2022-12-11 21:39:28
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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★どなたか写真を貸していただけませんか ? 情熱のサイン会
▼これは、寂しいことに、以前のサイン会の写真なのです。
12月11日の日曜、やっと久しぶりに八重洲ブックセンターにて、新しい小説の「夜想交叉路」のサイン会をやりました。
ところが、サイン会と、その前のミニ講演に強烈に集中していて、編集者や書店のスタッフに「写真を撮っていただけませんか ? 」とお願いするのを、まったく忘れていました。
終わって自宅に戻ってから、編集者に聞いてみましたが、やはり忘れていたそうです。
▼思えば、ほんとうに集中していました。
八重洲ブックセンターは、サイン会の会場でミニ講演ができるようになっています。
残念ながら、東京駅八重洲口一帯の再開発でまもなくビルが解体され、再営業は6年後になりそうだというショッキングな話ですから、ぼくにとっては当面、この会場では最後のミニ講演とサインになります。
しかし、とても強く集中していたのは、それだけが理由ではなく、主には、前日の12月10日土曜にたいへんなことがあった ( このエントリー ) からこそ、みなさんと対話することの意義が、あらためて深く分かったためだと思います。
▼まず、ミニ講演では、あえて動画の撮影自由で、ネットにアップも自由ですとお話ししました。
それでいて、自分は忘れていたわけです。
したがって、このミニ講演には機密情報はありません。
しかし、情熱と愛情は、12月10日土曜の独立講演会・臨時版と変わらなかったと自分でも実感しています。
そのあとサイン会となり、おひとりおひとりの「夜想交叉路」に魂を込めてサインしました。
多くの作家やスポーツ選手、芸能人がやっておられるようなひと筆書きのサイン、つまり楽に大量生産できるサインを、それもご自分の名前か、その一部だけを書く・・・これはぼくはやりません。
まず、なにかのひとことを、その場にふさわしい言葉を考えて大書します。
きょうは、「夜想交叉路」という小説に合わせて、「 にんげんが好きだ 」と書きました。
特別な目標や、願い事のあるひとは、その中身も、実現しますようにという祈りを深く込めて、記します。
次に、みなさんのお名前をいちばん大きく、丁寧に記します。
お名前の読み方も、サインを書くことにはまったく不要でも、すべて確認します。敬意の表れですから。
家族がご一緒ならば、その家族のお名前も同じように丁寧に記します。
それから、日付を皇紀で記します。
最後に、ぼくの名前を小さめに書きます。
ふつうのサイン会の手間と時間の10倍以上、かかると思いますが、もちろん民間の専門家時代からずっと、ノンフィクション作品でも小説でも、何も変わらずにこうしたサイン会を続けています。
一度、講演会のあとに、他の著者2人 ( いずれも著名な評論家 ) と並んでサイン会をやりましたが、おひとりは、自分のお名前の中のひらがな一字を書くだけ、もうおひとりも、自分のお名前をひと筆書きのように崩して書くだけ、読者から「せめて何かひとことを」と頼まれても、頑として、受け容れませんでした。
その光景は印象に残りましたが、それはそれ、そのひとの生き方です。
おひとりは「そんなの、聞いていたら、キリがないよ」とぼくに何気なく仰いました。
★さて、前述のように、みなさんの撮影をオープンにいたしました。
そのうち、お借りしてもよい写真があれば、教えてください。
このブログにふつうにコメントでくだされば、そこには、あなたさまのメールアドレスがあるはずです。
そこにぼくがメールを送りますので、返信に添付していただければと思います。
たとえ1枚でも来ますように。
みなさんに余計なお手間をとらせて、たいへんに申し訳ないです。
▼そして、次のサイン会ができますように。
そのためには「夜想交叉路」がもうすこし、沢山のひとに読まれることが必要です。
たとえば、ここにあります。ここは、リアルな書店によるサイトです。できれば本物の書店で、手に取って、この本を感じてください。
中身の物語に加えて、装丁、触感、ほどよい重さまで、モノとしての本に拘って仕上げてあります。
・・・なにより、今日のサイン本に書きました、みなさんの願い事が、実りますように。
ほんとうはこれまで、ずいぶんと実っていて、内心で驚いたりしているのです。