。



▼きょうは、在ドイツ日本大使館の大使が帰国され、ドイツの事情を説明され、国会議員と質疑をおこなう場です。
きのうのドイツ国会議員団との懇談 ( このエントリー ) とは、直接、関係はありません。

 この会がいちばん、参加議員が多いです。
 みなさんは意外に思うかも知れません。日本の国会議員はそんなにドイツに関心があるの ? って。
 ぼくは理由が想像できます。

 怒られるのを承知で言うと、この会は超党派だからです。
 嫌みとか偏見で言うのではありませぬ。
 自由民主党は政権党ですから、当然、各行政分野の部会や調査会、対策本部がもの凄く多いのです。
 現に、この会は野党の議員も多く参加されています。野党のなかの勉強熱心な議員ですね。

▼日程はこれで終わりでは無いです。
 このあとは、ほかの日程をあえて諦めて、拉致事件の特定失踪者の会合に夜、参加しようと考えています。

 こうした日々のなかで、新しい小説の「夜想交叉路」を完成させたのは・・・また言って申し訳ないですが、ほんとうに良かった、最後の「完」を打つまで漕ぎつけられて良かったと、心かそう思わずにいられません。



 
  • 前の記事へ
  • 記事の一覧へ
  • 次の記事へ
  • ページのトップへ

 

コメントは原則非公開です。それをご理解のうえ、投稿してください

名前
タイトル
メールアドレス
コメント
認証入力
画像認証 CAPTCHA Image 画像変更

※入力欄はすべて必須です。
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。
※文字化け等の原因になりますので、顔文字の利用はお控えください。

もう一度、コメントがすべて「原則非公開」であることを確認され、投稿ボタンを押してください。

  • ページのトップへ