On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2022-11-17 02:12:23
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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【曜日を訂正しました】  すぐ隣の独裁国家に永く囚われたままの同胞のための集会が真摯に開かれ、そこに参加してきました



ひとつ前のエントリーに記しましたように、きのう11月16日水曜は、日程の最後として18時10分頃に議員会館の青山繁晴事務所を出て東京都文京区小石川に向かい、18時半過ぎから20時半近くまで、「田中実さんと金田龍光さんを見捨てるのか」と題された集会に参加しました。

 拉致被害者として政府が認定した田中実さんと、認定されない特定失踪者の金田龍光さんは、神戸市東灘区の同じ中華料理店で働いていて、まず田中さん、そして金田さんが北朝鮮に拉致されました。
 店主が北朝鮮の工作員だったのです。
 ことしの9月、元外務事務次官が「このおふたりは生存していると北朝鮮が伝えてきたが、安倍政権は、それを明記した北朝鮮の報告書の受け取りを拒否し、国民にも何も明らかにしなかった」という趣旨を述べました。

▼写真の左に写っている特定失踪者問題調査会の荒木代表からお知らせをいただき、この集会に参加しました。
 求められて発言し、その最初に、自由民主党議員の参加がわたしだけであることを、こゝろからお詫びしました。

▼辛い、あまりに辛い集会でありました。
 しかし、夜9時半ぐらいに自宅に戻り、自宅で会員制レポートを執筆する仕事をしながら、冷蔵庫のなかの冷たいものをぼそぼそ食べているときに、ふと、気づいたのです。
 何か、ちいさな光が、胸の奥に灯っていることに。

 あの会議室のすべてのかたがたが、自分のためではなく、ひとのために集われていました。
 田中さん、金田さんをはじめすべての拉致被害者、特定失踪者の帰国を魂から願って、報いなく、ご自分の利益は何もなく、集まってくださっていました。

 そのことが、不肖のわたしに、ほっと、微かな安らぎを与えてくださっているのです。
 毎夜の鬱屈と、自分のことしか考えない不機嫌な人が増えた日本社会への悲しみを、胸の奥へ抑えに抑えて、国会議員のまさかの2期目の日々を送っている、徳の足らざるわたしに、です。

▼荒木さんによる動画で、わたしの姿を見つけたひとが、このブログに感想を送ってくださいました。
 苦情と、苦情を元にした要求が95%ほどを占めるコメントのなかで、そうではない、わずか5%のうちに入る、静かなコメントでした。

『親愛なる、青山繫晴様
 荒木和博さんのチャンネル「田中実さんを見捨てるのか」。
 特定失踪者問題調査会の会合に、最初から最後まで出席していただき有難うございました。
 何に対しても心から取り組んでおられる真摯な姿勢に襟を正さずにはおられません』

 いえ、お礼を申したいのはこちらです。
 ありがとうございました。

 この何も無いブログに集まってくださる、すべてのみなさまも、ありがとうございます。



 
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