On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2022-11-28 09:33:31
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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台湾はこれからどうなるのか


( 台湾国防軍の陸軍戦車。ただし現役ではありません。
 台湾国民の意識を高めるために、旧型戦車を、中国の侵略を防ぐ最前線に展示してあります )

▼台湾は、ことしの統一地方選挙で蔡英文総統が敗北を喫したあと、1年を置いて、西暦2024年1月に総統選挙を迎えます。
 蔡英文総統は、中国の習近平国家主席と違ってルールを守るので、3選禁止の規定通りに出馬しないとみられます。

 蔡総統が誰を、後継に立てるのか、あるいは蔡総統が、後継選びにどれくらい影響力を発揮できるのか、その後継が中国共産党に対してどんな姿勢をとるのか、そしてもちろん、果たして当選できるのかが焦点です。

▼西暦2024年は、運命の年です。
 9月に、実質的に日本の宰相を選ぶ、自由民主党総裁選挙です。
 11月に、アメリカ合州国の大統領選挙です。
 台湾の総統選が、その皮切りとなるのです。

このエントリーにて、「魂からやり直す国造り」と題し兵庫県の北と南で、主権者・国民にお話をしたことをみなさんに報告しました。
 その文中で「国政には、魂がなければならず、その魂とは、国家観、歴史観、人間観だ」という趣旨を記しました。

 ほんとうは、政権をつくり、維持するにはもうひとつ、あるのです。
 それは政局観です。

 政局観とは、人事から、党内力学の掌握、他党との関係調整、そして地域情勢と世界情勢の活用まで、非常に幅の広い政治センスのことです。
 蔡英文総統というひとは、実は、その政局観、政治センスに長けたところのある人だと考えています。
 かつては弱々しいイメージでしたから、意外でしょう ?
 前述の諸点すべて、とは言いません。ただ、台湾にとっては肝心要のところを、よおくご存じであるとは言えます。

▼これから台湾がどうなるか。
 それは、蔡英文総統の政治センスと、習近平国家主席の政治センスの凌ぎ合いにかかっています。
 独裁政治であっても、政局観、政治センスは欠かせないのです。ただし、民主主義政治とはまったく異種の政治センスです。

 この政局観というやつ、日本の民主主義政治でも、決定的な要素のひとつです。
 さて、岸田総理にそれがあるか、たった今すでに、それが問われています。

▼あす29日火曜に、「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」の収録が、今のところは、可能な見通しです。
 台湾については、そこで詳しく話します。




 
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